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管理人の日記
ピクセルリマスターではなく、可能な限り他のバージョンで、過去のFFを遊んでほしいです
シリーズファンの皆さん、お疲れ様でした |
本日、2022年12月18日は、初代「ファイナルファンタジー」が発売して35年であり、シリーズ全体としても35周年の記念日となる。そんな日に、悪夢のような発表が為されてしまった。ついに、“ピ”こと「ピクセルリマスター」の、PS4/スイッチでの発売が正式に公開されたのだ(【公式Twitter】)。
…まず、ピクセルリマスター(笑)については、ご存じ、30年前のファミコン&スーパーファミコンのゲームを、このご時世に劣化移植したという伝説の存在である。今さら、内容面について繰り返し述べることはしないので、過去の【タグ:コレジャナイ感】の記事を読んでいただきたい。
さて。この“ピ”がエグい劣化移植であることは、もはや言うまでもなく自明である。だが、私が真に恐れているのは、この移植をもって、「FF1〜6を出したことにされる」という点だ。ピが出ることにより、「FFシリーズ初期作の移植」を果たしたとみなされて、もうPS4&5/ニンテンドースイッチの世代では、新しいFF1〜6が出ることは無いだろう。いや、下手をすると、以降の移植は全て、この出来損ないが基準とされるかもしれない。そのような既成事実化を避けるために、私は、もうずっと、「お願いだからPS4やスイッチなどには出さないでくれ」と言い続けてきた。
――しかし。残念ながら、現実は、私の期待とは真逆となってしまった。そうなると恐らく、この先も危惧した通りであり、“ピ”が今後の移植の基準となっていくであろう。初の2D移植となったFF3を除き、どれも“ピ”なんかより遥かに優れたバージョンが存在するのに、修復に失敗した壁画みたいなバージョンを、未来に語り継がなければならないのだ。悲しい…。なんでこんな発表を、FF35周年の記念日に出してきたんだか…。
というわけで。私個人が、“ピ”を買うことは絶対に無い。既に「お金を払ってはいけないゲーム」と認識している。もちろん皆さまにも、こんな公式海賊版ではなく、過去のハードで発売した、“より出来が良く、遊びごたえのあるバージョン”をプレイしてもらいたい。
…のだが、その旧版をプレイするには、今から新たにVitaやWiiUといった環境を揃える必要があり、恐らく、ほとんどの人にとって、検討の対象外であろう。だから、“多少”では丸め込めない出来の悪さを許容して、最新ハードで発売する“ピ”で遊ぶ…という人が多くなるだろう。
――だが、そのようなチグハグは、とても悲しいものである。“ピ”を遊んで、「なんだ、オッサンたちはこんなショボい作品を楽しんでいたのか」と思われたら、もちろん残念である。だが逆に、「面白い!
初めてプレイしたけど、やっぱFFって名作だな!」と捉えられても残念なのだ。だって、グラフィックもサウンドもやり込み要素も、もっと良い体験ができるはずだったのだから。そういった貴重な機会を、これから先も長く、初プレイの人から奪い続けてしまう。“ピ”は、取り返しのつかない大失敗なのである。
直すとしたら、下手糞なドット絵に、自己満足BGMに、基本システムに…うん、無理だね |
さて。今回、“ピ”のPS4/スイッチ版が発売するということで、前回(【日記:2022/12/13】)と今回で、合計2回の記事を書いた。だが、もう夢も希望は無いということで、“ピ”を取り扱うことは、今度こそ終わりであろうと思われる。終わりにしてくれ、頼む。
――では、最後に、言いたいことを、軽くまとめて書いておこう。
◆旧版を再販しろ
出来の悪い“ピ”であっても、CS機に出して資金回収をしたいのは分かった。だがこれで終わりにしろ。
できる限り早く、『3』を除くFF1,2,4,5,6については、PSP版やGBA版といった旧バージョンを、現行機で出せ。そのままのベタ移植で良い。むしろ手を加えるな。画素数以外は、ピよりも全てが勝っている。CS機なら、ファームウェア対応の手間も、新ハードの発売時だけで済むだろう。
「出来損ないの劣化移植を、新規層に勧める」という屈辱を、ファンに味わわせるな。
◆渋谷員子を引退させろ
まず言ってやる。ヘタクソが、二度とFFに関わるな。
こいつが過去にどんな凄い仕事をしたかは知らないが、今では、単に、関わった作品全てのドット絵を劣化させる疫病神である。できるだけ早く、FFの制作から身を引いていただきたい。これを、未だに「ドットの匠」などといって持ち上げている奴は、目の前の現実を見ろ。
…すみません。個人への中傷が度を過ぎましたね。訂正して言い直します。お願いします、引退してください!
あなたが関わらないほうが、FFシリーズのドット絵が良くなるんです!
旧スマホ版のFF5と6も、あなたのドット絵以外は完全版でした!
ドット絵は、PSP版や、「レコードキーパー」の人たちに任せて、今後もう描かないでください!
FFの未来のために身を引いて!
頼むから!!
◆アップデートとかいいから、ちゃんとした決定版を作れ
まず、PC&スマホ版は、実質的な有料デバッグであった。そのため、ひょっとしたら、この“ピ”を長くアップデートし続けることで、決定版にしていきたい…いや決定版にできる!
と考えているかもしれない。その一環で、代表的な不満点として挙げられた「原作BGMへの切り替え」や「GBA/PSPなどでの追加要素の収録」などといった要素を、PS4&スイッチ移植の際に、まるで目玉コンテンツかのように出してくることもありうるだろう。
だが、そんなものは、最初から出来ていて当然のことである。もはや“ピ”の問題は、渋なんとか先生のショボいドット絵を皮切りに、BGM・使いまわしエフェクト・バグ・UI・色遣い・バトルバランスなど、多岐に渡っており、率直に言って全てが問題点である。こんなものに何かを追加をして完全版に近づけようというのは無理であり、最初から作り直す以外に無いのだ。
この“ピ”は、過去の名作であるFF1〜6を侮り「6作まとめて移植することで、維持管理の手間を減らして、お金稼ぎをしよう!」という狙いで作られた、ファンをナメくさった劣化移植である。だが、その目論見は、屋台骨から崩れ去った。その廃材を再利用して立て直しを行い、名作に近づけようというのは、どだい無理な話である。全て最初からやり直すしかあるまい。まず、旧版を再販して選択肢を作れ。そして、“ピ”とかいうゴミは、アップデートしても洗ったゴミにしかならないから、諦めて、本当に決定版と言えるような作品を、1から作り直せ。“ピ”なんていう出来損ないを最終バージョンにするな。こんな駄作で、40周年・45周年・50周年を迎えさせないでくれ。頼む。
(2022年12月18日)
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