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FF12HD/かんたん低レベルクリアー
今回もキャプチャ頑張ります |
新作である。長期戦になっているFF13シリーズ企画から一呼吸置き、新連載「FF12HD:かんたん低レベルクリアー」を始めてみよう。
…やれ。本日2017年7月13日は、PS4版FF12こと、「ファイナルファンタジー12:ザ・ゾディアック・エイジ」の発売日である。本作は、2006年3月に発売されたPS2「ファイナルファンタジー12」のHDリマスター版であり、INT版をベースとしてグラフィックの高精細化や音楽のフルオーケストラ化などが為されているほか、各種システムなどについても現代風の改良が為されている。
――やれ、原作FF12は、PS2の限界を遥かに超えたゲーム性を誇っており、極めて尖っていながらも、「ファイナルファンタジー」を代表する傑作の一つである。その作品が、このように正統強化が為されて10年後の未来に蘇るというのは、当時からのファンとして、実に嬉しいというものである。
さて。そんなPS4版FF12であるが、ゲーム性自体は2007年に発売されたINT版をベースとしながらも、新たな特徴が加えられている。
…まず、INT版こと「インターナショナル:ゾディアック・ジョブシステム」は、初代FF12には無かった「ジョブシステム」によってライセンスボードが選択式となり、武器や魔法の各種数値にも大幅に手が加えられ、ゲームバランスが大きく変化している。その他、新たに100連戦のトライアルモードというものまで用意された、“第2のFF12”と呼ぶべきものになっているのだ。
――そして、今回発売されたPS4版は、そのINT版をベースにしながらも、2つのジョブを同時に選べるようになったことや、更なる数値関連の変更、そして大型魔法を複数使った際の渋滞(「順番待ち」とも)がPS4の性能によって解消されていることなど、ゲーム性が再び大きく異なっている。それはまさしく、“第3のFF12”と呼ぶに相応しいというものであろう。ヤズマットハメ殺し作戦…。
なお、その他のシステム面に関しても、前作FF10のリマスターに比べて、かなり努力をした感が伺える。
…というのも、前作FF10のHD版については、2013年にPS3/Vita(後にPS4版も)で発売されたのだが、このご時世にイベントスキップすら搭載されず、しかもシナリオ重視のゲームなのにメイン2名の顔グラフィックが著しく劣化しているという衝撃的なリマスターとなった。言うまでもなく、元の作品の出来は頂点レベルであり、そちらを批判するつもりは一切無いのだが、だからこそこのリマスターは決して褒められた出来では無かったのである。
――しかしながら、それを反省してかどうかは分からないが、FF12については、原作の雰囲気を忠実に再現したグラフィックのパワーアップが行われ、システム面についても「日本語・英語音声の切り替え」や「カメラ操作の反転機能搭載」「オートセーブ」などの強化が行われている。まあ、この辺りは、HDリマスターの2作目ということで、ある程度手慣れてきたということもあるのかもしれない。その他、「スクリーンショット&動画の撮影・投稿機能」や「PSvitaリモートプレイ」など、PS4の本体機能も用いることができ、これらもプレイ環境の向上に貢献してくれるだろう。今後もこのように、過去の名作を良質なリマスターによって現代に蘇らせてほしいものである。FF13シリーズずっと待ってますよ。
そんなわけで。例によって話が逸れてしまったが、そのようにPS4版FF12が“第3のFF12”と呼ぶべき存在になっているのならば、である。それはまた、やり込みプレイをする価値があると言えるのではないだろうか?
…やれ、私にとってのFF12と言うと、あの【たたかう禁止
低レベルクリアー】以来であるから、もう5年ぶりとなる。INT版に限って言えば、2007年に初回プレイで低レベルクリアーをしてそれっきり(【低レベルクリアーINT】)であるから、実に10年前の話だ。それくらい時間が経つと、自分の中でもいい感じに記憶が薄れてきている。そんな絶好の時期に、今回のHDリマスターが発売されたのだ。これはもう、やり込むしかないというものである。
――そして、そのプレイ条件に関しても、FF12の最も基本的なやり込みである「低レベルクリアー」というものに決まった。そして、制限に関しては、極限低レベルを保つという以外は特に設けない。理由は、新作をできる限り自由に遊びたいという点と、そしてFF13シリーズの日誌では今も死闘が続いているため、こちらはプレイ面でも文章面でも気軽に楽しめるものにしたいと思ったからだ。だからこその、“かんたん低レベルクリアー”なのである。もし、ゲームバランスを壊すような重大な何かが出てきてしまったら、その時はお得意の“自主規制”を用いていけば良いだろう。
やれ。上でも書いた通り、FF12は現代にも通じるゲームシステムを持った、FFシリーズのみならず、ゲーム文化全体を代表する作品の一つである。そういった「古典」が、現代に蘇るのは実に嬉しいことであるし、私もその面白さというものを、できる限り多くの人に伝えていきたい。その手段には色々なものが有るだろうが、私にとってはそれが「やり込みプレイ日誌」なのである。
――さあ。あの名作が、今宵10年ぶりに蘇った。今回は、この「ファイナルファンタジー12」という古典を、「低レベルクリアー」という視点から紐解いてみようではないか。是非とも、最後までご一緒願いたい。
はたらきものよ |
というわけで早速ゲームを始めていく…前に。今回のPS4版で最も大きくシステムが変わったと言えるのが、各キャラクターが2つのジョブを選べるようになったことだ。まずは、このシステムについて説明をしていこう。
…まず前提として、PS2のINT版については、原作のライセンスボードを区切って特徴を先鋭化するという方向性で、「ジョブ」が用意されていた。各キャラクターは、12種類のライセンスボードから1つを選び(途中変更不可能)、それを元にアイテムの装備やオプションの取得を行っていった。その成長の方向性を「ジョブ」と呼んでいたのである。そのPS4版では、そのライセンスボードが2種類選べるようになっているということである。
――さて、今作では12種類のライセンスボードに対して6人が2つずつジョブを選べるため、計12種類のジョブを全て使用することができる。やれ、PS2INT版では、多くても6ジョブまでしか選べないため、半分の武器は手に入れても装備することができなかったのだ。まあ、そうは言っても、強力な一部系統の武器しか使わないというのは事実なのだが、FF12はシリーズ内でもコレクション要素が特に強い作品であるため、装備品が無駄なく使用できるというのは嬉しい点である。その代わり、元々1つだったものを2つにするということでゲームバランスが気になるところであるが、まあ簡単にする方向であれば、縛りはどれだけでもできるため、大きな問題とはならないだろう。
では、そのように12ジョブ全てが使用できるようになったことが、今回の低レベルクリアーにどう影響してくるのかと言うと、このプレイにおいても、12ジョブ全てを使用していくのである。元々、FF12の無制限の低レベルプレイはそこまでガチガチに難易度の高いものではないし、“第3のFF12”である本作において、各ジョブがどのような活躍を見せるかは、まだ未知数だ。だから私は、12ジョブをまるごと楽しみたいのである。
…では、その選び方であるが、ファンの間では発売前から様々な議論が為されていたが、今回は男らしくあみだくじで選んでいくことにした。それだと効率の悪いジョブ編成だったり、はたまたキャラクターのイメージに合わなかったりするかもしれないが、それもまた一興というものであろう。
――ということで、厳正な抽選(1分で作ったあみだくじ)の結果、6人のジョブは以下のように決まった。
ヴァン | バルフレア | フラン | バッシュ | アーシェ | パンネロ |
ウーラン | 機工士 | モンク | 時空魔戦士 | 白魔道士 | ブレイカー |
黒魔道士 | 弓使い | もののふ | ナイト | 赤魔戦士 | シカリ |
…ふむ。正直、これをどう評価するかという点についても、現在では情報が不足しているのだが、とりあえずはPS2INT版で活躍したジョブもあるため、クリア不可能になるようなことは無いと思われる。バルフレアの機工士やアーシェの赤魔・白魔などイメージに合ったところから、パンネロのブレイカーやフラン侍など渋いところが揃っており、見た目としても正統から異端まで、面白いラインナップが揃っている。最後まで、飽きずにプレイができそうだ。
なお、プレイ環境は、PS4pro(SSD換装済み)/DL版であり、ディスプレイは4K/HDR対応の物を持っているが、今回は録画機器の性能上、1080pでのプレイとなる。まあ、元々PS4proを用いても1440pまでしかアップスケールされないそうなので、そこまで大きな見た目上の変化は無い。その昔、HD録画機器が無く、三色端子でFF13をやっていた頃に比べれば遥かにマシである。
…また、ゲームバージョンについては、発売初日の時点でVer.1.01のパッチが配布されており、今後ともどのような形でアップデートが為されていくのかは不明である。やれ、FFシリーズでのアップデートというと、FF13-2におけるフラグメント武器の件が今も記憶に新しいが、今回はあれと違ってそこまで厳密なプレイにしていくつもりは無いため、アップデートパッチに関しては随時当てていくつもりである。
――やれ、FF12は、原作の時点で「ヘルヴィネック式」「子ネクロ方式」「毒殺チェイン」「ディゴタイタスチョコボ石化殺」など、バグかどうか微妙な仕様を数多く用いて攻略が進められていた。もし、これら既存のテクニックや新規テクニックがアップデートによって使えたり使えなくなったりするのであれば、それはゲーム性に大きく影響してくることになるのだが、まあ今回は縛りプレイでも無いわけだし(※低レベルプレイです)、そこまで厳密に考えていくつもりは無い。そういうところまで含めての、“かんたん低レベルクリアー”なのだ。
ムービーは残念ながらPS2画質、ただし元が横長だったので違和感は少なめ |
そんな感じで、今度こそプレイを進めていく。
…まず、開幕はレックス編である。グラフィックに関しては、期待通りPS2版の思い出をそのままHD化した感じであり、非常に美麗である。元々、FF12のグラフィックは設定画を職人芸レベルで書き出しているため、高精細化されれば今なお見劣りはしないレベルとなる。ただし、所詮は2世代前のゲームなため、グラフィックに過度な期待は禁物である。全ゲームのHD版に言えることですが。
――そんな感じで。レックス編をサクサク進めていく。今回、攻略本として、原作FF12の「シナリオアルティマニア」「バトルアルティマニア」「アルティマニアΩ」、そして「INT版アルティマニア」の計4冊を用意したが、とりあえず基本的にはインターナショナル版をベースとしたHD版であるため、それを片手に攻略していくのが良さそうだ。今のところ、「サンダー」が単体攻撃に戻った(オリジナルと同じ仕様)くらいで、INT版との大きな違いは無い。
そんな感じで、サクッとレックス編を終え、操作がヴァンに移る。ここでも、まずはシナリオ通りはぐれトマトを倒すまで進める。
…まず、序盤に砂海亭でライセンスボードのシステムが解禁される。ここで、早速ヴァンは上で決めた通り、1つ目のジョブとして「ウーラン」を選ぶ。槍を使う戦士タイプであり、INT版では飛行タイプの敵にも打撃が当たるようになり、利便性が上がっている。まあ、INT版と同じならば、「最強の矛」が手に入るのは性能に比して妥当な時期に変更されているため、原作のような活躍は難しいだろうが、まあどうなるかは今後の展開次第である。
――ちなみに、はぐれトマトとのバトルは、適当に「たたかう」を入力するだけである。途中、敵は「火炎」を使用してくるが、大した威力では無いため、危なければ「ポーション」あたりを使っておけば良いだろう。最初ということで、特に精密な攻略が必要な敵ではない。
その後の展開としては、ヴェイン演説のイベントを見たのちに、ギーザ草原でパンネロを仲間に加えて太陽エネルギーを吸収するイベントを終え、ガラムサイズ水路を通ってラバナスタ王宮に潜入する…という流れになる。
…さて、ここで私は、せっかくパンネロと2人なのだから、LP稼ぎも兼ねて、ある程度モブを倒しておこうと思った。この時点で戦えるのは、西ダルマスカ砂漠の「テクスタ」、及び東ダルマスカ沙漠の「花サボテン」の2体である。
――というわけで、私は早速前者のテクスタから挑んでみた。まあ、最初だし、2人なら楽勝だろう…と思っていたのだが、強力な「ファング」などで攻められて普通に全滅してしまった。さすがに、強化無しでは無謀だったか。パンネロなんてHPが64しか無くて、戦闘面でほぼ役に立たないからね…。
まさしくINT版そのもの |
というわけで。キャラクター強化は後回しにして、メインシナリオを進めることにする。
…の前に、ここでやるべき重要なことは、東ダルマスカ砂漠の集落で「ファイアフライ」を入手することだ。「ファイアフライ」は、取得経験値を0にするアクセサリであり、LPはゼロにしないため、「弱くてニューゲーム」ではない今回の低レベルクリアーにおいて必須であると言えるのだ。
ちなみに、ご存じの通りINT版FF12には「弱くてニューゲーム」というゲームモードが搭載されており、それを使うとキャラクターのレベルが一切上昇せず、いわゆる「低レベルクリアー」が楽しむことができる。そして、PS4版においてもそれは続投となっているのだが、条件として100連戦のトライアルモードをクリアしなければ選ぶことができない。
…まあ、通常プレイで裏ボスクラスまで全て倒し、初めて低レベルクリアーを体験してほしいというのは、至極一般的な考え方ではある。しかしながら、既にオリジナル版を経験しており、最初から低レベルで進めたいという私のような人も多いだろう。そういった人のために用意されたのが、この東ダルマスカ砂漠の「ファイアフライ」なのだ。こういう、やり込み派にもひっそりと配慮してくれる調整は嬉しいものである。まあ、この直後に、本作においてはこんなことをしなくてもLPを稼げることが発覚したのであるが…。
そんな感じで「ファイアフライ」を入手したのであるが、その装備には初期状態から25のLPが必要となるため、残念ながらすぐにヴァンが装備をすることはできない。諦めて、今はシナリオを進めることにしよう。
…というわけで。第1話はこんな感じで終わりにしたい。今回のFF12日誌のテーマとして、プレイ面だけでなく、文章面でも「かんたん」なものを目指していく。一話あたりの文章量が大爆発しているFF13日誌に対し、こちらはあくまでも更新ペース重視で、そして何よりも楽しさ重視で進めていきたいのだ。そんなわけで、今回の「かんたん低レベルクリアー」、どうぞよろしくお願いします\(^o^)/
新ジャンル:トライアル道場 |
そんな感じで。プレイ日誌の初回としてはいい感じに締まりそうだったのだが、ここで恐ろしい仕様が発覚した。そう、本作では、トライアルモードで入手したアイテムを本編に持ち帰れるのである!!
…というのも。PS4版ではINT版に引き続き、100連戦の「トライアルモード」で遊ぶことができる。その仕様は、シナリオ攻略中のデーターを読み込み、そのキャラクターと装備を使って100連戦に挑む…という、シナリオ攻略とは完全に独立したモードであった。が、PS4版では、そこで手に入れた装備品を本編に逆輸入できるようになったのだ。やり方は簡単、アイテムを入手して進み、適当なところでやられてGAME
OVERになるか、ポーズして□ボタンでタイトル画面に戻る。そして、オートセーブされたデーターをタイトル画面の「Load
Game」で読み込む。すると、先ほどのトライアルでオートセーブをした際の状態で、本編のゲームプレイが始まる。以上である(この際、オートセーブされたデーターを「Trial
Mode」で読み込むと、当然だがそのステージから再開される)。そして、稼ぎを再度行いたい時は、その本編で新たなセーブデーターを作成し、「Trial
Mode」で読み込んでステージ1から再開すれば良い。
――以上のことから分かるように、バグではなく、れっきとした仕様である(なお、オートセーブを利用するということで、クリアしたステージのものまでしか持ち出せず、使ったぶんは当然減ったままとなる。また、ステージ100のアイテムが本編に持ち込めるかどうかは現時点では不明)。ちなみに、オートセーブはいわゆる“中断セーブ”の仕様ではなく、次のセーブデーターが作成されるまで有効であるため、盗みなどは何度もやり直すことができるという特徴もある。
やれ。トライアルモードは、例えばFF6のラスボス戦のように、戻れないこと前提でレアアイテムの大サービスなどが行われている。それらを際限なく本編に輸入できることにより、これまでのゲームバランスは大きく崩れてしまうだろう。しかしながら、今回プレイでは、この仕様をむしろ積極的に利用していきたい。理由としては、今回はそもそも厳密な縛りプレイを求めているのではなく、新作の環境をガッツリ楽しみたいという目的がある。だから、これからの低レベルプレイの資とする…なんて大層なことは考えず、普通に使えるものはどんどん使っていくのだ。
…ということで。この文章を書いているのが、ゲーム上ではもう少し進め、ガラムサイズ水路でアマリア(アーシェ)をゲストに加えた辺りである。その時点での適当プレイだと、せいぜいステージ3~4くらいで負けてしまうのであるが、ステージ1で手に入る「ダイヤの腕輪」はINT版のままなら6000ギルで売却できるし、ステージ1と2をクリアするだけで合計20ものLPが手に入る。なお、入手経験値は0なので、これを繰り返すことにより序盤からでも無制限にLPを稼ぐことができるのだ。ファイアフライとは何だったのか?
――そんな感じで。単なるHD版と甘く見ていたが、今回も波乱万丈のプレイとなりそうな感じである。“かんたん”の名に恥じず、サクサクと更新していくつもりなので、どうぞ最後までゆるい感じで応援よろしくお願いします\(^o^)/
(2017年7月13日)
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