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たたかう禁止 低レベルクリアー プレイ日誌
【第13話 Reborn Kingu】
続いての敵は、召喚獣の“輪廻王”:「カオス」である。このカオスは、死都ナブディスに出現する“隠し召喚獣”であり、戦うための手順も非常にめんどくさいことから、FF12プレイした人でも知らないという場合は多いであろう。ちなみに、タイトルムービー最後の剣が飛んでいく場面はこいつの登場シーンである。出会ったときの懐かしい気持ちはそれが原因だ。
・・・さて、バトル面でのこいつが有名なのは、なんと言っても「たたかう禁止」の異常空間で戦わされることである。ならば、もともと「たたかう」が封印されている今回プレイでは、通常の低レベルクリアーと同じくらいの難易度なのではないか・・・? と思ってしまうのは甘い。この「カオス」は、様々な特性を持ち、さらに能力値が極めて高い壮絶なまでの強敵となっているのだ。コイツがどれくらい強いのかと言うと、全13体の召喚獣のうち、間違い無くゾディの次に強いと断言して良い。やれ、召喚獣で「ゾディの次」と言うとアルテマ様のことを指す場合が多いが、それはあくまで設定上の位置付けということで・・・。
――というわけで、今回はその“輪廻王”カオスと戦っていくことにする。さあ、こいつに勝つためには、どのような戦略が必要なのか・・・?
さて、まずこのカオス戦では、今まで「自主規制」としてきた要素を少し解禁しなければならない。それは、「バブル」の使用である。
・・・というのも、カオスは大技として「エアロジャ」という魔法攻撃を使ってくる。この「エアロジャ」では全員が3500という特大のダメージを受けるため、基礎HPが最大1700程度の今回プレイでは、「バブル」無しだと一発全滅が確定してしまうのだ。「エアロジャ」は風属性を持っているのだが、FF12には風属性を“吸収”できる装備品は無く、“半減”の「ポンチョ」もHPが大きく下がってしまうため本末転倒である。「シェル」や「守りの指輪」などを使用しても、絶対に耐えきることはできない。攻撃範囲も円100(ヤズマットの「サイクロン」の5倍)と広いため、位置取りを利用して避けることも不可能だろう。
――となると、もし今回プレイで「バブル」を封印してカオスを倒すつもりであれば、そもそも「エアロジャ」を使わせないか、はたまた蘇生関連のうやむやを利用して避けるしかない。前者は当プレイ程度の戦力では間違い無く不可能であるし、後者も決して短くないこのバトルで期待し続けるのはかなり難しいというものである。
さらに、「エアロジャ」以外のカオスの能力も極めて強力である。まず、定期的に使ってくる「エアロガ」もでさえも2000前後のダメージを叩き出すため、初期HP+1600が限界の今回プレイでは、丸腰で喰らえばその時点でゲームセットである。そのため、キャラクターを常にシェル状態にしておくか、はたまた攻撃範囲に固まらないようにしなければならない(ただし、「バブル」を使えば、この「エアロガ」には問題が無くなる)。
・・・また、敵の「通常攻撃」も厄介で、このバトルでは全3つの段階が存在し、「@HP50%以上:『HP消費攻撃』」
「AHP50%〜20%:『回避無視』」 「BHP20%以下:『回避無視』『通常攻撃CT0』」というものになっている。特に危険なのが最後の瀕死モードであり、「通常攻撃CT0+回避無視」で1500という非常に痛いダメージを連打してくる。ご存じの通り、このゲームでは「通常攻撃CT0+回避無視」によって蘇生したキャラが一撃で倒されてしまう場合には戦線を維持することができないため、ただキャラクターを復活させているだけでは決して勝つことができないのだ。やれ、前回戦った「ディアボロス」は、たったの500ダメージの「通常攻撃CT0+回避無視」であったが、それにさえ俺は苦しめられてしまった。となると、それよりも遙かに強いカオスに対しては、どれほど苦戦させられるのだろうか・・・?
――ちなみに、詳しくは後述するのだが、このバトルの最後発狂では、結果的に「態勢が崩れる前に如何にダメージを蓄積させられるか」という点が重要となっていた。ここで「バブル」が有りならば、敵の猛攻にもしばらく時間が稼げるのだが、バブル無しだと攻撃する時間が全く無い。一応、それでも“理論上も勝てない”ということは無いのだが、同じ戦法で挑む場合、勝率は非常に低くなると言わざるを得ない・・・。
そして極め付けに、カオスは「カオスジュダ」という使い魔と同時に出現する。“カオスジュダ”は、「土のカオスジュダ」「風のカオスジュダ」「火のカオスジュダ」「水のカオスジュダ」の計4体が登場し、普段は魔法攻撃をしながら、こちら側に対して「サイレス」を使ってくる。さすがに魔法が使えなければ勝つことは難しいため、必ず倒さなければならない相手なのであるが・・・コイツ、使い魔の恒例として経験値を持っているのだ。よって、低レベル維持のためには「ファイアフライ」を装備せねばならず、アクセサリ枠が限定されてしまう。今回のように難易度の高いバトルでは、このことは非常に大きな影響を与えてくるのだ。
・・・そしてカオスジュダは「サイレス」以外にも、カオス本体を「ケアルダ」「プロテス」「シェル」でサポートしながら、「ファイラ」などのラ系魔法で攻撃を仕掛けてくる。このラ系魔法は威力数値が「70」(ウォタラは「50」)となっているため、「サークレット」でもダメージを0に抑えることができず、低HPでは一撃死の攻撃となってしまう。また、複数体が魔法を唱えるとモーションが遅延し、回復行動が渋滞してしまいのも厄介だ。
――その他、カオスジュダは「被ダメージ返し」を持っており、ダメージを与えるたびにその1/20が反撃として返ってくるため、「瀕死魔力UP+範囲魔法」などで一気に片付けることはできない。また、多くのステータス異常に耐性を持っているため、「睡眠」や「混乱」などでまとめて無力化することも、「死の宣告」で経験値を0にして倒すことも不可能である。倒さなければ地獄、しかし倒すにしても苦戦を強いられるということなのだ。
というわけで。「エアロジャ」による一発全滅、「通常攻撃CT0+回避無視」による怒濤の攻撃、経験値を持つ「カオスジュダ」の存在など・・・この「カオス」戦は、FF12中でも屈指の難関となっているのである。
・・・まったく。初回の低レベルクリアーでも、「たたかう」が封印されていた点は同じなのであるが、その際はライセンスによってHPを1000ポイントも底上げしており、戦闘中の装備変更で「ファイアフライ」→「バブルチェーン」とアクセサリを変え、さらに「エアロジャ」を使われた瞬間に「ポンチョ」を装備するという暴挙をやらかしてしまっていた。そりゃ勝てるわ。
――それと比べると、今回も「たたかう禁止」という点は同じであるが、前回よりも遙かに厳しい自主規制を敷いており、戦力としても厳しいものとなっている。仮に「バブル」を使うとしても、決して楽な相手ではない。さあ、果たして今回はどのように戦っていけば良いのか。というか、そもそも勝てるのか・・・?
では具体的に、この「カオス」戦を考えていこう。まず、今回は「バブル」こそ解禁するものの、引き続き「戦闘中の装備変更」「パーティ外蘇生」「手動操作」「リバースの使用」「ダークマター・銭投げなど強力すぎる固定ダメージ技の使用」は「自主規制」として封印していくことにする。ライセンスによるHP上昇とミストナックは、メイン制限で禁止されている。
・・・さて、このバトルで問題となるのは、「@4体のカオスジュダ対策」「A高威力のエアロガ・エアロジャ」「Bラストの通常攻撃CT0+回避無視」の大きく3つである。この時点で相当多い。そんなわけで、今回はかなり複雑な話となるので、まずは対象となる「カオス+4体のカオスジュダの情報」について、表で軽くまとめてみることにしたのである。
◆「カオス」「カオスジュダ」の簡易的なパラメーター |
◆カオス Lv57 HP208966 土弱点 / 風吸収 / 他属性無効 有効ステータス:スロウ・スリップ 通常攻撃:1500程度のダメージ+ドンアク(4%)の追加効果 エアロガ:2000程度の風属性範囲ダメージ エアロジャ:3500程度の風属性全体ダメージ+混乱(35%)の追加効果 トルネド:「最大HPの75%」を奪う最大HP割合ダメージ。シェルで命中率半減 フィアガ:「現在MPの95%」を奪う範囲攻撃 ・HP80%以上 戦闘開始と同時に、4体の「カオスジュダ」を出現させる。 「HP消費攻撃」で与ダメージを2倍にする代わりに同じだけのダメージを受けていく。 「通常攻撃」を使いながら時折「トルネド」を使用する。 ・HP80%〜50% 開幕で「エアロガ」を使い、以降は定期的に使用するようになる。 「通常攻撃」を使いながら「エアロガ」や「トルネド」で攻撃する。 ・HP50%〜20% 開幕で「エアロジャ」を使用する。 「HP消費攻撃」を失い、代わりに「回避無視」「通常攻撃ダメージUP」を得る。 「通常攻撃」「エアロガ」「エアロジャ」「トルネド」「フィアガ」で攻撃してくる。 ・HP20%以下 「アグレッサー」を使用し、「通常攻撃CT0」を得る。 以降、ひたすら「通常攻撃」を使いながら、定期的に「エアロガ」「エアロジャ」を使用する。 ◆カオスジュダ( 「土のカオスジュダ」「風のカオスジュダ」「火のカオスジュダ」「水のカオスジュダ」) Lv45 HP4079 それぞれ1属性弱点 / 1属性吸収 / その他の属性は無効 有効ステータス:くらやみ・オイル・スリップ・ドンムブ・スロウ 風のカオスジュダ:エアロラ・サイレス 土のカオスジュダ:サンダラ・ブリザラ・ケアルダ・サイレス 火のカオスジュダ:ファイラ・プロテス・シェル・サイレス 水のカオスジュダ:ウォタラ・プロテス・シェル・サイレス 「サイレス」は魔法を唱えている相手に100%の確率で使用する。 「ケアルダ」「プロテス」「シェル」はカオス本体に使用する。 経験値を持っている。 |
では、バトル開始時から順番に説明していこう。まず最初は、4体のカオスジュダと戦うパートである。敵のHPは4079しか無いため、弱点属性の魔法や「遠隔攻撃」で簡単に倒すことができる。
・・・が、このカオスジュダは経験値を持っているため、そこが最大の問題となるのである。やれ、このバトルでは「ルビーの指輪」「守りの指輪」「ヒスイのカラー」「ほろろの根付け」「エルメスの靴」「リボン」など、装備したいアクセサリが山ほどあるのだが、レベルアップを防ぐために、どうしても「ファイアフライ」を装備しなければならないのである。
――ちなみに、「カオスジュダを倒さずにアクセサリ欄を活用する」という作戦も考えてはみたのだが、敵の魔法で回復行動が渋滞し、カオス本体の攻撃も苦しく、魔法を使うたびに「サイレス」が飛んでくるなど、もう鬱陶しいことこの上ない。カオスジュダが居る状況では、カオス本体が最初のモードでも全滅の危険性があるくらいだ。そうなるともう、「エアロジャ」や「通常攻撃CT0」への対策を練るどころではなくなってしまうため、やはり残念ながら「ファイアフライ」を装備してカオスジュダを倒すしか手は無いのである。
話を進めよう。そんなこんなで、何らかの手段を使ってカオスジュダ4体を全滅させたとする。すると、もう「サイレス」が飛んでくることは無くなるため、やっと魔法が使い放題になってくれる。
・・・その後のカオスは、回避可能な通常攻撃と、最大HP割合ダメージである「トルネド」を使ってくるだけなので問題は無い・・・と思いきや、HPが80%以下になると、敵は「エアロガ」で攻撃してくるようになる。これが全体に2000ダメージとこちらの最大HPを超える威力を持つため、「バブル」「シェル」「イージスの盾」など、何らかの対策が必要となってくる。もちろん散開していれば全員には当たらない可能性もあるが、今回プレイでは手動操作が封印されており、しかも「エアロガ」は何度も飛んでくるので、できるだけ確率の高い乗り切り方を使用したい。
――そして更に、HPを50%にまで減らすと、いよいよ敵は「エアロジャ」を使ってくるようになる。これは約3500のダメージでバブル無しでは確実に一撃死するし、バブル有りでも「シェル」が無ければ即死の危険性が存在する。さらに、「混乱(35%)」の追加効果は「たたかう禁止」のフィールドでは即死に等しいほど強烈であり、運が悪いと全員混乱で一発全滅という状況も有り得る(自分に「たたかう」を使って解除されることが無く、「エアロジャ+打撃」の累積ダメージにも耐えられない)。そしてもちろん、この「エアロジャ」はバトル中に何度も飛んでくるので、これをどう乗り切るかということが、当バトルにおける大きなテーマとなるのだ。
そして、その「エアロガ」「エアロジャ」も何らかの手段で乗り切りつつ、敵のHPを瀕死にまで持っていったとしよう。ここからが本日最高の難関となるのである。
・・・というのも、敵は「アグレッサー」を宣言し、以降は「通常攻撃CT0+回避無視」でひたすら打撃を連発してくる。他の行動も、16回間隔で使う「エアロガ」「エアロジャ」だけであるため、いったん体制が崩れてしまえば立て直すことは不可能である。一応、カオスには「スリップ」(1秒で10ダメージ)が有効であるため、耐えているだけでもHPを減らしていけそうであるが・・・仮にフェニックスの尾を99個全てつぎ込んだとしても耐えられるのは10分程度であり、スリップダメージは1秒に10であるため、とてもじゃないが残りHP40000を全て削ることはできない。
――とまあこんな感じで、一応は「エアロガ」「エアロジャ」を使う一瞬に攻撃が通ることもあるのだが、それはごくごく限られた回数であり、この状況では相手の通常攻撃だけで戦線が崩壊してしまう。もはやできることは、力無くフェニックスの尾をばらまくだけであり、それが尽きてしまえば全滅である。最後発狂のカオスは、もはやまともに戦える相手ではないのだ。
では、「経験値を持つカオスジュダ」「高威力のエアロガ・エアロジャ」「最後の通常攻撃CT0+回避無視」という3つの難関を持つ「カオス」とは、果たしてどのように戦えば良いのか?
・・・まず、最初に俺が考えたのは、魔法使い3人を使った瞬殺戦法である。というのも、カオス本体はこのレベルの敵としては珍しく「被ダメージ返し」を持っていないため、HPに特化した戦法を組むことができる。敵の弱点は土属性ということで、魔法によって弱点攻撃ができないことは残念であるが、全員が瀕死状態になって「コラプス」を跳ね返せば大ダメージを与えることができる。そして都合の良いことに、相手は瀕死状態になると「アグレッサー」を宣言してくれるため、その間に割り込み不能の「コラプス」で攻撃すれば、ラスト40000など一瞬で削れてしまうだろう。
――が、この戦法はテスト段階ですら上手く行かなかった。プレイ前には、敵の攻撃をかいくぐりながらステータスを固め、タイミング良く「コラプス」を放てるか・・・?などと考えていたのだが、実際にやってみたら、魔法使いのHPが100しか無く、カオスジュダにすら滅ぼされるという始末になってしまった。これに「エアロガ」や「エアロジャ」でのゲームセットを加えれば、とてもじゃないが勝率は現実的なものとはならないだろう。
そんなこんなで俺は、今回のバトルでは魔法ではなく、装備によってHPを上昇させ、「遠隔攻撃」を使って攻撃をしていくことに決めたのである。
・・・やれ、この技の基本的な性能についてはほとんどの人が知っていると思うが、今回はその詳しい性質まで重要となってくるため、ここで軽くまとめてみることにしよう。
◆技:「遠隔攻撃」の特性 |
近接武器で遠距離攻撃ができるようになる単体攻撃。 ダメージは、「0」〜「(武器の攻撃力 × 相手のレベル) - 1」の範囲からランダムで決まる。 命中率は「75 + (自分のレベル - 相手のレベル)」%。(自分のほうがレベルが高いとレベル差の補正が3倍) ・技であるためMPを消費しない ・「武器の攻撃力」と「敵のレベル」のみによってダメージ範囲が決まる防御力無視技であり、力などには影響されない。 ・CTが50とチャージ時間がかなり長い(参考:魔法は全てCT30)。 ・遠隔武器を装備していると必ずミスになる。 ・「たたかう」以外では唯一、絶対に渋滞を起こさず、どんな攻撃にでも割り込むことができる。 |
とまあこんな感じである。「パラメーターに影響されない防御力無視技」というのは非常に嬉しい要素であり、装備品を全てHP・防御重視へと傾けていける。また、絶対に遅延を起こさずいつでも発動できるノーモーション技(「たたかう」と同じ扱い)であるため、モーションが渋滞して一方的な攻撃を受けことも無く、「通常攻撃CT0」の影響下でも安定して利用できる。その代わりに、CTが長いため発動までに時間が掛かるうえに、低レベルクリアーの条件下では命中率が非常に低いことが、大きなデメリットとしてのし掛かってくるのだ。
・・・ただ、他の攻撃手段を考えてみると、「たたかう」は異常空間によって封印されているうえに、そもそも当プレイでは条件により使用できない。また「魔法」は、装備品や属性によって固めなければ全く威力が足りないうえに、「通常攻撃CT0」が発動するとモーションの遅さがアダとなってしまう。その他、当プレイでも何度か使ってきた「暗黒」は、力などのパラメーターによって威力が左右されるうえに、1回使うごとに最大HPの1/5のダメージを受け、さらにモーション付きの技であるため、こちらも最後発狂では一方的な攻撃を受けてしまう。やはり、今回のバトルでは「遠隔攻撃」を使っていくしかないのである。
さて、そんな「遠隔攻撃」は、「こちらの武器の攻撃力」と「相手のレベル」によってダメージ・命中率が決まる仕組みとなっている。
――では、その数値について、今回バトルで使う範囲で、実際に計算した値を乗せてみることにしよう。
◆「遠隔攻撃」のダメージと命中率 |
・レベル3のキャラクターを使用する ・「攻撃力100の武器」を装備したとする ◆カオス Lv57 HP208966 ダメージ:0〜5699 命中率:21% ◆カオスジュダ Lv45 HP4079 ダメージ:0〜4499 命中率:33% |
とまあこんな感じで、一番気になる「命中率」は、カオス本体で21%・カオスジュダで33%であった。まあこれならば、高いとは言えないものの、それなりに命中を期待していける数値であろう。
また「ダメージ」のほうは、上表では「攻撃力100の武器」を使用した場合のダメージを記載しており、最大ダメージが武器の攻撃力に比例する形となっている。こちらが使えるのは、両手武器なら攻撃力150の「最強の矛」、また片手武器にも攻撃力121の「蠍のしっぽ」や攻撃力110の「ゴールドアックス」など有力どころが揃っており、実ダメージは表中の場合よりも更に大きくなる。よって、「遠隔攻撃」が命中した場合、カオス本体には最大で8000以上、カオスジュダなどは当たりが良ければ一撃で沈めることもできるのだ。
――これはもう、決まりであろう。攻撃手段として「遠隔攻撃」を使い、他の装備は守りに特化して組むのである!
では、攻撃面は「遠隔攻撃」でOKとして、次は防御面について、バトルの流れの中で考えていくことにしよう。
まず、開幕のカオスジュダが4体出現するパートでは、敵が計5体も出現する大混戦となるので、いかに早くカオスジュダの数を減らせるかがポイントである。カオスジュダの魔法攻撃は貧弱なのであるが、4体で放ってくるため、モーションの渋滞を引き起こしやすい。さらに、この状態のカオスは「HP消費攻撃」を利用して3000もの打撃ダメージを与えてくるため、「バブル」無しでは一撃必殺となってしまうのだが、その「バブル」が「サイレス」で封印されてしまうため、ここはできる限り速攻を仕掛けていきたい。なお、FF12の沈黙状態は戦闘不能になっても解除されないという特性がある。
・・・ちなみに、あまりチンタラと戦っていくと、カオス本体のHPが「HP消費攻撃」で削られていき、「エアロガ」を使うようになってしまう。この「エアロガ」は1発2000ダメージと、魔法でサポートしなければ一撃死に達するため、それまでには必ずカオスジュダを全滅させておきたい。まあ要は、「遠隔攻撃」が当たるか否かの運ゲーである。酷い時にはこのカオスジュダのパートで全滅してしまうことすら存在するのだ。
そんなこんなでカオスジュダ4体を倒し、カオス1体と戦うパートになったとしよう。するともう「サイレス」を使われる恐れは無いので、「万能薬」で沈黙状態を治療し、サポート魔法でどんどん味方を強化していく。
また、ステータス異常としてカオス本体にはスロウ・スリップが有効となっているため、マイナス命中を使ってバッシュが「スロウ」を決め、その後に「バヒール」でスリップ状態にしておく。「スリップ」によるダメージは1秒に僅か10であるが、効果は永続であるため、まあ掛けておいて無駄になるものではないだろう。最後発狂では、猫の手も借りたいというものだ。
・・・そんなこんなで、味方は「バブル」「プロテガ」「シェルガ」「ヘイスガの魔片」で相互にサポートし、敵に「スロウ」を掛けながら、「遠隔攻撃」でダメージを与えていく。「スロウ」が入れば敵の行動ペースはかなり遅くなるため、アイテムによる回復は余裕で間に合ってしまうのだ。途中、HP<80%から敵は「エアロガ」を使い出すようになるが、バブル・シェルで守っておけば何という事は無い攻撃である。
さて、そんな感じでHP<50%まで削っていくと、いよいよ敵は「エアロジャ」を使ってくる。この攻撃のダメージは3500と非常に強烈であり、HP全快+バブルでも即死する危険性があるため、是非とも「シェル」を使っておきたいところである。ところが、この攻撃には「混乱(35%)」が存在し、それが非常に厄介となってくる。というのも、一般的な戦闘では、混乱状態になった味方は「ランダムに選んだ味方への『たたかう』」を繰り返すのであるが、このバトルでは「たたかう」が封印されており、なんと混乱キャラクターは明後日の方向へと走り去ってしまう。当然、そうなると戦力としては全く期待できないし、「万能薬」を使おうにも効果の範囲外に離れていれば、近づいてくるまで治療を行うことはできない。そしてもちろん、全員が混乱状態にされてしまえば治療する手立ては無い(当プレイでは「エアロジャ」のダメージ+カオスの打撃に耐えるHPは無い)ため、その時点で全滅が確定してしまう。やれ、あの悪名高き「ダージャ」ほどでは無いが、この「エアロジャ」にも、常に一発全滅の可能性が存在しているのだ。
・・・その他、カオスはHP<50%の段階から「HP消費攻撃」を失い、代わりに「通常攻撃ダメージUP」と「回避無視」を得て物理攻撃を行ってくるようになる。ここから先は、打撃攻撃が回避できなくなり、さらに自滅によってHPを減らしていくことも期待できなくなる。ただし、敵の攻撃によって受けるダメージは1500程度であるため、「スロウ」を掛けながらしっかりと守っていけば、何ら問題は無い。敵の行動は、「打撃」「フィアガ(MP消滅)」「トルネド」「エアロガ」「エアロジャ」だけであるため、ここでもしっかりと戦っていけば「エアロジャ」の無慈悲なパターン以外で全滅させられる可能性は無いのである。
そんな感じでHP<20%の瀕死モードに持っていくと、いよいよ本バトル最大の全滅ポイントが幕を開ける。敵は「アグレッサー」を宣言し、通常攻撃CT0+回避無視による凄まじい猛攻を仕掛けてくるのだ。ご存じの通り、FF12では「通常攻撃CT0」で蘇生キャラが一撃で殺されるようになると、その後に蘇生させても片っ端から戦闘不能状態にされてしまい、戦線を維持することができなくなる。敵の打撃は1発につき1500と、こちらの蘇生HPを遙かに超えており、回避無視のため盾も全く役立たない。おまけに「エアロジャ」も引き続き使ってくるという始末だ。もはや、まともに戦うのは不可能なのである。
・・・では、具体的にどう戦うかと言うと、それはもう態勢が崩される前にできる限り「遠隔攻撃」を当てるしか無いというものである。その命中とダメージはかなり不安定なのであるが、最大なら8000以上のダメージに達するため、当て続ければ残り40000のHPなどは一瞬で削りきることができる。それを使い、状況が崩れる前に相手を仕留めてしまうのだ。
――ちなみに、態勢が崩れて手詰まりになってしまった場合にも、蘇生を繰り返しながら「スリップ」のダメージを与えていき、「エアロジャ」を宣言する一瞬の隙に「遠隔攻撃」を使うことはできる。しかし、「エアロジャ」は行動16回間隔であるため、「フェニックスの尾」を乱打したとしても99個で6回しか攻撃できない。まあ、勝てる可能性は存在するため、最後のオプションとしては残しておけるのだが・・・。
というわけで、「@経験値を持つカオスジュダ」「A高威力のエアロガ・エアロジャ」「B最後の通常攻撃CT0+回避無視」という3つの難関を持つカオスとの戦い方は、「遠隔攻撃」と「バブル」を使い、序盤〜中盤は堅実に戦って、最後は強引に押し切るという方針になることが分かった。これならば、「エアロジャ」を耐えるのもそこまで低確率ではなく、持てる運を全て最後発狂へと向けることができるのだ。
・・・そんなこんなで、今回バトルで使用する装備・ガンビットの組み合わせは以下の通りである。やれ、このバトルは大きく3つもモードがあるということで、今回は3人の12枠全てを使い切る大困惑となっている。
◆「カオス」戦 装備&ガンビット | ||
◇バッシュ HP1739 / MP63 最強の矛 デュエルマスク / ミラージュベスト / ファイアフライ 1.味方1人 - フェニックスの尾 2.「混乱」の味方 - 万能薬 3.HP<40%の味方 - エクスポーション 4.「瀕死」の敵 - 遠隔攻撃 5.味方1人 - バブル 6.HP<5000の敵 - 遠隔攻撃 7.MP<30%の味方 - エーテル 8.味方1人 - 万能薬 9.「シェル」の敵 - デスペル 10.敵1体 - スロウ 11.味方1人 - ヘイスガの魔片 12.敵1体 - 遠隔攻撃 |
◇アーシェ HP1704 / MP102 トウルヌソル デュエルマスク / ミラージュベスト / ファイアフライ 1.味方1人 - フェニックスの尾 2.「混乱」の味方 - 万能薬 3.HP<40%の味方 - エクスポーション 4.「瀕死」の敵 - 遠隔攻撃 5.味方1人 - バブル 6.HP<5000の敵 - 遠隔攻撃 7.MP<30%の味方 - エーテル 8.味方1人 - 万能薬 9.味方1人 - シェルガ 10.味方1人 - プロテガ 11.敵1体 - バヒール 12.敵1体 - 遠隔攻撃 |
◇パンネロ HP1578 / MP123 エクスカリバー ローレルクラウン / ミラージュベスト / ファイアフライ 1.味方1人 - フェニックスの尾 2.「混乱」の味方 - 万能薬 3.HP<40%の味方 - エクスポーション 4.「瀕死」の敵 - 遠隔攻撃 5.味方1人 - バブル 6.HP<5000の敵 - 遠隔攻撃 7.HP<80%の味方 - エクスポーション 8.MP<30%の味方 - エーテル 9.味方1人 - プロテガ 10.味方1人 - ヘイスガの魔片 11.味方1人 - シェルガ 12.敵1体 - 遠隔攻撃 |
・・・・・・。
というわけで、もう何が何だかという感じであるが、基本的には「4.『瀕死』の敵 - 遠隔攻撃」より上を「Bカオス本体の最後発狂」で、「6.HP<5000の敵 - 遠隔攻撃」までを「@カオスジュダ撃破段階」で、それより下は「Aカオス単体のHPを削っていく段階」で使っていくと考えれば、少しは整理して見ることができるかもしれない。
・・・まず@では、カオスジュダが「サイレス」を使ってくるため、補助魔法を使わずに、ひたすら「HP<5000の敵(=カオスジュダ)」を「遠隔攻撃」で攻撃していく。そして4体のカオスジュダを倒してAの状況になったら、まずは沈黙状態を「万能薬」で回復し、「プロテガ」「シェルガ」「スロウ」「バヒール」などのステータス効果でサポートを行いつつ、カオス本体に「遠隔攻撃」でダメージを与えていく。そして最後発狂に入ったら、全ての補助を切り、回復行動も最低限にしながら、以降はひたすら「フェニックスの尾」と「遠隔攻撃」を繰り返していくという仕組みである。バトル中、最難関はもちろんBであるため、全体としてそれに特化したガンビット構成となっている。そのため、例えばカオスジュダを瀕死状態にしてしまうと「4.『瀕死』の敵 - 遠隔攻撃」に引っかかってしまうことなどはやや気になるところであるが、まあ手動操作封印ならこんなところであろう。
――ちなみに、装備としては、バッシュが「最強の矛(攻撃力150)」、アーシェが「トウルヌソル(140)」、パンネロが「エクスカリバー(128)」と、全員が大型の両手武器を使用している。戦略段階では、「シェルシールド」や「イージスの盾」などで守りを固め、もう片方に片手武器を装備していく手も考えたのだが・・・やはり、このバトルでは最後発狂が一番重要ということで、それ以前のバトルが不安定になるとしても、最後に大ダメージを与えうる両手武器を装備していくことになったのだ。やれ、両手武器と片手武器の攻撃力の差は、たったの1.2倍程度なのであるが、されど1.2倍ということである。
というわけで、戦略が決まれば、あとはひたすら戦っていくだけである。今回の戦法の場合、序盤から中盤は割と楽に乗り切ることができ、そして最後の「通常攻撃CT0+回避無視」の状態は「状況が崩される前に『遠隔攻撃』をいかに多く当てられるか」という純然たる運ゲーであるため、戦闘としては分かりやすい感じとなっている。もう、あとは勝てるまで戦っていくしかないのである。
――そんなこんなで、撃破時は「アグレッサー」後から戦闘不能者が出るまでに残り15000程度にまで一気にHPを削り、その後は態勢を崩されてしまったのだが、蘇生を繰り返しながら「エアロジャ」の隙に3発の「遠隔攻撃」を当て、ついにカオスを撃破することに成功した。なお、当然これでも相当運が良い方である。99個の「フェニックスの尾」をばらまいても、攻撃チャンスはたった6回しか無いのだからな・・・。
とまあ、そんなこんなで。
・・・今回、無事に召喚獣:「カオス」の撃破に成功したのだが、初めてHPを2倍にする「バブル」という自主規制を解禁することになってしまった。まあしかし、それは仕方が無いというものである。だって、「バブル」無しでは「エアロジャ」によって確実に一発全滅してしまうし、最後に「アグレッサー」を使われた後には猛攻によって瞬時に状況が崩され、攻撃をする隙を全く得ることができない。
――まあ、さすがに「理論上も不可能」とまでは言わないが、しかし「バブル」を使った今回でも相当苦しかったのだし、「バブル無しで勝つ」というのは、ちょっと現実的には厳しいというものであろう・・・。
・・・・・・・・・。
・・・・・・。
・・・。
。
◆おまけ あれ?
バブル無しでも勝てちゃった…編
さあ、いよいよ本番である。ここからは、バブル封印でのカオス戦について書いてみようと思う。
・・・まず、何故このような形式になったかと言うと、俺は最初「バブル」を使ってのカオス撃破に成功し、その内容でプレイ日誌を書いていた。だが、書き終わった後にも何となくスッキリしない気持ちが残り、(;^o^)「こうすれば勝てるんじゃ・・・」という戦法を改良しながらやってみたところ、なんとバブル封印でカオスに勝つことができたのである!
ということで、この最後のパートでは、そのバブル封印での戦法をお送りしたいと思う。
では、バブル無しでカオスに勝つには、果たしてどのような要素が必要なのだろうか。まず、明確な勝ちパターンとして存在するのが、「最後発狂をコラプス反射で飛ばす」というものである。「コラプス」によるダメージは、魔力とステータスを最大まで固めて7000程度であるため、3人にリフレク反射させれば2回で倒すことができる。しかも、敵は瀕死状態でいきなり「通常攻撃CT0」を得るのではなく、「アグレッサー」という行動を宣言してから攻撃を仕掛けてくるため、先に「コラプス」を成立させておけば、割り込み不能で一方的に攻撃することができるのだ。
・・・ただ、それを実現するには、「瀕死段階の直前に味方を瀕死+フェイス+リフレク状態にし」、さらに「敵のHPを瀕死ギリギリまで削っておく必要」がある。HP<50%以降、「エアロジャ」で常に一発全滅の危険性があり、物理攻撃も「回避無視」を得ている場面で、そのように理想的な状況を作り上げることが可能なのだろうか?
――そう思った俺は、試しに手動操作やパーティ外蘇生を近い、テスト的なプレイを行ってみたのである。すると、バトルスピードを最遅にして敵に「スロウ」を掛ければ、敵の攻撃ペースが“超”が付くほどに遅くなり、補助魔法を掛ける時間が十分にあることが分かった。そしてそのまま、「コラプス」によってカオスを倒すことに成功してしまったのである。いける、これは勝てるぞっ!!
というわけで、何とかしてカオスジュダを全滅させ、その後の「エアロジャ」も何とかして乗り切りれば、最後の「コラプス」によって、バブル無しでもカオスが仕留められてしまうことが分かった。
・・・が、これはもう言うまでも無く、その“何とかして”が滅茶苦茶難しいのである。まずカオスジュダを倒すパートにおいては、魔法特化だとHPが100程度しか無いため、カオスジュダの「ファイラ」あたりが一撃死の攻撃と化してしまう。さらに、「被ダメージ返し」によって攻撃するたびに戦闘不能となってしまい、魔法を使えば「サイレス」が飛んでくる。敵を倒すどころか、まともに戦うことすら難しいのだ。
そして、もしカオスジュダを倒せたとしても、その後の「エアロジャ」にはどうあがこうと絶対に耐えられないので、乗り切るためには蘇生直後の非ターゲット時間を利用して避けるしかない。だが、今回プレイでは手動操作が封印されているため、「特定タイミングで意図的に戦闘不能状態になる」ということは極めて難しい。よって生き残るためには、カオスに運良く殺されることを祈るしかないのである。
――とまあ、そのような関門をそれこそ“何とかして”乗り越えられたとしても、100%勝てるというわけではなく、2発目以降の「エアロジャ」で全滅させられたり、キャラクター同士の距離が離れて上手く魔法を反射できなかったりと、失敗する要素は数限りない。そこまで来ると、もはや本当に「事実上不可能」というレベルの確率になってしまうかもしれない。そんな難関を、果たして本当にガンビットのみで乗り切れるのだろうか?
まあ、ゴチャゴチャ言っていても始まらないので、早速バトルをスタートさせてみることにする。
・・・さて、最初の「カオスジュダ戦」は、適当にやっていても何とかなりそうだが、実際には適当だと十中八九落ちるため、ちゃんと対策を練っていかなければならない。まず、この戦いでは、「HPの高い盾役のバッシュ+魔法使いのアーシェ・パンネロ」といういつもの構成で進めていくことにする。なぜなら、最後に「コラプス」を打ち込むのは理想的であれば2人で十分だし、HPの高いキャラが1人居れば、中盤以降の「エアロガ」に耐えられるからだ。そしてそのバッシュに「マインゴーシュ」と「最強の盾」を装備させておけば、カオス本体の打撃を回避できることが増えるため、いきなり全滅するということは無くなるのである。
――が、やはり魔法使いはカオスジュダの「ファイラ」「サンダラ」あたりで一撃死してしまい、さらに「被ダメージ返し」によってダメージを与えるたびに戦闘不能状態になってしまう。そうやってモタモタしているうちに、カオスの打撃が盾役に当たり、残り2人も魔法で死亡して全滅・・・と言ったことがザラに起きてしまうのだ。この開幕のパートは簡単そうで難しい場面であり、ここを安定させることがこのバトルの第一となるのである。
そこで俺が考えたのが、カオスジュダにわざと「サイレス」を使わせる作戦である。というのも、カオスジュダは魔法を使ったキャラクターに「サイレス」を唱えてくるのだが、その際は1体だけが「サイレス」を使うのではなく、複数のカオスジュダが同時に魔法詠唱キャラクター沈黙をさせようとしてくる。つまり、魔法を唱え続けることでカオスジュダの行動を「サイレス」に限定できるのである!そしてもちろん、沈黙状態は「やまびこ草」で回復すれば良く、戦闘不能と違ってすぐに行動が再開できるため、戦線が崩れる危険性も少ない。
・・・そのために重要なのは、「デコイ」を使わないということである。というのも、カオスジュダは魔法詠唱中のキャラクターが居たとしても、デコイ状態のキャラが居ればそちらを優先して狙う。確かにこのバトルでは、「デコイ」を使って回避の高いバッシュにカオス本体の攻撃を集め、攻撃役の魔法使い2人が「サイレス」を受けないようにするということは、実に合理的に思えてしまうが、「サイレス」を使わない相手は当然のように「ファイラ」「サンダラ」などの攻撃魔法を使ってくるため、巻き込まれた魔法使いキャラはどんどんと戦闘不能状態になってしまう。それに比べれば、「デコイ」を使わずに「サイレス」を唱えうる対象を増やし、それを「やまびこ草」で回復しながら戦うほうが遙かに楽なのである。さらに、その魔法がカオス本体への「デスペル」であれば、敵がプロテス・シェルを掛け直す時間まで稼げるため、一石二鳥となってくれる。
――そして、攻撃手段としては、魔法使いキャラの「ショック」を利用する。素では1500程度のダメージしか出ないため、3発当てなければカオスジュダを倒すことができないのが難点だが、モーションが軽いため、渋滞を起こすことが少なく使いやすい。なお、バトル開始直後はバヒール+フェイス状態になっているので、その状態で「ショック」を使えば、「被ダメージ返し」で相打ちとなってしまうが、カオスジュダ1体を瞬殺することができる。そんな感じで、できる限り素早く敵の数を減らしていきたい。2体倒せれば、全滅させられることはほとんど無くなるであろう。
そんなこんなで上手くカオスジュダを全滅させることができれば、次はカオス本体を相手にすることになる。ただ戦うだけなら楽なのであるが、当然HP<50%での「エアロジャ」を意識して進めなければならない。
・・・さて、HP>50%のカオスは「回避無視」を持っていないため、「デコイ」を使って回避率の高いバッシュに攻撃を集めれば、非常に楽に戦うことができる。しかも「スロウ」を掛ければ、相手の行動ペースは見る影もないほどに低下してしまうため、エアロガ対策に「シェル」だけ使って、あとは適当に「ショック」で攻撃すれば、バリバリと相手のHPを削っていけるのである。
――が、今回は敵のHPを減らすだけでは勝てないのである。何度も書いた通り、HP<50%での「エアロジャ」が当たれば確実に一発全滅してしまうため、何とかしてそれを回避しなければならない。理想としては、「敵の打撃で戦闘不能者が出る→同時にHP消費攻撃でHPが50%を切る→蘇生させて『エアロジャ』を回避」というものが最もスムーズであろう。が、盾役に「デコイ」を使っていると、相手の攻撃を回避してしまって死ぬことができなくなり、魔法使い役の「ショック」によるダメージも1発4000とかなり高いため、HPを早く減らしすぎてしまう。それでは駄目なのだ。あくまで今回は、相手の攻撃でHP50%を切らなければならないのである。
それを改善するための策としては、またしても「デコイ」を使わないというものになるのである。回避率の高いバッシュに「デコイ」で攻撃を集めるというのは、通常のバトルであれば実に合理的であるが、あくまで今回は「わざと攻撃を喰らって敵のHP50%以下へのトリガーを引かなければならない」という案件が存在するため、回避率の低い魔法役のアーシェ・パンネロも攻撃を喰らう必要があるのだ。
・・・よって俺は、「HP≧50%の敵」というというドンピシャのトリガーを使って適当な行動を入力し、それより下のガンビットに「デコイ」を配置することで、「デコイ」の使用を回避していったのである。こうすれば、最初のカオスジュダと次のカオス序盤の両方で「デコイを使わない」という用件を満たすことができ、味方キャラクターのコマンドを“カオスに一切ダメージを与えない行動”にすれば、カオスのHPが減る要素は「HP消費攻撃」のみとなるため、HP<50%に達した瞬間には必ず味方側に戦闘不能者が存在することになる。つまり、理論上100%「エアロジャ」を避けられるのである!!(※味方の割り込みなどで失敗は有り得る)
――ちなみに、“ダメージを与えない行動”として、「HP≧50%の敵 - ○○○」にセットするコマンドは何でも良いのであるが、俺は「サンダー」を入れてみることにした。カオスは雷属性を無効化するうえに、そもそも魔法防御力が高いため、「サンダー」のダメージは0となり、敵のHPを減らす要素を無くしてくれる。選定理由は、ファイア・サンダー・ブリザドの中で一番モーションが短そうに思えたことと、何となくマイナーだから使ってやりたかったことである。まあ、魔法ならば敵と距離を取ることもでき、壁際まで後退することが可能というメリットもあるしな・・・。
そんなこんなで「エアロジャ」を回避したら、ここからは一転して「デコイ」を使ったスピード勝負となるのである。その理由は単純であり、モタモタしていると2回目の「エアロジャ」が飛んできてしまうからである。そのため、敵の攻撃に耐えうる盾役のバッシュに攻撃を集め、できる限り素早くバトルを進めていきたいのだ。そのためには、効率的にバッシュに「デコイ」を唱えるようなガンビット設定が必要となる。
――そんなこんなで、フル強化した魔法使いの「ショック」によって1発で4000ものダメージが叩き出るうえに、「スロウ」状態だとカオスの攻撃は非常にゆっくりであるため、みるみるうちに相手のHPを削っていける。敵の行動は、「通常攻撃」「トルネド」「エアロガ」に、さらに「フィアガ」というものが加わるが、これはMPを減らすだけの行動であるため、すぐさま「エーテル」で全員が回復すれば何の問題も無い。
そんなこんなで、瀕死直前まで敵のHPを削っていく。いよいよ、この戦闘も締めの段階に入るのである。敵は瀕死状態で「通常攻撃CT0」を得て強烈に強くなるのだが、残りHPは既に40000であるため、高威力の「コラプス」をリフレクで反射すれば一気に倒すことができる。そのため、何らかの方法で「リフレガの魔片」を使い、あとは「リフレクの味方 - コラプス」を設定しておけば、それで相手を打ち抜くことができるのだ。
・・・そのために用いるのは、「HP≧50000の敵」というトリガーである。カオスのHPは208966で、その20%=41793からが“瀕死”となる。そのため、この“最終段階の直前までの行動”を「HP≧50000の敵」で指定しておくのだ。すると、瀕死一歩手前で「HP≧50000の敵」がOFFになるため、その下のガンビットで「リフレガの魔片」を使えば、最後一歩手前という理想的な状態で、「コラプス」を跳ね返す準備が整うのである。
――あとは、もう仕上げである。「コラプス」を味方全員に跳ね返し、一気に敵に大ダメージを与えていくのだ。敵は、HPが20%未満になると「アグレッサー」を宣言するが、「コラプス」は割り込み不能の攻撃であるため、渋滞によって敵が「アグレッサー」を実行できないでいる間に、一方的な攻撃を仕掛けることができる。さらに、その次の敵の行動が「エアロガ」「エアロジャ」などであれば、その間に「コラプス」を入力し、更なる攻撃を仕掛けることできる。フル強化された「コラプス」のダメージは1発に付き約7000であり、リフレク反射とモーション渋滞によって攻撃回数を増やせば、それで瀕死状態の敵を仕留められるのである。
と、まあ。そんな感じで全てが上手く行き、ついにカオスを「バブル」無しで撃破できるのである。
・・・ところで、このような戦略を実行するにあたり、一番の問題となることは、もちろんガンビットの構成である。本来なら、これだけ状況が変化するバトルで適切な行動を取るためには、「手動操作」を用いるのが適当である。だが、そこをあくまでもガンビットでの自動操作にこだわり、それによってキャラクターに生きているかのような思考パターンを吹き込むのも、また一興であると言えよう。
――そんな今回のガンビットは、最終的には以下のような感じとなったのである!
◆「カオス」戦 装備&ガンビット / バブル封印編 | ||
◇バッシュ HP1739 / MP63 マインゴーシュ / 最強の盾 デュエルマスク / ミラージュベスト / ファイアフライ 1.味方1人 - フェニックスの尾 2.「瀕死」の敵 - 遠隔攻撃 3.自分自身 - やまびこ草 4.HP<40%の自分 - エクスポーション 5.「シェル」の敵 - デスペル 6.最もHPmaxが高い敵 - スロウ 7.自分自身 - シェル 8.自分自身 - エクスポーション 9.MP<50%の味方 - エーテル 10.HP≧50%の敵 - サンダー 11.自分自身 - デコイ 12.味方1人 - ヘイスガの魔片 |
◇アーシェ HP104 / MP102 雲の杖 黄金のスカラー / ローブオブロード / ファイアフライ 1.「リフレク」の味方 - コラプス 2.味方1人 - フェニックスの尾 3.HP<5000の敵 - ショック 4.味方1人 - やまびこ草 5.HP≧50%の敵 - サンダー 6.バッシュ - デコイ 7.自分自身 - フェイス 8.自分自身 - バヒール 9.敵1体 - スロウ 10.MP<50%の味方 - エーテル 11.HP≧50000の敵 - ショック 12.味方1人 - リフレガの魔片 |
◇パンネロ HP98 / MP123 雲の杖 黄金のスカラー / ローブオブロード / ファイアフライ 1.「リフレク」の味方 - コラプス 2.味方1人 - フェニックスの尾 3.「ドンアク」の味方 - 万能薬 4.HP<5000の敵 - ショック 5.味方1人 - やまびこ草 6.HP≧50%の敵 - サンダー 7.バッシュ - デコイ 8.自分自身 - フェイス 9.自分自身 - バヒール 10.敵1体 - スロウ 11.MP<50%の味方 - エーテル 12.敵1体 - ショック |
・・・ふぅ。今回のバトルでは、今度こそ枠を全て使っても足りないというくらいに厳選したため、無駄なものは何一つとして存在しないという自信がある。でも自分でも何をやっているのか分からない。
まあ、何はともあれ、この戦法で10回やったら2回は勝てたため、最初は壮絶な運ゲーになると思っていたカオス戦についても、なかなかの確率で勝てる戦法を作り出せたということである。今回は俺もちょっと頑張ったので、もし適当なセーブデーターを持っている人がいたら、是非ともこの戦法を試してみてほしい。あの強敵である「カオス」の全てを自動行動だけで受け流す姿は、実に頼もしく、まさにFF12らしいというものなのだ。
――ちなみに、もし今回の条件で「手動操作」が許可されていたとすると、最初のカオスジュダのパートでは移動で範囲魔法を回避し、その後のエアロジャもタイミング良く自殺することで避けられ、さらに最後の状況でも「リフレガの魔片」や「コラプス」を手動で入力すればOKであるため、このバトルのキーとなるポイントがことごとく消滅してしまう。これが手動操作の実力か・・・。やれ、個人的には、今回プレイのような「手動操作封印」=「ガンビットのみ&移動禁止」という制限が、もう少し普及してほしいと思うのである。見ているだけというのも、FF12のシステムではなかなか面白いものなんだがねえ・・・。
◆動画◆
◇おわび◇ 今話より、「生放送」ではなく、録画形式でプレイ動画を配信することにいたしました。 理由としては、管理人のインターネット環境が変化し、インターネット生放送を行える環境に無くなったからです(早さが足りない)。 そのことをご了承いただき、これからも楽しんでくだされば幸いです。 |
◆「たたかう禁止 低レベル」 現在残っているモンスター |
・モブ ギルガメッシュ(2回目) キングベヒーモス 闇神 ヤズマット ・召喚獣 ゾディアーク ・ボス 魔神竜 オメガmk.XII |
とまあ、そんな感じで。
なんとか、FF12屈指の強敵である「カオス」も、「バブル」を含む何一つの自主規制も解除せず、ガンビットのみで倒すことができた。さすがに、今回はちょっと苦労してしまったが・・・。
――そして、いま現在残っているラインナップは、上の通りである。何かもうDP足18みたいな奴らばかりであるが、果たしてここから先はどう戦っていくべきなのだろうか。というか勝てるのか・・・?
(2012年10月4日)
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