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なぜ弓は最強なのか / やり込みinFF

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管理人の日記
属性攻撃ができるから?

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 史実において、弓は最強の武器である。その理由は、簡単に言う相手の射程外から一方的に攻撃できるからだ。
 ・・・例えば、我々よりも圧倒的に体が強い野生動物と戦う場合、まさかナイフや剣で真っ向勝負を挑む人はいないであろう。それよりも、投擲武器を含む射程の長い攻撃手段を使って、逃げ回りながら戦うのが得策だと考えるはずだ。相手の攻撃範囲外からダメージを与えることができるのであれば、理論上どのような相手にでも絶対に勝つことができるからである。人間は地球上最強のハンターとして君臨できたのも、このように「遠くから攻撃できる」という能力を活かせたためだ。銃などの近代兵器を用いなくとも、人間は最強だったのである。
 ――なお、同じ理由で強力な武器として、「槍」というものを挙げることができる。これまた、柄が長くて遠くの敵を攻撃できるうえに、要するにただ刺すだけであるため誰でも使うことができ、製造も簡単である。もし槍と剣が戦った場合、歴戦の勇士であれば結果は分からないが、シロウト同士であれば確実に槍が勝つであろう。しかも、槍のほうが兵力を多く用意できるという始末である。

 というわけで、現実世界の戦争では弓と槍が最強ということになるのであるが、しかしゲーム作品などではだいたい剣が最強であるため、弓や槍の立場は著しく悪くなっているのだ。
 ・・・例えばFFシリーズでは、「弓」は主に女性キャラクターのサブウェポンとして登場する。が、弓は引く力が無ければ遠くまで届かないため、むしろ物理的に筋肉が必要な武器であり、そもそも攻撃力もパッとしない場合が多い。また「槍」は比較的マシな部類であるが、それでもせいぜい“ライバルキャラクター”あたりの武器に甘んじることが多く、やはり剣以下という存在である。逆に「剣」は、なんか森の奥に隠されていたり多くの敵の弱点を突けたりと、やたらと立場が良い。RPGでの主役はやはり「剣」であり、それ以外は全て2番手以降か引き立て役の武器となってしまうのである。
 ――これはもう、見た目の問題としか言いようが無いであろう。やれ、ひたすら機能のみを追い求めた筋肉マッチョが日本では永久に人気が出ないのと同じで、ひょろひょろした勘違いイケメンが剣を振るっているほうが外見的には好かれるのである。確かに、「弓矢で刺す」というのは敵から遠く離れて卑怯なような気もするし、「槍で突く」というのは見た目的にも地味に思えてくる。それに、現実世界の儀礼などでも、実用性に乏しい短剣や時代遅れの小銃などが使用されているため、恐らくは「見た目が良い → ファンタジー作品で使われる」という説は正しいのであろう。

 そんなこんなで、弓派・槍派の皆さまにとっては歯がゆい結果となったが、やはり世の中は見た目と印象が全てという結果に陥ってしまったのである。
 ・・・しかし、弓派・槍派の反撃はここからである。例えば弓道部の女の子は諸般の事情で人気があるし、槍にも「やりぃ!」などという迷言を吐くキャラクターがM○THER2に登場する。弓先生・槍先生の次回作はここからである。というか、現実世界で言えば弓も槍も剣も揃い揃ってオワコンなのであるが・・・。「銃道」とか作っちゃう?

(2012年10月20日)

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