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管理人の日記
いやいや、さすがにコレは冗談だろう。えっ・・・? 本気、だと・・・・・・??
何やら、2013年度の公務員の採用が7割削減されるという話が出てきているらしい。えっ、ちょっとこれはさすがに意味が分からんぞ・・・。
――というのも、俺もよく分からないのだが、何やら国会で公務員の削減が議論され、そして来年2013年に就職する分の公務員を09年度比で7割削減するという方針で話が進んでいるという。もちろん2013年に就職するグループと言えば俺も含まれる。政策をリードする民主党によると、何やら「未曾有の国難に身を切る覚悟でやっている。若者いじめではないので、どうかご理解いただきたい」(?)ということらしい。
いやはや、想像を絶するような事態が発生すると、人間は頭が混乱して立ち尽くすしか無くなってしまうが・・・冷静に考えてみると、これは恐ろしいことである。というのも、「公務員7割削減」の正確な意味はよく分からず、恐らく言っている民主党自身もよく分かっていないと思うのだが、「公務員」と言えば国家公務員100万人&地方公務員300万人の総勢400万人という大所帯であり、毎年の採用人数は恐らく数十万という単位であろう。その7割をいきなり削減するとなると、軽く10万人規模で若者が職に就けないということになるのだ。もちろん、とっくに皆さまご存じのように、民間が採用人数を増やすという話も無い。さらに、その公務員の削減方式も、「毎年○%ずつ削減して○○年度までに7割削減」とか「○○庁を分離・独立・民営化などで整理する」といったものではなく、純粋にいきなり採用人数を減らすので、13年度以降の若者に壮絶なまでの苦痛が与えられることになる。しかも、10年後とかじゃなくて、いきなり来年から?本当に、こんなことが有り得るのか??
・・・やれ、冒頭に書いた通り、どうやら民主党の議員によると「身を切る覚悟」ということらしいが、どうやら切り捨てられたのは我々だったようである。やれ、経費削減と言えば、「リストラ」「早期退職」「減給」などの手もあるのだが、それらを一切行わずに採用だけを減らすなどということは、常識的に考えれば有り得ない話である。もちろん、そんなことをすれば10万人規模で雇用が失われるし、組織として考えてみても著しい歪みが発生することになる。しかも、そんなものを、いきなり来年から、である。これはもう、目先の利益にすらならない、本当に有り得なさすぎて理解不可能な事態となっているのだ。
――まったく、このように若者だけに凄まじいまでの苦痛を押しつけておいて、これのどのあたりが「身を切る覚悟」なのだと言うのだろうか。もし、本当に1ミクロンでも「身を切る覚悟」とか言うものがあるのであれば、今すぐにでも衆議院を解散して、定数を480から144にしてみてはどうだろうか。当然、移行期間なんてものは無しに決まっている。やれ、国会議員1人には3億円の経費が掛かっているらしいから、衆議院の人数を7割削減すれば1000億円も節約できるぞ。それができないのであれば、「身を切る覚悟」なんて偉そうな言葉を抜かすのはやめろ。
そもそも俺は、これからのこの国は本当に人間が生きていける世界なのか?と思ってしまうのだ。高齢化が進んでいくくせに、その高齢者が今回のように徹底的に若者から搾取をするのだから、若者は生きづらくなってますます少子化が加速する。年収300万円で結婚して子供2人産んでマイホームを買うのには相当な無理がある。そしてそれを見た老人は、さらに若者への搾取を強めていくのである。要するに、今の状態は借金地獄の家でジジイが20前半の孫を切り殺して生き延びようとしているということである。もちろん、そんな家庭は、遠くないうちに破産してしまうだろう。そしてモーロクしたボケ老人は、偉そうに「そろそろ、経済的な豊かさではなく、心の豊かな社会を考えていかなければならぬ・・・」などと達観したことを言ってみるのである。アホかっ!いま経済的に貧しいのは誰のせいだ!バーカ!!
――まったく、そんな社会構成はどう考えてもおかしいのであるが、残念ながらこの国の多数派は永遠に老人であるため、どのような手段をもってしても必ず最後に若者は叩き潰されてしまう。そして、「親から虐待を受けた子供は、自分の子供に対しても虐待を行う」ということで、今の若者が老人になったら必ず若者に対して搾取行為をするであろう。つまるところ、この国はもう駄目なのである。衰退するのはもちろんであるが、そのスピードも加速度的に高まっていき、あと2・3世代もすれば、見る影も無く弱体化してしまっているであろう。そして、いま20歳くらいの人は、その弱体化の一部始終を嫌でも見せつけられることになるのである。
まあ俺は、どうせ結婚なんてしない(“できない”)であろうし、この国の行く先にもそんなに興味は無いのだが・・・かつて「異端」とされたそういう生き方が、これからは「普通」になっていくのかもしれない。もう、大人になって就職して、安定した終身雇用の中で結婚して、子供を産んでマイホームを買って、老後は穏やかに暮らす・・・そんな「普通」の生き方は、ごく一部の恵まれた人間の物となるのである。
・・・まったく、「経済的に駄目なら、心の豊かな社会を目指せば良い」などと簡単に言ってくれるが、この未来の無い社会でどうやって希望など持てば良いのだ。この、他人を徹底的にこき下ろす情報社会の中で、どうして「心の豊かさ」など目指せると言うのだ。もう、この国の崩壊は誰の目にも明らかである。どうやら我々は、産まれる時代を間違えたようだ。
(2012年3月13日)
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