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ノーバグ低レベルクリアー(GBA)プレイ日誌
カードで戦闘機を撃墜とか遊戯王か何か? |
それでは、FF6の大きな山場である「魔大陸」の攻略を始めていこう。まず今回は、前半部の「魔大陸突入戦」を取り扱っていく。本当は魔大陸上陸後まで一気に攻略したかったのだけれど、文章が長くなりすぎてしまって…。
さて。FF6では、ゲームが分かりやすく前半と後半に区別されており、この魔大陸をクリアーすると、「世界崩壊」と呼ばれるイベントによって「崩壊後」のワールドマップへと移行し、「崩壊前」には戻れなくなる。もっとも、自由度的な意味でのやるべきことは大半が崩壊後であるため、通常プレイではさほど大きな影響は無い。ただ、さすがに今回は縛りプレイということで、ある程度は後戻りができない要素を気にしていく必要がある。
――ちなみに、最強育成を目指す場合も、このパートが重要になる…のだが、世界崩壊に関わらず、暴れるコンプリートには取り返しの付かない要素が目白押しであるため、ここから奮起をしたところでどうすることもできない。しかしながら、逆に世界崩壊を超えれば、取り返しのつかない要素はほとんど無くなるため、そういう意味では、やはり魔大陸は山場と呼ぶに相応しい存在であると言えよう。
それでは、今回の低レベルプレイでの稼ぎ方針について述べていく。
…まずやるべきことは、魔法の修得である。今回、魔大陸突入戦を行うメンバーは「ガウ・ティナ・ロック」の3人で、魔大陸上陸後に使う予定なのは「エドガー・ティナ・ストラゴス(+シャドウ)」である。また、崩壊後に飛空艇ファルコン号入手前までに仲間になる「セリス・マッシュ・エドガー・セッツァー」の4名は、しばらく自由な稼ぎができなくなるので、このタイミングで必要な魔法を覚えておく。一方、崩壊後に飛空艇が手に入れば、サボテンダーを使っていつでも自由に大量の魔法修得値(とギル)を稼げるようになるため、ここではそのタイミングまで凌ぐことを考えていけば良いだろう。
――つまり、現在パーティチェンジできる10名のうちから、カイエンとリルム以外に魔法を覚えさせれば良いということである。リルムは、一応は魔力的には最強であるため、魔導師として使い道はあるのかもしれないが、現段階では保留となった。カイエンは…うわぁ頑張ろう。
まともに戦うと超強敵で、腕試し的な相手なのだろうが、専ら稼ぎモンスターとして認識されている |
そんなわけで、魔法の修得には、SFC/PS版でも使えた「眠れる獅子」の撃破を利用していく。
…さて、「眠れる獅子」は、飛空艇でしか行けない小三角島(崩壊後はゴゴの洞窟に繋がっているアレ)に登場する。隠れモンスター的な扱いとあって、文字通り開幕からバニシュを使って隠れている。というわけで、SFC/PS版の際はバニシュデスで簡単に倒すことができ、経験値0に対して魔法修得値10を得られるため、低レベルプレイでは絶好と言える稼ぎ相手であった。一方、GBA版では、透明時にも通常のステータス耐性が適用されるように仕様変更(バグ修正)が為されたため、デスや落とし穴では倒せなくなってしまったのだが、混乱けむりだまが引き続き有効であり、まだまだ稼ぎ効率は良好である。
――ということで。この技を使い、ガンガン魔法を覚えていく。最も重要なのは、「ファイラ・ブリザラ・サンダラ」と言った3属性の魔法攻撃であり、これからの戦闘での主要な攻撃手段となる。また、MPを吸収する「アスピル」、MPダメージを与える「ラスピル」も、それぞれ簡単に覚えられる割に重要度が高い。その他、「スリプル」「スロウ」や「レビテト」「バニシュ」といったステータス変化系の補助魔法もどんどんと修得させ、戦法の幅を広げておく。その他、ティナを加えて合計で128以上の魔法修得値を獲得させ、内部トランスゲージを満タンにしておく準備も忘れない。
さて。その他には、ブリアレオスを使ったギル稼ぎと、獣ヶ原での「あばれる」技の取得などもあったが、これらはあまり集中的に行わなかった。
…まず、ギル稼ぎに関しては、崩壊後になればサボテンダーを使って、今よりも遥かに効率の良いギル稼ぎが行える。よって、このタイミングで稼ぐとなると、崩壊前でしか買えないアイテム、特に炎・氷・雷の「三色ロッド」が目当てとなるのだが、正直に言うと今のところ属性ロッドはあまり使う気が無いので、「全て99個!」というくらいまで頑張っていく気は起きなかった。一応、20個と中途半端なところまでは集めておいたのだが、これでも当初の計画よりは順調に少なくなっていった結果である。でも攻撃アイテム系は、できればエンディング到達くらいまでは自主規制していきたいなあ…。
――また、獣ヶ原でのあばれる技の修得に関しては、既に獣ヶ原で戦うこと自体が効率が悪くなっているという理由がある。現時点でも、出現モンスターの種類はかなり多くなっており、倒すのに苦労したり、逆にこちらが倒されてしまうといった敵パーティも多い。更に、魔法に関しても、魔法修得値が0という恐るべき貧乏パーティも存在する(主に、序盤の期間限定系の雑魚敵)。そのうえ、ガウはこの後の魔大陸突入戦でレベルが12に上がってしまい、低レベル的には使うのに少し気が引けてしまうため、この段階であばれるを強化しても使う場面があまり無いのである。
一方で、獣ヶ原でも経験値以外の報酬は全て貰えるため、経験値を回避しつつ雑魚敵からドロップアイテムの入手に使えるという点や、「あばれる」はゴゴも使用可能であり、この後も「フレアスター」(Lv数値×80の炎属性ダメージ。敵が複数ならその分だけ割り、炎弱点なら2倍にする。カイエンの夢で登場する「イオ」に飛び込むと修得可能)など強力な技を修得できるため、引き続きあばれる技を充実させていく意味合いは存在する。しかし、これらは全て崩壊後の話であり、しかも「特定の要素を目的としたうえでのピンポイントな稼ぎ」である。よって、今の段階で獣ブラ(獣ヶ原をブラブラする、という若者言葉)をして、魔法習得値・ギル・あばれる技の全てを同時に稼ごう…などと思っていると、その全てが中途半端になってしまうのだ。
そんなこんなで。魔法の修得を中心とし、それほど集中的ではないものの、一通りの稼ぎを行っておいた。
…さて。この後、魔大陸の三闘神までたどり着いた後は、崩壊後でファルコン号を入手するまで自由な稼ぎが行えなくなる(「アルテマウェポン撃破後」は、そのまま進まなければ後戻りすることもできる)ため、最悪の場合は詰んでしまうということも考えられる。ただ、GBA版のFF6はセーブデーターを3つまで残すことができるため、ここで崩壊前のデーターを取っておくことにしよう。最悪の場合、ここからやり直せば良いのだ。
――というわけで、私はそう割り切って、極端に長い稼ぎを行わず、先に進めていくことにした。まあ、正直少しダレていたということもあったし、こういう場合のほとんどは、「案ずるよりも産むが易し」の精神で、実際にやってみてから問題を修正するスタイルのほうが上手くいくことが多いからね…。
今や、この1/4096を容易に実現できる驚きのテクニックが存在する… |
それでは、いよいよ魔大陸へ突入をしよう。まず、飛空艇で「魔大陸に向かう」を選ぶと、魔大陸へと辿り着く前に、「魔大陸突入戦」と呼ばれる合計8連戦がスタートする。ちなみに、このバトルに参加できるのは何故か3名で、無理に4人連れて行こうとしたり、2人以下にしようとすると、「魔大陸に向かう」自体がキャンセルされた扱いとなる。まあ、一番上にあって間違えやすいので、取り消しできるのは良いのだが、何故そこまで3人にこだわるのかは不明である。普段より上空を飛ぶのだから、エンジンの管理に多くの人数が必要…とでも解釈するしかない。
…さて、その連戦の内容は、「スカイアーマー×1〜2+スピットファイア」との雑魚戦を6回行ったあと、ボスの「オルトロス+テュポーン」「エアフォース」と戦うというものである。前段の「スカイアーマー+スピットファイア」戦では、それぞれの間で回復や装備変更を行うことができるが、「オルトロス+テュポーン」戦の後は、そのままメニューを開くことなく「エアフォース」戦へと移行をする。ただし、HPとMPだけは自動的に回復をするようだ。
――それでは、この戦いの何が難しいかというと、前半部の「スカイアーマー+スピットファイア」が経験値を持っているうえに、スカイアーマーが1体になるか2体になるかが基本的にランダムであるからだ。敵が合計2体の場合の経験値は900で、3体の場合は1250となるため、極限低レベルを目指すのならば、当然のごとく2体組のパターンを引いていきたい。しかしながら、どうも3体組と2体組では後者のほうが1/4と確率が低いらしく、6回連続でそれを引くとなると、その確率は1/4096である。しかも、このバトルでは、スピットファイアに初手を取られて「絶対零度」を使われると一発全滅の危険性があるため、単純作業を繰り返せば良いというものでもない。これを、運だけで何とかするのは、さすがに現代の基準でも厳しいと言わざるを得ないだろう。
ところで。私は、前回のプレイ日誌にて「モグを仲間にしなかったことは経験値入手上の大きなミス」と書いた。それは、ここでの経験値背負い役として、レベルの高いモグを使用することができるからである。
…というのも。まず、低レベルプレイでは、崩壊後にセリスがレベル6からスタートするのが絶対条件となるため、この魔大陸突入戦での経験値はガウに背負わせ、ガウを獣ヶ原に放逐しつつ世界崩壊を迎えることが基本となる。そして、混乱ケーツハリーの裏技を使用しないという前提のもと、トロッコ連戦でガウのレベルを8に上げていた場合、6回連続で2体組のパターンを引いたとしても、ガウのレベルが12まで上がることを許容しなければならない。これが、各種のバグや混乱ケーツハリーなしでの、FF6の極限低レベルとなる(崩壊後のアウザーの屋敷での戦闘は、分配法次第でレベルアップを回避できる…のか?)。
――そして。ここでガウをLv12にすることを認めたとしよう。すると、残り2人の戦闘メンバーを、レベルの高いモグ・ストラゴスとすることで、6回の連戦で3回まで経験値が高い3体組のパターンを引いても良くなるのである。この場合、通しで達成できる確率は16.9%(694/4096)となり、バトル面での失敗を考慮しても、何とか現実的に可能と言えるレベルになってくる。なお、せっかくなので、連戦の6回を通し、2体組と3体組のパーティがどれくらいの確率で出現するかということを、高校数学レベルの計算で求めてみることにした。やれ、「数学なんか勉強して何の役に立つの?」と学生時代に思った読者の皆さま方は多いだろうが、やり込みプレイで役立つのである!
さて。ここで、私がモグを加えなかったミスに話を戻すと、モグは仲間にした際のレベルが11と高く、レベル12までの経験値も1144と大きいことから、最大で1143までの経験値を背負わせることができる。ところがどっこい、金の髪飾りに目がくらんだ私は、こそ泥に手を貸してしまい、モグを落下死させてしまった。すると、経験値を背負わせるためには、次にレベルの高いカイエンLv7を含めた「ガウ・ストラゴス・カイエン」という3人を使うことになるのだが、この場合だと3体組が1回のときまでしかガウのレベル12を実現できなくなってしまい、実現確率は19/4096で0.46%と非常に苦しくなってしまう。もちろん、この数値に、「絶対零度」などでの失敗確率も掛け合わせられるため、達成は極めて困難となってしまうだろう。
――まったく。こんなことなら、「モグ?
どうせ魔大陸寸前で仲間にしてもすぐ離脱するし意味ないだろ?
金の髪飾りにしちゃおーっとwwww」なんて思って、こそ泥を助けるんじゃなかった。金の髪飾りも、結局のところ、無いなら無いで何とかできるレベルのものだったしね…。
ところで。今回の私は、WiiUバーチャルコンソールを使って、GBA版のFF6をプレイしている。となると、いわゆる「リアルタイムセーブ」である「まるごと保存」を使えるため、それを使って、連戦の1戦闘が終わるごとにセーブをし、経験値の多い3体組が出たときはリセット…という方法を繰り返すことで、簡単に2体組×6連続を達成できると思うかもしれない。実際、私も「まるごと保存」をプレイで使用することに決めたとき、真っ先に思い付いたのが、この魔大陸突入戦での使用であった。しかしながら、この方法は上手く行かなかったのである。
…というのも。この「まるごと保存」で直前にセーブデーターを作った場合、戦闘中ならばその後の展開を変化させられるということは、既に検証済みであった。しかしながら、どうもこの連戦におけるエンカウントのパターンは、途中の行動によっては変化させられないようだ。実際に、まるごと保存をし、飛空艇の上を歩き回ってみたり、HPの量を調整したり、キャラを並び替えてみたり、直前の戦闘終了前の行動を変えてみたりと、いろいろな方法を試してみたが、3体組が一度登場すると、そのデーターでは何度やり直しても3体組しか登場しなかった。つまり、トロッコ連戦と同じ表現を使うとすると、「魔大陸に向かう」を選んだ時点で、出現する組み合わせが決まっているのである。よって、途中での「まるごと保存」は、この6連戦での経験値回避には何ら効力を発揮しないということになるのだ。35ターンで…倒せなかった!
――しかも、である。私は、この後の戦闘で「ウイークメーカー」を使うために、ロックを魔大陸突入戦に投入しようと考えており、その場合は経験値の少ない2体組が6回連続で出現しなければ、ガウのレベルを12に抑えることができなくなる(この場合も、モグを使えるなら多少楽ができる)。よって、6回連続で2体組が出る1/4096のパターンに懸けなければならなくなってしまったのだ。俺は、モグを、守ってやれなかった…。
しかしながら。ここで私は、乱数調整によって6連戦で全て2体組を引くという方法を使っていったのである。
…さて。その方法に関しては、「エディ」氏の動画にまとめられている方法を、ほぼそのまま利用させていただいた。氏は、FF6バグ勢の筆頭とも言える存在であり、大小様々なバグを発見しているFF6研究の第一人者である。正直、私なんかが紹介するのも身の程知らずというものなのであるが、さすがにここまで方式を真似するとなると、プレイ日誌の末尾に「参考」として載せるだけでは全く足りるとは思えない。そのため、今回はしっかりと情報源を示した上で、本プレイでも使っていくことにした。この場を借りて、深く感謝申し上げますm(_
_)m
ということで。詳しい理論については、私もさっぱりであるため、ここはバッサリと「実際にやること」だけを紹介させていただくことにしよう。
……以上である。やれ、この手段を実際にやってみて、私は「FF12のブレイクを使ったフルオート経験値稼ぎ」とか「FF13のクリスタリウム封印亀狩りや死の宣告回避技」とか、あの辺りを聞いたときと同じような気分になってしまった。つまり、凄さのレベルが高すぎて、もはや呆気に取られるしかないのである。異次元の技量であり、自分の中の基準では既に評価が不可能なのだ。FF6バグ勢の、それこそバグった技術力の片鱗を垣間見た。
――ちなみに私も、ちょっと動画を見たくらいでは全く内容を理解できず、エディ氏の動画と同じくテーブル10のモンスターが出た時には、「これで動画と同じ手順をすれば成功できる!」と、自分の無理解を棚に上げる始末であった。そしてその後、更に理解を深め、自分なりに噛み砕いた結果が、上の文章である。極めて限定的な表現になっているが、とにかく2体組を6連続で引くということだけを目的にすれば、多分これで上手くできる…はずだ。
というわけで。これにて、「6連続で2体組を引く」という、確率1/4096の凄まじい壁は乗り越えられるようになった。
…なお、ここで喜び勇んでセーブをすることは問題ないのだが、そこからロードを行うと、これらの調整は水の泡となってしまう。よって、ここからの戦闘はぶっつけ本番となり、「絶対零度」などで全滅させられてしまえば全て最初からやり直しである。しかしながら、今回の私のプレイの場合は、ゲーム本体の処理と関係ない「まるごと保存」が使えるため、これを使ってセーブすれば問題はない。また、そういった手段が無い場合においても、少なくとも1/4096を当てずっぽうで乗り越えていこうとするよりは、遥かに楽になることだろう。重ね重ね、このような手段を生み出してしまったエディ氏・FF6バグ勢の凄まじさに感服するばかりである。いつかどこかで、私もこういうプレイができれば良いのだが…。
――ちなみに、セーブに関しては、何やら「ダンジョンのセーブポイント上でテレポ→そのまま飛空艇に乗り、『魔大陸へ向かう』を選択」と行動すると、1歩も動かない限りセーブができるという別のバグを利用する方法もあるのだとか(3戦目まで)。相変わらず、FF6というゲームがよく分からない…。
敵を沈黙させたうえでバニシュ状態になると何も喰らわなくなります。昔の低レベルプレイっぽい? |
それでは、6連続で経験値の少ない2体組を出す方法はこれでOKとして、次は「スカイアーマー+スピットファイア」とのバトルについて考えていこう。
…さて、この戦闘で最大の難要素は、スピットファイアが使用する「絶対零度」である。全員が約300のダメージを受けるため、レベルが上がったガウならギリギリ耐えられるかもという程度で、まあ貰ったら一発全滅と思って良い。
――ということで。対策としては、レベル5デスや歩数ダメージといった強力な青魔法や、弱点の「雷のロッド」で瞬殺するという手がある。その他に、今回プレイで採用していったのは、セイレーンの召喚を使って沈黙状態にするという手段である。敵は、沈黙になると「絶対零度」を使用できなくなる(宣言はするが、不発に終わる)。また、「魔導レーザー」など、その他の魔法関連の技も封印でき、物理攻撃に関してはバニシュで透明状態になっていれば回避できる。よって、透明状態でスタートし、先手をとってセイレーンの召喚を使えれば、もうダメージを受ける攻撃が無くなってしまうのだ。
そんなわけで。戦い方は大変シンプルであり、素早さを最大に高めたロックが「エルメスの靴」でヘイスト状態になり、できる限り素早くセイレーンの「ルナティックボイス」で敵2体を黙らせていく。それより前に「絶対零度」を使われてしまえばどうしようも無いのだが、逆に言うとそこさえ何とかすれば、負ける要素は全く無いのである。
…そしてその後は、経験値分配を意識して、戦闘不能者の状況を調整していく。今回、経験値の少ない2体組を6連続で出せるようになっていることで、ガウ以外はレベル6キャラクター2名でも大丈夫である。ということで今回は、ガウに加え、盗み役のロックに、トランスできるティナを連れて行った。
――また、分配のやり方もシンプルで、最初だけ全員生存で倒し、その後はガウ1人に背負わせていけば良い。上手く相手を沈黙状態にできたら、適当にティナとロックは自分に魔法でも放って自殺し、あとはガウが「アスピランス:100万ボルト」あたりであばれておけば良い。そしてもちろん、戦闘が終わったら、死亡者を蘇生させ、同じことを繰り返せば良い。ついでに、戦闘間で「まるごと保存」でのセーブデーター作成も行っておく。
そんなわけで。6連戦を攻略するうち、2回だけ「絶対零度」を喰らってやり直すことになったが、それ以外では予定通りにバトルが進んでいった。そんな感じで、ガウのレベルが8→12へと上がる。2桁にもなるとなかなかちょっと悲しいが、止むを得ないことだ。
――ついでに、今回はせっかくだからということで、魔石は「ゾーナ・シーカー」を装備し、魔力+2のボーナスを得ておいた。まあ、どちらにせよ、レベルの上がったガウを使うつもりはあまり無いのだが、少しは肥やしになるというものかもしれない。トロッコ連戦とやっていることが違う…。
FF6では「ウイークメーカー」という表記みたいだね |
さて。経験値を持っている雑魚6連戦が終わると、次は「オルトロス+テュポーン」と「エアフォース」たちとの2連戦が始まる。ちなみに、これらのバトルは、途中でメニューを開けない完全連戦となっているが、HPとMPは間で補充されるようだ。鼻息に回復効果があったのだとしか思えない。そう言えば、コロシアムでもなんか回復するし…。
そんなわけで。いつものように、まるごと保存でセーブデーターを作成して、まずは「オルトロス+テュポーン」戦をスタートさせる。
…こいつらは、まず開幕はオルトロスのみで出現するが、少しダメージを与えると、メッセージと共にオルトロスがテュポーンを呼び出す。このテュポーンのHPをゼロにすると、最後に「はないき」を使われて、バトルが終了となるという仕組みだ。
――しかしながら、こいつらとのバトル内容としては、オルトロスはバニシュで完封が可能であり、テュポーンにはスリプルが有効ということで、恐ろしいくらいに書くべきことが少ない。というわけで、必要なステータスを掛けたのちに、オルトロスには「ファイラ」で、テュポーンには「ブリザラ」でそれぞれの弱点を突き、減ったMPは「アスピル」で回復しながら、さっさと撃破していった。でもまあ、こんなものはまだまだ序の口である。崩壊後になると、「毎ターン混乱させるだけ」とか「毒を掛けて放置」とかで倒せる情けないボスが山ほど居るからなあ…。
その後、一行はテュポーンの鼻息で飛空艇から吹き飛ばされ、ボスの「エアフォース」と落ちながら戦う。
…なお、「エアフォース」は本体の名前であり、鼻の辺りに付いている「レーザー砲」と、腹の下に付いている「ミサイルポット」(ミサイル…壺?)と、レーザー砲の破壊後に本体から射出される「ビット」の、4体の敵と戦うことになる(ビットの登場はレーザー砲撃破後のため、同時は最大3体まで)。なお、SFC/PS版の時にあった、敵の画像でダメージ数値が隠れてしまう不具合は、GBA版では修正されているようだ。
――さて、こいつは、オルトロス+テュポーンの貧弱さとは打って変わっての強敵となっている。まず、敵は「アトミックレイ」と「波動砲」という、一撃でパーティを壊滅させうる技を2つも持っている。特に「アトミックレイ」は、レーザー砲が初手から使ってくる可能性があるため、開幕から一発全滅ということも十分に有り得る。また、そうでなくとも、敵は3体がバラバラに攻撃を仕掛けてくるうえに、エアフォース本体はスロウが無効化されるということで、総合的な攻撃ペースはかなり早い。基本的には、連戦の最後ということもあって、雷のロッドを乱打して瞬殺する戦法が取られることが多いようだ。
ところが、今回プレイでは、別の部分にこだわっていく。それは、ミサイルポットから「ウイークメーカー」をレア盗みすることである。
…まず、「ウイークメーカー」は、エドガーが使える「機械」の一つであり、敵に8属性のうちから一つ弱点を付与する。この際、敵の元々の耐性を無視するという特徴があり、ごくごく一部の例外を除いて全ての敵に有効である(ラスボス第3形態の「まりあ」のみ無効)。しかも、複数回使用によって効果は積み重ねられていき、既に弱点になっている属性は選ばれないなど、使いやすい要素がこれでもかと詰まっている。FF6の弱点は2倍ダメージであり、魔法攻撃が主体という低レベルプレイの特徴も相まって、「ウイークメーカー」は、戦い方自体を大きく変えうるアイテムだと言えよう。
――さて。「ウイークメーカー」は、崩壊後のフィガロ城まで物語を進めると、普通に店から買えるようになる。それよりも早期に入手しようとなると、魔導研究所でクレーン(右)からレア盗みを行うという手がある。ただ、あちらは通常枠にもアイテムを持っているため、上手くレア枠を選出できるまでリセットを繰り返さなければならず、低レベル的には相手の強さも大きな問題であった。一方、こちらのエアフォースのミサイルポットは、敵全体の脅威度は勝るとも劣らないが、レア枠の「ウイークメーカー」しかアイテムが設定されていないため、盗みが成功するまで何度でも挑戦をすることができる。また、このタイミングで入手ができれば、すぐ後のアルテマウェポン戦で使えるというのも大きい。
それでは、エアフォースとの戦い方を紹介していこう。敵には、レーザー砲の「アトミックレイ」を中心とし、厄介な攻撃が目白押しであるため、しっかりと対策を練っていかなければならない。
…まず、本体にはスロウが効かないが、レーザー砲とミサイルポットには有効であるため、それをしっかり掛けておく。そしてさらに、子機の二体には「ストップ」も有効である。ストップは、永続のスロウと異なって割とすぐに切れてしまううえ、睡眠状態のように解けた時のアクションが存在せず、やや使いづらさが目立つのだが、効果自体は完全行動封印かつこちらの行動で解けることも無いため、極めて強力である。そこまで使い終わったら、ロックはミサイルポットに向けて「盗む」を行いつつ、他の2名はレーザー砲に「ラスピル」でMPダメージを与えていく。レーザー砲の最大MPは335と低く、MPが枯渇すると「魔導レーザー」も「アトミックレイ」も使えなくなり、完全に無力化をすることができるからだ。一応、普通にHPをゼロにして倒しても「アトミックレイ」は封じられるのだが、そうなると本体はビットを射出した後に「波動砲」を使うモードに入るので、今回プレイではあまり美味しくない。
――そんなわけで。私は、ウイークメーカーがレア盗みということもあって、持久戦の構えを取っていったのだが、実際にはなんと1回で盗み出すことができてしまった。まだレーザー砲のMP削りすら終わっていない状況で、である。正直かなり戸惑ったのであるが、これならもうそのままエアフォース本体を倒してしまったほうが良いだろうと判断し、ティナとガウで「サンダラ」を打ち込んでいった。そのダメージは、ティナが700・ガウが1400と約2倍の差が存在する。まあ、FF6は、ダメージ計算にレベルの数値自体を使うタイプで、その寄与が極めて大きいという特徴がある(ほぼ1乗の正比例)からな…。
そんなこんなで。実は、1回目のエアフォース戦の際は、レーザー砲とミサイルポットを逆に覚えており、「アトミックレイ」を喰らってあっさり一発全滅…のはずが、ガウだけが生き残ったりしたのだが、みっともなかったのでやり直したりして、2回目で突破をすることに成功した。ティナは、トランスをするために連れてきたのだが、結局のところ最後まで使用はしなかった。これなら、セリスで魔封剣を使えるようにしても良かったかな。
――そんなわけで。今回は、ボスの「オルトロス+テュポーン」戦と「エアフォース」戦、それに前段の「スカイアーマー+スピットファイア」の雑魚6連戦から最後1つだけを取り出した、合計3つの戦いを動画化してみた。正直、既存のプレイと比べて特に勝っている点は無く、強いて言うならロッド系アイテムの使用を自主規制しているくらいであるが、まあ私にとっては初回の低レベルプレイということで、どうかご容赦していただけると幸いである。なお、諸事情により3つの戦闘を1つに詰め込んだので、【0:00】からがスカイアーマー+スピットファイア戦、【1:31】からがオルトロス+テュポーン戦、【4:32】からがエアフォース戦となっている。
◆動画◆
最初のセーブポイントまでに忍者にエンカウントする人が居る…のか? |
というわけで。無事に、大きな難関である魔大陸突入戦を突破することができた。経験値回避面でもバトル面でも、既存のプレイヤー様の知識や、「まるごと保存」と言った機能を有効活用することで、思っていたよりもかなり楽にクリアできたように思う。まあ、難関としての意義は少し薄れてしまったような気もするが、今回は快適な低レベルプレイ(?)を楽しむという目的であるため、それはそれで良いと個人的には思っている。
――さて。次は、魔大陸に上陸してからの戦いである。ここでは、実質的に初めての逃げられない雑魚敵である「ニンジャ×2」がランダムエンカウントで出現するという汚いマップになっているほか、最深部では大ボスの「アルテマウェポン」が待ち受けている。そんなわけで、まだまだ魔大陸の戦いは続いていくのであるが、文章が長くになってきたので、ここでいったん区切ることにしよう。また、予定した量の半分しか進まなかったよ…。
(2019年5月25日)
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