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管理人の日記
みんな行ってしまったよ。
先日、俺のサークルの追いコン("追い出しコンパ”=卒業式のようなもの)がありました。と言っても、それは俺の代ではなく、一つ下の代のものです。まあ俺は実質大学3年生なので・・・。
――さて、俺は諸般の事情により大学(※院ではない)に6年間居ることになり、その関係でサークルにもちょくちょくと顔を出していたため、一個下の後輩とは4年間全てを共に過ごしたことになる。その意味では彼らは同級生と同等であるし、むしろ(一方的な)親交の深さで言えば、彼らは同級生以上の存在だったかもしれない。俺の一番苦しかった時や楽しかった時に一緒に居てくれた、大切な仲間なのである。
そんな後輩たちが、もう大学を卒業してしまうと聞いて、俺は改めて時の流れの速さを感じるのである。俺にとって、この大学生活は何の意味も無いものであったし、一人暮らしにもまるで人間らしい部分が無かった。しかし、後輩たちのような親しい人たちとの交流は、何物にも代え難い素晴らしいものであった。もし、そのような人間関係のために大学生活を過ごしていたのだとすれば、俺には何の悔いも無いものである。
やれ、彼らは本当に魅力的な人たちで、男は様々なジャンルの達人がバランス良く揃っており、見ていて飽きることが無かった。女性は女性で可愛くて魅力的な人たちがたくさんいて、まったく目のやり場に困るという感じであった。俺のように、何の魅力も無い人間を先輩として慕ってくれ、そして最後まで仲間と認めてくれた彼らには、本当に感謝以外の言葉は無いのだ。
――しかし、そんな彼らも大学を卒業したりそれぞれの道を歩んでいくことになり、皆が行ってしまった。あの、手を振って送り出した人々の大半とは、もう二度と会うことができないのである。しかも肝心の俺自身は、大学という泥沼から抜け出すことができていない。「ヒロインの女子本郷生が攻略できずに卒業式を迎えてしまい、しかも自分は卒業できなかった」・・・どんなバッドエンドだよっ!!
何はともあれ、彼らは何も無かった俺の大学生活に「生きていく希望」を与えてくれた。そのことは、もうどれだけ感謝しても尽きることはないのである。彼らとはもう少し・・・いや何年でも一緒に居たかったが、仕方が無い。皆が新しい道を歩んでいくということで、彼らならばその先でまた新しい仲間を見つけ、そして新しい活躍ができることであろう。それだけは、どれだけ前途が多難であっても、絶対に確信できるものである。
――さあ、俺も負けてはいられない。俺には俺のできることがあるのだから、彼らから貰った物を力に変えて、素晴らしい世界を切り開いていこう。俺は、この大学生活、とても人には恵まれていたと思う。恵まれすぎていた。だが、それを「偶然」だとは考えたくない。彼らに認めて貰えるほどの実力があったのだから、きっとこれからも俺は何かを残していくことができる。そう信じて、新しい世界へと歩んでいくのだ。
(2012年3月22日)
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