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クリスタリウムなしクリアー2.1 プレイ日誌

 

【第26話 The Least 45sec】

 

今回はこの方!


 さあ、ここから先はいよいよ未知の領域である。これまで何度も紹介してきた通り、FF13-2のクリスタリウム封印プレイにおいて一切の妥協無しで倒されているのは前回パートの部分までであり、この後は「ギルガメッシュ」「ヨミ」に関してはEASYモードでの報告があるのみ、「ヴァルファズルLv.45」「Lv.70」「Lv.99」「カイアス(死にゆく世界/グランドクロス)」に関しては未だに撃破されたという情報は無い。それくらいの強敵であり、俺もここで挫折してしまうかとさえ思ったものだった。
 …しかしながら、そんな心配はさておき、今回は「ヴァルファズルLv.45」の撃破報告を行ってみることにしよう。正直、自分でもここまであっさり倒せてしまったことが恐ろしいのだ。少しネタバレになるが、今回使用する戦略は「ブレイク中の45秒間で敵に一切の行動をさせず最大250万のHPを叩き割ってしまう」というものである。それは確かに、完成した後から考えてみれば「まあそうなるよね」と納得の行く物だ。しかしながら、全く無の状況からどうやってそのような戦法を思い付いたのかは、皆目見当が付かない。作者である俺自身がそう思うくらいだから、まったくもう読者の皆さまに関しては狐にアレされているような気分になってしまうことだろう。
 ――そんなわけで。この先には3年越しのFF13-2の新たな可能性が待っている。もうやり尽くされたと思っていたゲームにも、まだまだこんな可能性が存在したのだ。これこそがやり込みであり、「やり込みinFF」の全力なのである。まあ、この才能を何か世のために使ったほうが良いような気もするが…。


 
DLC編 そのI:45秒の恋人
〜VS ヴァルファズルLv.45〜
 
約1時間のブラッド削り+1分間の超精密操作
 
「ヴァルファズルLv.45」戦:装備&パラダイム
戦闘メンバー   パラダイム
セラ  HP415 / 物理63 / 魔法84
トロールスパーク / グリモアハット / アイアンバングル軽式
「チェーンボーナスLv.3」「倒すとみやぶる」「ポーション回復量2倍」
1 ATK+ATK+DEF (X)
2 BLA+BLA+DEF (X)
ノエル  HP480 / 物理88 / 魔法65
シェルブレイカー / シルバーバングル重式
「チェーンボーナスLv.3」
3 BLA+BLA+JAM (X)
4 BLA+ATK+JAM (X)
BLA/ライトニング HP4568 / 物理644 / 魔法555
DEF/スノウ HP8505 / 物理709 / 魔法501
JAM/ナバート HP4584 / 物理449 / 魔法495
5 BLA+BLA+BLA (X)
6 ATK+BLA+BLA (X)


 そんなこんなで。早速、問題の「ヴァルファズルLv.45」戦の攻略に行ってみることにしよう。
 ――やれ、前回の「Lv.15」戦では、金チョコボと共に合計3体での即死攻撃で苦しめてくれたが、今回の「Lv.45」戦では、最大4体のサボテニョリータを召喚し、凄まじいまでの速度でHPを回復していってしまう。やれ、サボテニョリータの出現条件は「HP<80%」というものなのであるが、普通にプレイしているとそれを切った瞬間に猛スピードで「ケアル」「エスナ」を連打され、あっという間に20%ぶんのHPが全回復、そして以降も一切HPを減らすことは不可能という体たらくである。味方の時は頼もしいサボテニョリータも、敵にすると恐ろしいのさ…。

 というわけで。この戦闘で勝利を掴むためには、「@サボテニョリータの回復行動を何とかして封じる」「Aサボテニョリータが召喚されるHP<80%のラインから一撃で叩き潰す」の二通りの戦略が考えられる。そして番号順から分かる通り、俺は@案の使用を当初は考えていたのだ。
 …が。こんな冒頭で書くということは皆さまご察しになる通り、この戦法は上手く行かなかったのである。まず、サボテニョリータには全てのステータス異常が有効ということで、俺はDEF/「テスカトリポカ」を使い、シンクロドライブでペイン&フォーグを掛ける戦法を考えた。ところがどっこい、これに関しては全くの失敗で、そもそもペイン・フォーグ状態が入らないのである。そりゃあそのはず、攻略本のデーターによるとサボテニョリータのペイン・フォーグの耐久値は「50」=計算上の耐性値は「100」であり、発生値55の「憤怒の波」では発動するはずも無いというものなのだ。
 ――しかし、さすがにそれくらいでめげる俺では無い。他にも、この「@回復行動を封じる」案のために、ATK/「テュポーン」を使う手や、HLR/「サボティナ」「サポテンダー」を使う方式など、様々な手段を用意していた。だが、そのどれもがことごとく失敗してしまったのである。とにもかくにも、打ち上がらない、そしてステータス異常が一切掛からないのだ。打ち上げに関しては、サボテニョリータのキープ値が「95」(←!?)と設定されていることから仕方無いのだが、そもそもダルもペイン・フォーグも一切掛からない。あの、サボテン系モンスターの「魅惑のステージ」は、3hitするため実質的な発生値は「165」のはずなのだが、それすら掛からない。もうここまで来ると明らかにアルティマニアが間違っているとしか言いようがないのであるが…何はともあれ、この「@サボテニョリータの回復を封じる」という戦法は失敗してしまったのである。

最大HP7758000の30%が2327400で、その80%は1861920


 そんなわけで。クリスタリウム封印プレイの条件下では、サボテニョリータが召喚されてしまえばもうその回復を封じる手段は無い。というわけで、残されたのは「Aサボテニョリータが召喚されるHP<80%のラインから一撃で叩き潰す」というアイデアのみである。
 ――さて。今回のヴァルファズルのHPは7758000ということで、ブラッドダメージを使えばその30%=2327399まで最大HPを減らすことができる。そして、その時点でのHP<80%とは1861920であるため、要は最後の瞬間に186万のダメージを与えられれば良いということになってくるのだ。

 では。そのために使うモンスターは、もちろん最強であるATK/「鎧ライトニング」…と思いきや。今回はブラッド削りのためにJAMを採用するということで、その能力で「ウィーク」を決めることができる。そしてヴァルファズルはウィークを入れると全属性が弱点となるため、エン系による補助を使わない限り、チェーンボーナスをどんどん伸ばせるBLAのほうが総合火力が高くなるのである!! 使うのは、最強の一角であるBLAライトニングだ。
 …ただし、これに関してはあくまで理論上の話であり、鎧ライトニングにも「アタッカー強化」などが存在するほか、ATKBLAでは「アンサンブル」の効果なども異なってくる。そのため、実際に鎧ライトニングでは「デプロテ」BLAライトニングでは「デプロテ」「ウィーク」を決めて、当時の連続攻撃案(後述)を使ってダメージ量を比較してみたところ、鎧ライトニングで約170万BLAライトニングで約190万という数字を叩き出すことができた。
 ――というわけで。予想通りBLAライトニングのほうが火力が高くなることが判明したのであるが、それよりも重要なのが、この「190万」という数値である。これは、サボテニョリータ召喚HPである「186万」を上回っているため、これをもってヴァルファズルLv.45の撃破が理論上可能になったということなのだ。まあ、他に解決しないとならない問題は山ほどあるのであるが…とにもかくにも重要なのは、この「撃破が可能である」という事実だ。ここまで分かれば、あとはやるしかないというものであろう。

 そんなこんなで、今回のお相手である「ヴァルファズルLv.45」のスペックについて触れてみることにしよう。そのHPは7758000、チェーン耐性80&ブレイク値300.0%、主な有効ステータスはデプロテ・デシェル・スロウ・ウィーク・カーズ、属性&タイプ耐性は全て「標準」である。
 …そして、今回のヴァルファズルが呼び出すモンスターはHLR「サボテニョリータ」であり、HPが80%を切ると1回につき3体・同時に4体まで召喚するようになる。使用するのは「ケアル」「エスナ」であり、「ケアル」の回復量は通常時で17000程度、ヴァルファズル本体の行動によってフェイス状態になっていると30000近くという恐ろしい数字になる。こんなものを複数体がほぼノータイムで連打するのだから、もうダメージを与えるどころの話ではない。そもそも今回はダメージ要員にBLAを使うため、「エスナ」でウィークが解除されるだけでも火力が半分に落ち込んでしまう。やはり、今回バトルにおいて、サボテニョリータは絶対に召喚させてはならないのだ。
 ――最後に、ヴァルファズル本体の行動パターンである。序盤の敵は、「斧の3連続攻撃」「『ファイラ+サンダラ』→『斧の2連続攻撃』」「『単体銃撃』→『斧の2連続攻撃』」の3種類をゆっくりとしたペースで使用するのみであるが、上記の通りHP<80%からはサボテニョリータを召喚するようになり、そこからは「フェイガ」を使って全体にフェイス状態を付与することもある。そしてHP<55%からは、「ベルヴェルク」などを含めた強力な攻撃を使用してくるようだが、今回はそのモード中は一切戦わないため、詳細は不明のままである…。

12秒ルールを引き出すためにシンクロ技もフル活用、もちろんそのダメージも強力


 というわけで、サボテニョリータ召喚HPの186万に対して1ブレイクでの最大ダメージが190万であるため、一応は倒せることが判明したヴァルファズルLv.45なのであるが…ちょっと待ってほしい。ヴァルファズルは、HPが80%を切るとブレイク中であっても「行け サボテニョリータ」を宣言してしまう。しかも、そのキープ値は「95」であるため、こちら側のいかなる行動を用いてもカットすることはできない。そしてもちろん、一度サボテニョリータが召喚されてしまえば、「エスナ」「ケアル」を連打され、もはやブレイク中であったとしてもその回復量を上回ることは不可能なのだ。
 ――では、それらの問題を解決するにはどうすれば良いのだろうか。それはもちろん、ブレイク中の45秒間で一切相手を行動させずに殴り続けるのである。まったく、そう問屋が卸してくれれば苦労はしない…と言いたいところであるが、これが可能だったのだ。では、論より証拠ということで、早速その行動パターンを紹介してみることにしよう。新ジャンル、悪魔も泣き出すスタイリッシュRPGが今ここに誕生である!!

「ヴァルファズルLv.45」戦:連続攻撃のパターン
番号 パラダイム 解説
(準備) - 以下の状況を整えたうえで、ヴァルファズルを12秒ルールが適用できない状況でブレイクする

・ヴァルファズルにデプロテ/デシェル/ウィーク状態を発生させる
(ウィークは持続時間が短いため、チェーンボーナスが250%を超えた後に発生させる)
・仲間モンスターにブレイブ/フェイスが掛かっている
・ノエルが戦闘不能状態になっている
・ブラッドダメージでヴァルファズルの最大HPを削り、概ね200万程度まで現在HPを減らしておく

なお、ヴァルファズルにはブレイクキャンセルが有効であるが、
連続攻撃の頭をキャンセルするとブレイク後すぐに反撃されるため、このタイミングでブレイクしてはならない
@ BLA+BLA+BLA ヴァルファズルがブレイクしたら12秒ルールを適用せずに攻撃を開始する
BLAライトニングが6連撃を加える
(BLAライトニングは6連撃の最後で着地した瞬間にパラダイムシフトをすると
 ノータイムで攻撃を続行してくれるので、必ずその手を実行する)
12秒ルール  
A ATK+BLA+BLA セラが「たたかう」×1を入力してヴァルファズルに接近
ライトニングが6連撃を加える
続いて、セラがオートコマンドで「ルイン」×3を入力し、
そのゲージが満タンになる前に「シーンドライブ」を使用
「シーンドライブ」終了後は「ルイン×3が発動」→「ライトニングの6連撃」とコンボが繋がってくれる
12秒ルール  
B BLA+BLA+BLA ライトニングが6連撃を加える
   
C BLA+BLA+DEF 変更直後にスノウの「ルーラーフィスト」を使用
大ダメージを与えると共に、その後も「挑戦状」→「セラの攻撃」でコンボが繋がってくれる
セラの「ファイア」の最終弾が発生した直後のタイミングで次にパラダイムシフトする
12秒ルール  
D BLA+BLA+BLA ライトニングが6連撃を加える
   
E BLA+BLA+JAM 同じく変更直後にナバートで「サディスティック=ドライブ」を使用
10万以上のHPを削れるうえに、その後も「カーズ改」→「セラの攻撃」でコンボが繋がる
セラの「ファイア」とパラダイムシフトのタイミングについては上に同じ
12秒ルール  
F ATK+BLA+BLA ライトニングが6連撃を加えてブレイクが終了する
ここまで全てが成功した場合、
合計ダメージ約250万となり、相手は一度も行動を入力できない


 ……………。
 (;・∀・)「…………??」と思われている方が大半だと思われるが、とりあえずこれで連続攻撃パターンは成り立つため、そういうものとして認めていただいて、その成果に関しては後々の動画で確認してもらうこととしよう。というかこれをテキストで説明するのは無理。たぶん信じて貰えない。

 そんなわけで、ここからは少しだけ、「どうやってこんな戦法を思い付いたのか?」という点について触れてみることにしよう。
 …まず、今回のメインアタッカーとなるBLAライトニングであるが、どうも12秒ルールを適用可能な段階でパラダイムシフトを行っても、ノータイムで攻撃を続行してくれる場合とそうでない場合が存在する。ということで少し調べてみたところ、どうやら「連撃最後のバク転で着地するタイミング」でパラダイムを変えるとそのまま攻撃を続けてくれるということが分かった。これを使えば、攻撃効率が上がり、単体で敵をひるませ続けられるようにもなるのだ。
 ――さらに本バトルでは、「12秒ルールを適用できないタイミングでヴァルファズルをブレイクし、その次のパラダイムシフトで12秒ルールを発動させる」というやや面倒な過程を辿ることにより、ダメージを増加させていく。慣れないうちはなかなか難しいが、後述のブラッド削りでしつこいくらいに練習することもできる。このテクニックを使えば、開幕から攻撃回数で6回、最終的なダメージにして約50万はリードすることができるのだ。

 続いて。本作の「12秒ルール」は、シンクロドライブの攻撃中にも対象時間が経過するため、「パラダイムシフトして攻撃」「シンクロドライブを使用」「攻撃してパラダイムシフト」で有効に12秒ルールを用いることができる。そしてご存じの通り、シンクロドライブの使用中は敵は行動をすることができず、ブレイク時間も経過しないため、それはもはやメリットしか存在しない戦法になっているのだ。
 …しかしながら。ただシンクロ技を使うだけでは、「シンクロドライブ終了」→「次の攻撃」の間に敵の行動を許してしまうのである。それは今回バトルにおいて、サボテニョリータ登場=失敗確定\(^o^)/を意味しているため、何としても敵を妨害し続けなければならない。というわけで様々なコマンド入力を試してみた結果、どうも「たたかう×1でセラが接近」→「次の行動のゲージを溜めながらシンクロドライブを発動」と入力すると、シンクロドライブ終了直後にセラの攻撃で妨害が可能であり、その後のライトニングの行動でコンボが繋がってくれることが分かった。なお、ここでパラダイムをワイドにしているとたたかうが弓攻撃になったりして悲惨であるため、今回は男らしく全てクロスで行くことにした。
 ――というわけで、そこで6回の攻撃を加え、更に12秒ルールを使って6回の追加攻撃を加えていく。この時点で24回の攻撃がヒットしたことになり、さらにブレイク時間はまだ半分近くは残っている。でもまだ上の表ではBなんだよなあ…。

ここがなかなか気付けなかった


 というわけで、ここまでヴァルファズルを連続でひるませて攻撃を加えてきたが、快進撃もここまでである。この先、セラとBLAライトニングのみではいかなるコマンド入力を用いても連続ひるみを維持できないため、何らかの妥協を行わなくてはならない。実験段階では、ここでノエルを「エリクサー」で蘇生させ、3人で攻撃を仕掛けることにしていた。そうすると、12秒ルール無しでも敵をひるませ続けることができるため、ブレイク終了までサボテニョリータを出現させずに攻撃し続けることができるのだ。
 …が。そうなるともちろん、BLAライトニングの「仲間戦闘不能で強化」が無くなってしまうため、与ダメージは約半分にまで落ち込んでしまう。チェーンボーナスが999.9%の状況で、「仲間戦闘不能で強化」があればBLAライトニングの与ダメージは約80000と言ったところなのであるが、ノエルを蘇生させるだけでそれが40000程度にまで下がってしまう。しかも今回は戦略の都合上、いかなる手段を用いてもノエルを再び戦闘不能にすることはできない。
 ――しかもである。ブレイク終了直前には、スノウに変えて「ルーラーフィスト」を入れるのであるが、このタイミングが非常に難しく、大抵は狙いすぎて失敗してしまう。いくら何でも、練習で成功させられないような不安定なものを1時間超えのバトルには持ち込めないであろう。さらに当然であるが、与ダメージ190万に対してサボテニョリータ召喚HPの186万というのは厳しすぎであり、少し多く削るだけで戦略がパアになってしまう。
 …やれ。上のほうで書いた「BLAライトニング:190万」「鎧ライトニング:170万」という合計ダメージ量は、このノエルを蘇生させるパターンを用いて測定した結果である。これをもって俺は「理論上ヴァルファズルLv.45の撃破は可能である」と判断したのだが、その猶予は僅か4万であり、長い長いブラッド削りの後としてはあまりに負担が大きい。“理論上”は可能でも、“事実上”は極めて困難なバトルとなることは想像に難しくないものなのだ。

 そんなわけで。あまりにも苦しい戦闘が予想されたため、俺はもう少し方法が無いか考えてみることにした。要は、「ノエルを蘇生させず」「スノウのルーラーフィストを効率的に使用する」方法があれば良いのである。そうして探してみたところ…なんと見付かってしまったのである。またかよ!?
 …そのやり方はこうだ。12連撃→シンクロドライブ→12連撃までは、上で説明した通りである。そして最後のライトニングの攻撃が終わったら、「BLA+BLA+DEF」に変えるのであるが、この際「挑戦状」が発動する前に即「ルーラーフィスト」を入力するのである。当初俺は「シーンドライブ」の時と同じく、セラのゲージを溜めつつシンクロ技を使うつもりであったが、それだとタイミングが合わずに失敗してしまっていた。しかしながら、今回はシンクロドライブ終了直後にスノウが「挑戦状」で相手をひるませてくれるため、その後にコマンド入力をしても妨害を続行することができるのだ!
 ――そして。この「ルーラーフィスト」が終わった後には、再び12秒ルールが適用可能になっているので、セラの「ファイア」で上手く妨害を続行しつつBLAライトニングを出し、再び強力な6連撃を加えることができる。この辺りでチェーンボーナスも999.9%にまで達し、ライトニングの攻撃で凄まじいダメージが与えられるようになる。この一連のパターンにより、「ルーラーフィスト」のダメージを活かしつつ「仲間戦闘不能で強化」も発動させたまま、12秒ルールを使って更に攻撃できるようになったのだ。問題は、全て解決してしまったのである。

 そして、その後も同じだ。前段最後のライトニングの攻撃が終わったら、「BLA+BLA+JAM」に変えてナバートを出し、即座にシンクロドライブを発動させる。このナバートのシンクロドライブも、しっかり状況が整っていれば合計10万以上のダメージを与えられるため、決して侮ることはできない。
 …そこから先についても同じで、ナバートは即座に「カーズ改」でヴァルファズルを妨害してくれるため、セラが「ファイア」でしっかりと妨害しつつライトニングに繋ぎ、12秒ルールで更なる6連撃を加えていく。実戦では、だいたいこの辺りでブレイクが終了する。そんなこんなで、合計のBLAライトニングの攻撃回数は36回(←!?)、強力な仲間モンスター3体のシンクロドライブを全て使用し、「仲間戦闘不能で強化」も常時発動させながら、敵に一切の行動を入力させずに攻撃し続けることに成功したのだ。
 ――というわけで、これら全てが成功した場合の合計ダメージは約250万(←?!?!?!)となり、サボテニョリータ召喚ラインの186万を余裕で超えている。そしてもちろん、これらはコンボ攻撃として全てが繋がっているため、途中で「行け サボテニョリータ」が宣言されることも無い。なんだかもう…皆さまにはサッパリという感じだろうが、俺も同じ気持ちである。何故、こんな戦法を思い付いてしまったのだろうか…。

モリモリ削れますねええええ!!!!


 そんな感じで。もう終わったかのような気分になってしまったが、まだバトル前半部のブラッド削りについて一切触れていないため、それを含めたバトル全体について軽く解説し、今回の記事を締めることにしよう。
 …さて、今回使うモンスターは、今さらという感じかもしれないが、主力のBLA/「ライトニング」に、JAM/「ナバート」DEF/「スノウ」である。DLCモンスター3体の組み合わせということで、「アンサンブル」を使用可能であるため、ライトニングとナバートに覚えさせておく。この「アンサンブル」ATKの場合はダメージ計算式の都合により約15%のダメージアップに留まるが、それ以外のロールだと30%も増えてくれるのがありがたい。
 ――ちなみに、前まで使っていたライトニングは物理が最低値(継承込みで631)と悲惨だったため、いったん逃がして捕獲をやり直し、無事に物理最高値(644)の個体を手に入れることに成功した。ついでに魔力も「(最高値)-1」と高めであるのが嬉しい。そしてナバートも、魔力が中央値450に対して447と低めであるうえに、スノウ戦【第22話】で覚えさせていた「ピンチにシールド」が邪魔すぎたため、いったん解放して最初から育て直すことにした。こちらは、ナバート戦自体の難易度もあって最高値とは行かなかったが、それでも中央値の魔力450の個体を手に入れることに成功し、「アンサンブル」「魔法攻撃+10%」を継承し、ブラッド削りの効率を増していくことにした。

 さて、その他にバトル前の準備で工夫したことであるが、まずはセラとノエルには「チェーンボーナスLv.3」の武器を装備させている。何故こんなことをしているのかと言うと、今回の敵は回復能力を持たないため、調子に乗って攻撃しているとブラッド削りが終了する前にHP<80%のトリガーを引いてしまう恐れがあるからだ。そのため、火力が低めの武器を装備して、HPを減らしすぎないように戦っていくのである。それさえ守っていれば、「カーズ」を決めたうえでの「ブラッド」与ダメージよりも33%大きなブラッドダメージが与えられるため、サボテニョリータを召喚させてしまうことはない。
 …また、ナバートが覚えるアビリティであるが、「デプロテ」「ウィーク」は確定として、「デシェル」を覚えさせるかどうかは最後まで悩んでいた。というのも、「デシェル」を入れると、BLAライトニングの攻撃に魔法が混ざってしまう可能性が出てくるのである。その時間の差は僅かであるが、最後の最後で失敗する要素を少しでも減らしたい。ということで、当初の案では、「デシェル」は使わない予定でいた。
 ――が、この問題に関しては、BLAライトニングに「魔法攻撃+10%」を覚えさせないという方法により解決することができた。ライトニングの能力値は物理644に対して魔法555、これだけ差があれば物理攻撃しか使わなくなってくれたのである。ということで、早速ナバートに「デシェル」を覚えさせていった。これにより、ブラッドダメージをそのまま3割増やすことができ、削りの効率を大幅に上げることができるのである。

 そして実際のバトル中の行動であるが、これに関しては開幕はいつも通り「たたかう×1」「ライブラスコープ」「シーンドライブ」と行動して仲間モンスターと距離を取ったのちに、「ATK+ATK+DEF」「BLA+BLA+DEF」「BLA+BLA+JAM」「BLA+ATK+JAM」の4つを使い分け、ステータス異常を掛けつつヴァルファズルをブレイクまで持って行く。敵の攻撃はDEFで受け、終わった瞬間にJAMを出し、12秒ルールが適用されていたら3回、そうでなければ2回程度魔法を掛けてすぐDEFに戻す。基本的にはこの繰り返しでOKである。
 …さて、それぞれのステータス魔法を発動するタイミングであるが、今回はAIの都合上、「デシェル」「ウィーク」「デプロテ」「カーズ」の順に掛けていくことになる。この中で、特に「ウィーク」は持続時間が短いため、発動させる時間帯はよく考えたい。俺が使っていった大体の目安は、「デシェル」がチェーンボーナス160%程度、「ウィーク」が230%程度、「デプロテ」「カーズ」はその後ならOKである。「ウィーク」に関しては、2回だけ使わせてDEFに戻せば発動しないため、その辺も用いてチェーンボーナスを調整していくと良いだろう。なお、これはブラッド削り時のものであり、最後の連続攻撃で大ダメージを与えていくパートではもう少し後ろに寄せていくことになる。
 ――そして、このブラッド削りにおいても「仲間戦闘不能で強化」は重要であるため、適当なところでノエルを戦闘不能にできるようにすると良い。その位置調整は難しめであるが、基本的にはATKで接近させて斧の範囲攻撃に巻き込んでしまえば良い。斧の攻撃範囲はほぼ見た目通りであり、“振りかぶる先”に対して判定が広くなっている。また、最後の「カーズ改」の際にはナバートがヴァルファズルに大きく接近するため、その際にノエルを巻き込めてしまうことも多い。これに関しては要練習、というかまあブラッド削りをやっているうちに嫌でも上手くなるのだが…。
 なお、味方のブレイブ・フェイスに関してはもちろんピンチ系で発動させるのだが、これはまあ普通にDEF受けしているだけでも発動できることが多いのであるが、無理そうな時は斧攻撃の最後の1発をナバートが受けるなどして調整していけば良いだろう。

 そんなこんなで状況を整えてブレイクしたら、後は適当に「ブラッド」を打ち込んで最大HPを削っていけば良いのだが、漫然と戦っているだけではブラッドの使用回数は12回となってしまいやすい。しかしここでは、効率UPと最終段階への練習も兼ねて、12秒ルールを適用せずにブレイクに入り込む戦法を使ってみることにしよう。成功すれば、大幅に与えるブラッドダメージを増やすことができるのだ。
 …その方法は次の通りである。まず、ブレイク直前になったら適当に「ATK+ATK+DEF」「BLA+BLA+DEF」を回しつつ、12秒ルールが発動するのを待つ。そしてATBが回復したら、3〜4回程度の攻撃で敵をブレイクし、「BLA+BLA+JAM」に変えるのである。成功すると、セラのATBゲージが溜まりながらナバートが即座に「ブラッド」を発動してくれるような状況になる。この状態で、「ブラッド」を6発打ち込み終わってから「BLA+ATK+JAM」に変えると、12秒ルールが適用され、「ブラッド」を12連打で打ち込めることになるのだ!
 ――さて、その先であるが、そのままでは妨害を続けることはできないため、いったん「BLA+BLA+DEF」に変えて「挑戦状」で敵の攻撃を受け流すことになる。が、ここで「BLA+BLA+DEF」「ATK+ATK+DEFに変更」「すぐBLA+BLA+DEFに変えてファイア×3を入力」とコマンドを回してからJAMを出すと、再び12秒ルール非適用で「ブラッド」を打ち込む体勢に持ち込めるため、またまた12連打で「ブラッド」を入れられることになるのである! まあ、ここまで来るとブレイクも終了間際であるし、ウィークが切れてしまってブラッドが使えなくなったりもするのだが、それでも18発以上は確実に「ブラッド」を打ち込むことができるだろう。総合して、1ブレイクでの最大ブラッドダメージは30万にも達するのだ。そして、ブラッドダメージを増やせるということは戦闘時間を短くできるということであり、それだけ勝率の上昇に貢献しているのである。

ナバさん「ハロワ行く」


 そんな感じで1ブレイクが終了しそうになったら、最後は「ATK+ATK+DEF」に変えてから「エリクサー」で全員を回復し、「ユニコーンの角」でステータスを消して、以降は頭から繰り返しである。ステータス魔法に関しては、そのまま維持すれば通常時でも「ブラッド」を打ち込めるが、ブレイク中の掛け直しはパターンが崩れやすいため、毎回消して固定パターンを作っていったほうが良いだろう。
 …なお、しっかりとブレイク時の12秒ルール非適用入りが成功し、かつセラの「ファイア」による妨害支援が成功すれば事故率は無いのであるが、タイミングが少しでもズレるとセラが狙われる可能性が出てきてしまう。今回、敵モンスターが人間キャラをターゲットする確率は低めであるが、1回でも狙われてしまうとモーションの遅い銃撃パターン以外は即全滅と言って良いため、危なそうな時は効率を捨てて守りに入る勇気も見せたい。
 ――まあ、その辺りは、皆さまがいろいろプレイしながら試行錯誤をしていただければ良いだろう。少なくとも、この領域までプレイを進めてきた人ならば、プレイしながら自分に相応しいやり方というものを見つけられるはずなのだから。

 そんなこんなで。作戦が完璧に決まってからは、休日を使って3日程度のプレイで撃破をすることができた。実戦時には、トドメはナバートのシンクロ技となったが、これで倒しきれなければ更にBLAライトニングの6連撃を加えることができていたため、HPに関しては50万近く余裕があったということになる。操作精度も慣れてしまえばそこまででも無いため、むしろあの「ヴァルファズルLv.15」戦よりは楽かもしれない。戦略さえ決まればな!!
 …というわけで、その成果が下の攻略動画である。やれ、いつもは動画をスルーするという方も、今回はむしろ文章をスルーしてしまって構わないので、是非ともブレイク中ずっと敵の行動を妨害し続ける様子をご覧いただきたい。問題のシーンは、5分20秒辺りからである。
 ――うーん。今回は、我ながら結構良いものが出来上がったと思う。自分で言うのも何だが、こういうものこそが「神プレイ」などとして語り継がれて欲しい。馴れ合いのプレイ動画より、こういう「やり込み」のほうが絶対面白いと思うんだけどねえ…。

動画






ヴァルさん「だが仲間にならぬ」


 そんなこんなで。「ヴァルファズルLv.45」戦についても、無事に突破をすることができた。そして、今回は恐らくこれが世界初撃破であろう。
 …さて、その戦闘タイムは1時間5分7秒と、前回に引き続き1時間超えとなってしまったが、これでも相当な効率化をした結果であり、ここから大きく縮めることは難しい。まあ、与えられる最大ダメージは約250万ということで、別に最後までブラッドダメージで削る必要は無かったりもするのだが、それでナメていてコマンド入力ミスで35万残してしまったという悔しい思いもしたため、基本的には最後までブラッド削りを行い、約200万まで現在HPを減らしてから攻撃を開始するのが良いだろう。これならば、多少のミスをしてもシンクロ技などでゴリ押しすることができる。

 そして、重要なのが。ヴァルファズルは、このLv.45戦から仲間になる可能性が出てくるということである。とはいえ、このバトルにおける基本仲間率はたったの2%。フラグメントスキルとシンクロ撃破を入れたとしても最大で8%と、1時間以上が掛かる難関バトルの結果としてはあまりに厳しい。ということで、今回プレイではあっさりとスルーを決め込むことにした。まあ、BLA/「ヴァルファズル」の能力値に関しても、数値自体は非常に高いのだが、ATBレベルが3という苦しすぎる事態が発生してしまっており、BLAライトニングより活躍する未来が見えないというものなのだ。
 ――とはいえ、一度倒せた相手と言うことで、EASYモードの使用を許可するなら、今回よりは割と楽になってくれることだろう。他に予定が何も無いのなら延々と挑戦し続けても良いのだが…とりあえず現段階ではそれは行わないことにした。ということで、どなたかよろしくお願いしますm(_ _)m

 というわけで。幸先良く今まで倒されていなかった敵の初撃破を決めて、まだまだDLC編の攻略は進んでいくのである。
 …さて、現段階で残っているのは、「ヴァルファズルLv.70」「Lv.99」「ギルガメッシュ」、そして「ヨミ」「カイアス(死にゆく世界/グランドクロス)」の計5体である。次は果たしてどうなるのか。まだまだ行けそうな気もするし、メンツを見ると無理そうな思いも感じてしまう。だが、今回実際に、無理だと思っていたやつを倒すことができたのだ。だから、次もやってみるまで分からない。やっぱりやり込みプレイは最高だぜ!!

 

(2015年10月18日)

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