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2021年3月4日(木)
「スーパーマリオギャラクシー」感想…宇宙的窓拭きゲー


 
マリオさん、今度は窓拭き清掃員として働くことに…


 
マリオ3Dコレクション 感想リンク【サンシャイン】 / 【ギャラクシー】 / 【マリオ64】
 前回の『サンシャイン』
【日記:2021/2/11】に引き続き、今回は「スーパーマリオギャラクシー」をコンプリートしたので、その感想を書いてみたいと思います。独特の浮遊感がある宇宙空間での窓拭きが楽しめるゲームでした。
 …まず、
「マリオギャラクシー」は、2007年11月にWiiで発売した3Dマリオシリーズのゲームである。Wiiと言うと、あの伝説の棒振りである。当時、既に「脳トレ」「WiiSports」などといった、いま振り返ってみると何だったんだアレというのが大ブームになっており、微妙な雰囲気が漂っていた。私個人のことを言うと、2006年に購入した「Newスーパーマリオブラザーズ(DS)」が世間の絶賛とは裏腹に何の感情もいだけないゲームであったうえ、トドメの2007年の「ヨッシーアイランドDS」見た目以外はことごとくSFC版から劣化したクソゲーと感じたことから、もう任天堂のゲームは金輪際やらないと決めた時期であった。ちなみに、「任天堂のゲーム機」からすら離れたのは、その後の「逆転裁判4」が決定打だったのだが、それは今回は関係ないこととしよう。
 ――さて。私は、そういう状況で長らく過ごして来たのだが、2021年になってから、現行機のスイッチと、
「スーパーマリオ 3Dコレクション」を手にする機会があった。そして私は、まずはゲームキューブでの『サンシャイン』をプレイし、苛烈なゲームバランスに圧倒されながらも、難関を強引に薙ぎ倒すようなゲームプレイに惹かれ、大いに楽しむことができた。それで、ゲーム1作ぶんを楽しめたということで、終わっても良かったのだが、『サンシャイン』を楽しませてもらったことに一宿一飯の恩を感じ、せっかくだから『ギャラクシー』もプレイしてみたのである。この作品も、食わず嫌いをしていただけで、『サンシャイン』のように楽しめるかもしれない。そういうわけで、まずはストーリークリアくらいは…という感じで、プレイを始めたのだ。

 そんな感じでプレイを開始した結果、予想に反して、コンプリートまで楽しむことができた。そのゲーム内容を一言で表すと、
「ふわふわとした宇宙空間での窓拭きアクション」というものである。
 …さて、まずアクション面については、今回は宇宙がテーマ
(ギャラクシー:銀河)であり、”重力を持った小さな星”が舞台となる。そのため、従来のような平面でなく、球体状のステージとなり、重力が横向きになったり逆さになったりと、独特の感覚が楽しめる。その特性を活かしたクエストも数多く用意されており、「逃げるボス敵を反対側から先回りする」「メビウスの輪のように拗じられた道を探索する」「球体の星で追いかけっこをして相手を穴に落とす」などの斬新なステージを楽しめる。今作は、単純に宇宙というだけでなく、”重力操作”というどこぞの女騎士さんのようなものが大きなテーマとなっており、2D・3Dを問わずに、斬新な演出で楽しませてくれる。
 ――また、マリオと言えばジャンピングアクションであるが、今回は『サンシャイン』で廃止された
「幅跳び」が復活しており、遠距離ジャンプと高速移動の手段として使用可能である。また、新アクションとして「スピン」が用意されており、敵への攻撃手段として使えるほかに、空中だと「慣性を消したうえで、少しだけ上昇する」という性質を持っているため、「幅跳びをして、落ちる瞬間にスピンで更に距離を伸ばす」「ジャンプで飛び出したが失敗したと思った時に、即スピンして元の足場に戻る」「壁蹴りで反対方向に飛んだ瞬間にスピンして戻り、蹴った壁の上段に登る」など、多彩なアクションが可能である。全体的に、動きが素直なうえに落下速度が遅く、ふわふわした印象であるため、”宇宙”というテーマに相応しい、浮遊感のあるアクションが楽しめるのだ。
 ただ、Wii時代のボタン数制限に由来するのか、
「幅跳び」と「しゃがみ大ジャンプ」が互いに暴発する関係にあるのは大きなマイナスである。『サンシャイン』で活躍した方向転換飛びは、今作では使い勝手が大幅に悪化してしまったし…。

 また、その他の良いところとしては、
「音楽とグラフィック」が上げられる。
 …まず、音楽については、宇宙的な雰囲気を出すために、シリーズ初のオーケストラが採用された。
「宇宙とはオーケストラなのか?」と思ってしまうが、実際にプレイしてみると、映画音楽のような壮大なBGMがゲームを大きく盛り上げており、オーケストラの採用は大成功と感じた。3Dマリオシリーズでは、拠点のBGMが作品を代表する曲となっているが、『ギャラクシー』のそれである「天文台のロゼッタ」も、ゲーム進行と共に壮大になっていき、最終的にはマリオシリーズの歴史に一石を投じるほどの曲となってくる。その他、ボスであるクッパは、いつものようにピーチを誘拐し、マリオに縄跳び対決を挑んでくるのであるが、BGMのスケールが桁外れであり、恐ろしい強敵と戦っている気持ちになれた。本作は、音楽による演出が大変優れており、ゲームにおけるBGMがいかに重要かということがよく分かる作品となっている。もちろん、オーケストラ一辺倒というわけではなく、ゲームらしい明るくポップな曲や、過去作のアレンジBGMなども存在する。
 ――また、グラフィックについては、パッと見た印象は『サンシャイン』とそこまで大きくは変わらないものの、細部の処理が向上しており、高fpsかつジャギーが少なく、快適な動作をするようになっている。また、
今作はバリエーション面でのグラフィックが多彩であり、『サンシャイン』での明らかに制作が苦しかったであろう様子から打って変わって、宇宙の草原・氷の島・溶岩地帯・お化け屋敷・おもちゃ箱・宇宙要塞・海中探検など、多くのジャンルのステージに挑んでいける。それらのステージのカメラ演出についても、本作のメインである球面地形から、2Dベースのステージ、『64』『サンシャイン』のような箱庭型、水玉が宇宙に浮かんでいるステージなど、練りに練られている。そして、2006年発売のWiiは、HDMI端子を搭載しないという判断をしたため、『ギャラクシー』もかなり控え目の見た目になっていた。それが、今回スイッチでHD化され、『ギャラクシー』が元から持っていた美しいグラフィックを存分に楽しめるようになったのだ。携帯機でこのグラフィックが楽しめるのは、驚きである。

ストーリーは電波でした。ラストは”君が生まれる前の物語”?


 というわけで。ここまで良いところばかり述べてきたが、ここからは逆に、悪かった点を上げてみたい。そして、
この悪い点がなかなかクリティカルであり、『サンシャイン』とは違う意味で、万人向けとは言い難くなっているのだ。
 …まず、最初の難点は、言わずと知れた
「タッチパネルとリモコン」である。当時は、いわゆる”知育ブーム”の全盛期であり、コントローラーで可能な動作でさえ、強引に「DSのタッチパネル」「Wiiのリモコン」に振られることが多かった。そして、スイッチ移植版の本作では、Wiiのリモコンを使った機能はタッチパネルに割り当てられている(※携帯機モードの時)のだが、「セーブしますか? はい / いいえ」のような単純な操作でさえタッチパネル必須の場面が多いため、そのつどボタンから手を離して画面に触れなければならない。私にとっては、タッチパネルやリモコンよりも、ボタン操作のほうが遥かに直感的である。聞くところによると、Wiiの時は、基本アクションである「スピン」が、「リモコンを振る」という動作が必要だったそうではないか。疲れることはもちろん、精密操作にも問題が出てくるだろう。なぜ、気持ちの良いジャンピングアクションに、自分から水を差しに行くのか…。
 ――また、本作では、マリオシリーズおなじみの「コイン」の存在意義が極めて薄くなっており、代わりに「スターピース」というアイテムが登場している。このスターピースは、50個集めるごとに1UPするうえ、
これを大量に要求する登場人物が居るため、ゲーム進行で集めることがほぼ必須となる。このスターピースは、マリオの接触でも入手できるが、タッチパネルで画面に触れる(Wiiなら、リモコンでポイントする)という方法でも集めることができる。そして、スターピースは画面上に大量に散らばるため、マリオの移動で集めるのは効率が悪く、タッチパネルで収集したほうが良い。以上より、本作では、敵を倒したら画面ゴシゴシ、宝箱を開けたら画面ゴシゴシ、星と星の移動中にも画面ゴシゴシという窓拭きが展開されるのだ。

 そして、本作は、Wiiの
リモコンコントローラー(我ながら変な名称だ…)を用いていたであろう、ミニゲーム系のステージが数多く存在するが、ことごとく操作性が悪いうえに難易度が高いのだ。
 …例えば、エイを使ったサーフィンは、「リモコンをハンドルのように用いてゴールを目指す」というものであり、携帯モードのスイッチでは「本体を傾ける」という動作に変換されているが、精密な制御が難しいうえに、どれだけ曲がっても反動のようなものが無く、全く面白さを感じない。
これでレースゲームをやっていた時代があるというのが信じられない。しかも、エイのサーフィンでは壁が無いため、「コースアウト=即死」で最初からとなっている。『サンシャイン』にもイカのサーフィンがあり、そちらも初心者お断りの内容(のくせに序盤に配置されている)だったが、『ギャラクシー』のエイも、それとは別の方向性で初心者バイバイとなっている。
 ――また、ステージ中にそれなりの頻度で存在する
のオブジェは、タッチパネルで触れる(恐らく、Wiiの時は、リモコンでポイントする)と引力が発生し、マリオが引き寄せられる…という仕掛けになっており、通常時もなかなか面倒なのだが、これを使ったテレサとのレースが存在し、もはや難しいというより何が何だか分からない。特に、序盤が終わる頃に登場する1つ目のテレサレースが厳しく、なかなか勝利することができなかった。なお、その後に登場した高難易度版テレサレースは、敵が見えないくらいにまで引き離して一発突破をしたため、私が何か根本的に仕様を勘違いしている可能性がある。
 その他にも、ミニゲーム系のステージとしては、バランスボールの上に乗ってゴールを目指したり、泡をタッチパネルで吹き飛ばしてゴールを目指すものなどがあるが、
どれも操作性が死んでいるうえに、失敗=最初からとなる長丁場が多く、完全に滑り尽くしている。そこまで数が多くなく、高難易度版でもそこそこ程度の集中力で突破可能なのは救いだった。やれ、あの当時のDSとかWiiで遊んでいた人は、こういうのを面白いと感じていたのだろうか。私が「マリオ」で遊びたいのは、携帯電話でできるようなミニゲームではない…。

 そして。評価点に上げた重力演出であるが、
人類には早すぎて理解できない点も多い。また、探索型3Dゲーと考えると、『64』『サンシャイン』より劣化していると評価せざるを得ない。
 …例えば、本作では、ドーナツ型の星の裏に移動すると、マリオが逆さに立っているような見た目となる。この際、
「スティックを上に倒す」と、マリオがどの方向に移動するかということは、完全クリアをした今となってもハッキリしない。そして、視点の変曲点の付近で移動していると、一方向にスティックを倒しているのにマリオがその場をぐるぐる回るという奇怪な動きをすることがあり、恐らくスタッフも何が何だかよく分かっていないと思われる。この重力変化は、確かに見た目の演出としては優れているのだが、3Dジャンピングアクションに寄与できているかと問われると、必ずしもそうとは言えないのだ。そして、この重力変化は思いっきり3D酔いをするうえ、序盤から容赦なく登場するので、苦手な人はオープニングでプレイを諦めてしまうかもしれない。本作は、『サンシャイン』とは違う意味で、全くゲーム初心者向けには思えないのだ。
 ――また、本作には、星間飛行系だけでなく、箱庭状のステージも存在するのだが、
右スティックによるカメラ操作が限定的、または全く不可能な場面が非常に多く、固定カメラ型のゲームに近い。しかしながら、そういうステージに限って、「紫コインを100枚集めろ」などの探索系のミッションが用意されることが多く、システムとゲーム性が噛み合っていない。紫コインを探そうと思っても、カメラがほとんど動かせず、ストレスを感じるのだ。「残り1枚を探し回っていたら、壁の向こう側が穴であり、落ちて終了で最初から」などという心に来る場面すらあった。『サンシャイン』はコナミ特許でカメラの動きが悪かったのだが、『ギャラクシー』はそもそもカメラを動かさせる気が無いのだ。

こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって …最高だぜ!


 というわけで。
「マリオギャラクシー」の良いところは「浮遊感のあるアクション」「美しいグラフィック」「壮大なオーケストラBGM」、悪いところは「タッチパネル(リモコン)を無理に使わせる構成」「人類には早すぎる重力変化」「箱庭探索型3Dと考えた場合の劣化」という感じである。『サンシャイン』と比べた場合、一長一短と言える出来であり、どちらが優れているとは断言しがたい。どうも、『サンシャイン』と『ギャラクシー』は、どちらかを高く評価する人は、もう片方は微妙という印象になりやすいようだ。
 …ところで、『ギャラクシー』の難易度面については、
『サンシャイン』と比べて大幅に易化している。ストーリー攻略は、『64』のように苦手なステージを後回しにしても進められる形式となった。また、1UPをしやすいうえに、復活ポイントが数多く用意され、失敗しても適度な場所から再開できる場合が多い。この辺りは、難易度というより「遊びやすさ」であり、それが上がったことは大きく評価できる。
 ――しかしながら、上記のように、タッチパネル
(リモコン)を使ったミニゲームや、重力変化によるX線バリウム検査(上部消化管造影検査)みたいな感覚は、評価が分かれやすい要素であり、そういう意味では必ずしも初心者向けにはなっていない。よって、本作が「Wii Sports」をプレイしただけのようなファミリー層に受け入れられたのかどうかは、疑問が残るところである。多分、受け入れられていたら、WiiUが悲惨なことにはならなかったと思うが…。

 ちなみに、『ギャラクシー』は、ストーリー中は優しく遊びやすい
(重力変化とタッチパネル系ミニゲームを除く)が、クリア後にコンプリートを目指すとなると、非常に難しいステージも出てくる…と聞いており、私は期待していたのだが、ハッキリ言って拍子抜けであった。
 …具体的に、最も難しいと言われる
「パープルコイン オン ルイージ」は、「トラウマ」などと呼ばれているそうだが、たった3回で終わった。こんなもの、『サンシャイン』だったらストーリー攻略中に出てくるよ…(俺は36枚持っているよ、的なニュアンスで)。また、それに匹敵するくらい難しいと言われている、キャノンフリートギャラクシー:「宇宙船団の パープルコイン」は、確かに難しいと言えば難しいが、こちらも4回で突破できた。「よぅ がんばった! エライ!」と言われるステージが難しいとは聞いていたが、まさか他にあるよな? と思っていたら、これで終わりであった。せいぜい、ミニゲーム系を除くと、ヘルプロミネンスギャラクシーのライフ1攻略など、長丁場になるステージが少し難しかったというくらいか。
 ――とはいえ。本作は、前述の通り、グラフィックとBGMで楽しませてくれるため、難易度が低くても、そこまでゲーム性が薄いとは感じなかった。また、私は、『サンシャイン』という
修羅の門を乗り越えてきたからこそ簡単と感じたのであって、そうでない人たちが実際にプレイして、実際に「トラウマ」と評するほど難しいと感じてくれたのだから、それはそれで、難易度の味付けとしては成功しているのであろう。

多分、こういう形にしたのには、製作側にもいろいろ葛藤があったのではないか


 さて。この『ギャラクシー』発売後の3Dマリオシリーズの流れであるが、同ハードWiiでの『ギャラクシー2』の後に、3DS・WiiUなどで『3Dランド』『3Dワールド』という作品が発売された。しかし、内容としては、3Dとしつつも、「クラッシュバンディクー」のような固定カメラ型のアクションとなっており、2Dマリオの外見に近い。
箱庭探索型のアクションと考えると、更なる劣化をしてしまっているのだ。
 …が、実際のところ、
「マリオ」をプレイするユーザー層のことを考えれば、仕方が無いのかなあとも思う。『ギャラクシー』の重力変化と言った目玉要素は、先進的すぎて、宇宙時代を経験していない人類には解読不能なものである。しかも、制作側にとしても、途方も無い労力が掛かっていることは容易に想像できる。そして、『サンシャイン』のような完全3Dゲームに戻そうにも、主要ユーザー層であるゲーム初心者には操作が難しく、良い印象を得られない。それらに比べると、固定カメラ型の『3Dワールド』は、2Dマリオの延長線上と言える存在であり、プレイヤー側は理解しやすく、制作側は作りやすい。恐らく、「スーパーマリオ」は、そういう位置づけの作品にしたいのであろう。
 ――ただ、制作側も、マリオはシンプルなだけのゲームにしたいのではなく、完全な箱庭型の『オデッセイ』を出してみたり、移植版の追加コンテンツである『フューリーワールド』で3D探索を復活させてみたりと、いろいろと試行錯誤をしているようだ。
皆さまどう思います?

 そんなわけで。当初、『サンシャイン』でお世話になった礼儀として『ギャラクシー』を始めたのだが、独特の浮遊感を持った先進的3Dアクションであり、
思ったよりも遥かに楽しめた。また、『サンシャイン』以上に良いところと悪いところがハッキリしているゲームであり、その前後のマリオと比較して、任天堂作品の変遷を考えるうえでも大いに参考になった。
 ――さて、今回私がプレイしたのは、スイッチ版の
「スーパーマリオ 3Dコレクション」であり、『64』『サンシャイン』『ギャラクシー』の3作品がカップリングされている。だが、水と油の関係である『サンシャイン』と『ギャラクシー』がしれっと同居しているのは、なかなか興味深い。この2作を両方とも好きだと言っている人は、私は聞いたことが無いものだ。両者を遊び比べて、どちらが自分に合うか試してみるのは、面白いと思う。3月末までの限定販売なんてケチくさいこと言わないで、これからもずっと遊べるようにしてほしいな。

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2021年3月13日(土)
「スーパーマリオ64」感想…名作だが、不朽ではない


 
もう、今の子供たちが楽しめる作品ではない。せめてアレンジされたDS版を移植すべきだった


 
マリオ3Dコレクション 感想リンク【サンシャイン】 / 【ギャラクシー】 / 【マリオ64】
 先日の「サンシャイン」「ギャラクシー」に引き続き、今回は「スーパーマリオ3Dコレクション」に収録されている最後の作品である
「スーパーマリオ64」を完全クリアーしました。感想は、「名作だが、既に朽ち始めている。FF7のように、リメイクすべき作品」というものです。
 …まず、原作の「マリオ64」は、1996年にニンテンドー64のロンチタイトルとして登場した。今さら私が言うまでもない、
名作の中の名作であり、その後の3Dアクションゲームに多大な影響を与えた。当時、初代PSには、まだアナログコントローラーは登場していなかった。そんな中で、ニンテンドー64の3Dスティックを使い、「箱庭」と形容される3Dマップを探索していく形式は、非常に斬新であった。その他、ネット上でも非常に人気の高い作品であり、タイムアタックにTAS・バグ研究など、多彩な楽しみ方が為されている。
 ――さて、私個人のことを言うと、小学生時代に、友人宅で「マリオ64」をプレイさせてもらったことがあり、その凄まじいまでの完成度に圧倒され、SFCの次のゲーム機は是非ともニンテンドー64を買うべきと主張していた。結局、それは叶わず、私のゲームの軸はプレイステーションに移っていったのだが、マリオ64のことは忘れられず、その後の2006年になってから、ニンテンドーDSでの“リメイク寄りの移植作”である
「マリオ64DS」をプレイした。その当時の私は、DSであまり良いゲームと出会えなかったのだが、この「64DS」だけは、良い思い出として残っている。

 そんなわけで。「スーパーマリオ64」は、私個人にとっても忘れられないタイトルなのであるが、この2021年になってからコンプリートまで再プレイをして分かった。
もはや、「マリオ64」は、現代の子供たちが楽しめるゲームではなくなっているのである。
 …まず、絶対に無視できないのが、今の基準から言うと
「極めて悪い」と表現せざるを得ないカメラ動作である。本作は、基本的には、右スティック(スイッチ版)でカメラを自由に動かせる形式なのであるが、一度に90度ずつしか回転しない。また、真横や後ろといった見やすい位置に移動させても、勝手に動いていって、思った通りの表示で固定できない。追い打ちを掛けるように、そもそも全く動かない場面も数多く存在する。やれ、1996年当時は、自由に視点を操作できるタイプの3Dアクションがほぼ無かったので、これでも十分にクオリティが高かったのだろう。しかし、残念ながら現代では許されないレベルであり、ゲーム開始から完全クリアまで、一貫してストレスを覚える要素となっていた。
 ――加えて、
アクション部分の操作性についても問題がある。「独特の慣性」「多彩すぎるアクション」については、本作のゲーム性でもあるので、批判するべき点ではない。しかし、本作では「方向転換をする際に、まっすぐスティックを倒した方向に動かず、ぐるりと回るように移動する」という変な挙動がある。これは、役立つ場面が全く無い死に動作である。このゲームでは、“マリオ1人ぶんくらいしかスペースの無い足場”を連続で渡っていくような難しい場面も数多く存在するため、そういったところで暴発し、容赦なく落下死を招いてくれるのだ。これについては、初代PS時代のバイオハザードのように、人間はその場で回転できるので、リアルな動作ということでもないだろう。一応、ゆっくりスティックを倒すとその場で方向転換してくれるため、高難易度ステージではキャラを方向転換させるだけでヒヤヒヤするという奇妙な事態が発生していた。その他、壁際に近づくと、マリオが“カニ歩き”のような動作に移行するため壁に張り付いてくれるのだが、これもまた頻繁に暴発する。いったん張り付くと、スティックを戻す程度では剥がれないため、そのつど面倒な思いをすることになっていた。これは、全く役に立たないわけではないが、邪魔になった場面のほうが遥かに多かった。

 とはいえ。本作は、エンディングを見るだけであれば、集めるべきスターは
0個70個で良く、「サンシャイン」と違って飛ばし飛ばしでも良いため、簡単なところから掻き集めていけば、割と容易にスタッフロールの千の風になってまで到達できる。
 …のだが、コンプリートを目指すとなると、「3Dコレクション」の3作の中でも、
最大級の難関となってくる。そもそもの、情報なしでは入手が極端に難しいスターについては、まあ「探索」というゲーム性と捉えられるだろう。しかしながら、アクション面については、極めて微細な動作が要求されるくせに、カメラや操作性の影響で思ったような動きができず、落下して即死するか、何分も戻されるという場面が頻発し、非常にストレスが溜まるのだ。
 ――具体的に、私が苦戦したのは、長丁場なうえにアクションが難しくカメラワークも獄烈な「チックタックロック」、純粋なステージ難易度はそれなりだが待たされる仕掛けが多い「レインボークルーズ」、カメラが悪すぎて
見えない空を飛ぶという虚無を強いられるうえに失敗すると放り出される「にじかけるはねマリオ」などである。その他にも、意味も分からず2種類の排水溝に流されていく「ウォーターランド」や、8枚の赤コインを取った瞬間に燃やされて落下する「ちびでかアイランド」など、嫌らしさを感じる場面も多い。これら難関のほとんどは、「カメラ視点が悪い」「失敗するとかなり前からやり直さなければならない」の2点に集約できる。本当に視点が酷い場面では、「虚空に向かって飛んで、マリオが壁に引っかかってくれればOK!」というような運ゲーまがいの行為をやらされるところもあった。3Dゲームでは、物が見えなければ、全く楽しくはないのである。

【こちらの動画】から画像をいただきました。やっぱクッパは変な顔だったのか…


 というわけで。確かに、
「スーパーマリオ64」は、3Dアクション界における伝説的な名作である。しかしながら、2021年の現在になって遊びなおしてみると、あまりにも苦しい面が多く、思い出補正なしで遊べるものではない。「サンシャイン」「ギャラクシー」にも、操作性やカメラの問題はあったが、それらでは比べ物にならない。もはや「楽しさ」よりも「イライラ」のほうが上回っていた。私は、サンシャイン&ギャラクシーの2作を楽しませてもらったことに二宿二飯の恩を感じ、使命感をもって完全クリアーしたが、これが初見だったら、間違いなく最初のちょっとでやめていたであろう。

 やれ。これは私の意見であるが、SFCの末期に発売された「ヨッシーアイランド
(SFC/GBA)」「ファイナルファンタジー6」といったゲームは、ドット絵の粋が詰まった超美麗グラフィックであり、2Dということで操作も分かりやすい。そのため、今なお「レトロゲーム」というジャンルで親しみやすいし、他人にも勧めることが可能である。
 …しかしながら、それらの続編として発売された「マリオ64」「FF7」は、2Dと3Dの間の“不気味の谷”とでも呼ぶべきだろうか、
現代の基準からすると違和感がとても強くなってしまっている。私の知り合いでも、FF6(ゲームアーカイブス/Vita)はクリアしたが、同環境でのFF7は途中で投げ出したという人が居た。実際、FF7は3Dでの初作品ということで、後世の作品に比べて、操作性で未熟な点が多いため、気持ちは分からないでもない…。
 ――しかも、マリオ64とFF7を比べた場合、FF7は、ワールドマップ以外は2Dベースであり、ゆっくり時間を掛けて操作ができるうえ、
どうしても合わない場合にも「物語を読む」という楽しみ方ができた。それに対し、「マリオ64」ゲーム性=操作性であり、これと言ったストーリーも無いため、操作性に慣れられないと全く楽しむことはできない。そして、その操作性は、もう現代では「劣悪」と呼ばざるを得ない状況になっている。つまり、マリオ64は、もう死にそうになっているのである。

 ちなみに。マリオ64については、2004年12月に、DSにて
「スーパーマリオ64DS」という作品が発売されている。これは、“リメイク寄りの移植”であり、グラフィックが強化されているほか、収集要素であるスターが120個→150個と増加しており、関連するクエストやサブステージが追加されている。今の私は、ソフトを紛失してしまったので確認できないが、「カメラを自分の背中に一瞬で移動させる」というボタンが追加されており、私のプレイ時も極端なストレスを感じた記憶は無いので、カメラワークについても一定の改善が為されていると思われる。細かいところとして、マリオサンシャインの「ドルピックタウン」の曲が使われているステージがあり、後の鬼作である『サンシャイン』と私の馴れ初めとも言える作品である。
 …やれ、初代マリオ64は、3D移行期の作品ということで、我々の知っているマリオシリーズのキャラクターたちとは違う
珍妙なグラフィックが多く、これはこれで味があると評価できるかもしれない。しかしながら、私の考えとしては、その後にリファインされたDS版のほうが親しみやすいと感じる。また、スターを始めとした様々な追加要素は、名作に新しい千の風を吹き込んでくれるものであり、純粋に嬉しいものであった。極端な難要素も、緩和されている場面が多い。そのため、この「マリオ3Dコレクション」に収録する際にも、DS版をベースとした移植をしてほしかったと思う。
 ――しかしながら。実際に出てきたのは、追加要素のない「マリオ64」のほうである。それだけならまだしも、変更点は
「画素数をHD化し」「ボタン操作に対するテキストを書き換えた」というくらいであり、それ以外はこれといった改良点が見られない。「遠くのオブジェクトが接近すると急に表示される」といったグラフィック面における問題の調整も、前述したようなカメラや操作性の調整も為されておらず、要するに高性能ハードで単純に動かしただけである。それでは、原作がいかに名作と言っても、現代に受け入れられるような作品とはならないのだ。

本当に語り継ぐべき作品だからこそ、今回のようなベタ移植でお茶を濁すべきではない


 そんなわけで。確かに、「スーパーマリオ64」は歴史的な傑作だが、
しかし「不朽の名作」ではないのである。
 …やれ、この言葉の意味は、「本当の名作には僅かに届かない出来だから、不朽とは呼べない」というものではない。
そもそも娯楽において、不朽など有り得ないのだ。現代の基準に合わせて、少しずつ作り直さなければ、新しい人たちに受け入れてもらえず、必然的に消え去ってしまうのだ。
 ――ちなみに、上でも比較した「FF7」「マリオ64」のうち、FF7は、“リマスター版”として原作を配信したうえで、“完全リメイク”も分作形式とは言え発売中である。そしてマリオ64も、「作品の影響力」「過ぎた時間」から考えれば、
完全リメイクをして良い作品である。そうでなくとも、FFシリーズのリマスターのように、移植の際には、ある程度の改修を入れるべきであろう。特に、上で述べたように、マリオ64では「操作性=ゲーム性」であり、そこが現代でのプレイが苦しい理由となっているため、その辺りを調整することで、グラフィックはそのままでも、かなり遊びやすくできるはずだ。

 というわけで。
「スーパーマリオ64」は、不朽の名作ではなく、もう既にプレイが苦しくなってきている。
 …やれ、この出来では、
年齢1桁〜10代前半の今の子供たちには、受け入れてはもらえないだろう。何故なら、私たちがそういう年代だった頃とは、時代が違うからである。今でこそ、「父『パパが子供の頃はなあ…』 子『ふーん…(興味なし)』」という感じであろうが、ここから時が進めば、「爺『おじいちゃんが子供の頃はなあ…』 孫『ふーん…(興味なし)』」という状況に必ずなる。そして、文化が消えるのである。
 ――だが、「マリオ64」ほどの名作は、消すには惜しい。今回は残念な結果であったが、次こそは完全リメイクか、最低でも「操作関連を改善したうえで、DS版の追加要素も含んだ移植」を行うべきだ。マリオ64は、世代を超えて語り継ぐべきゲームである。

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2021年3月30日(火)
PS3/Vita向けのストアが夏に終了…@全般的なこと (※)


 
終了は仕方ないが、専用ソフトに何の救済も無いのは悲しすぎる。本当にそれで良かったのか?
 

 追記(2021/4/20)
 PS3/Vitaの2021年夏でのストア閉店は撤回されました。以下の内容は、終了が発表された時に書いたものです。



 悲しい情報である。本日早朝、プレイステーション公式から、
「PS3とPSvita向けに開かれていたストアが、今年夏で閉鎖する」ということが発表された。これはつまり、該当ハードにおいて、ダウンロード版のソフトを新規購入することが永久に不可能となるということを意味している。期日は、PS3が2021年7月2日、Vitaが8月27日だ。
 …さて、ダウンロード版のストアが終了したところで、もちろんPS3/Vita/PSPのそれぞれのハードが即座に遊べなくなるというわけではなく、引き続き物理メディア版を使用することは可能である。しかし、
配信限定であった「ゲームアーカイブス」は、購入手段が消滅する。また、Vitaにおいては、PSPソフトをダウンロード版限定で動かすことができたが、今後は新規購入ができなくなるため、何か気になるPSPソフトが出てきてもVitaでは遊べないということになる。また、PS3やVitaにおいて、無料/有料のDLCを購入/入手することも不可能となる。そして、言うまでもないことだが、ダウンロード版限定であったソフトは、完全に跡形も無くなる。ただし、これまでに購入した分については、引き続きダウンロードが可能ということらしい。
 ――まとめると、
PS3/Vita/PSPが、ネットに繋げなくなるという感覚に近い。ただし、前述の通り、購入履歴に入れておいたソフトは、引き続きプレイと再ダウンロードが可能である。恐らく、本体のアップデートパッチも、配信され続けるだろう(ゲームのパッチはどうか不明)。ということで、現状維持は可能となっている。今後、“閉店セール”的な処置が為されるかは不明であるが、DL版が必要なソフトはまとめて買っておく必要も出てくるかもしれない。

 さて。個人的な感想としては、PS3は発売から15年・Vitaは10年が経ち、ストアの終了自体は仕方がないことだと思う。しかしながら、
専用ソフトに一切の救済が無いのは、本当にそれで良かったのかと強く思うのだ。
 …やれ、PS3・Vita・PSPのうち、PSPは日本における
携帯ゲーム全盛期の一角を作り出し、数多くのヒットタイトルを生み出した。また、Vitaについても、携帯機としてのバランスが良く、品質面で今なお大きくは見劣りしないタイトルが存在する。そして、それらの携帯ハードでプレイできるゲームアーカイブスは、PS1時代の名作を手元に蘇らせる手段として、価値が大きかった。PS3については、据え置き機としてPS4に移行を果たしたため、Vita/PSPほどの問題は存在しないが、当サイト的にはFF13シリーズという超ビッグタイトルが存在するため、それが遊びづらくなる点は無視できない。
 ――もし、これらの処置と同時に、「PSP/Vitaソフト&ゲームアーカイブスの、PS5への対応」などが発表されていれば、「携帯機」「据え置き機」という違いは存在するものの、“過去作のプレイ環境”という意味では救済措置になっており、私もある程度の納得ができていた。しかしながら、
実際には、ただ切り捨てただけである。これにより、何千本というソフトが、極端に遊びづらくなるか、または全く遊べなくなるだろう。私は、この1月に、「ゲームアーカイブスを救済してほしい」という記事を書いたものだったが【日記:2021/1/5】、そこで危惧した内容が現実となってしまった…。

 何にせよ、私としては、
今回のような切り捨ては、理解できないものである。例えば、漫画や映画であれば、過去の積み重ねの上に現在のヒット作があるのであって、その名作をいつでも取っておくことは重要である。そして最近では、電子書籍や映像配信といったオンラインでの処置が可能となり、「定額サービス(サブスクリプション)「ダウンロード版の大幅な値下げ」「無料配信」などによって、新たな可能性を生み出している。
 …だが、
今回のプレイステーションがやっていることはこの真逆であり、ストア閉鎖によって、山ほどある過去作を捨ててしまうことになった。もちろん、商売としてはそれが正しいのかもしれないが、ゲームは嗜好品であるため、感情という要素は無視できないと思うし、文化的な連続性も重要であろう。過去の名作だって、今も楽しめるし、携帯機で遊ぶのなら、クオリティの問題もそこまで気にならないのだ。
 ――具体的に、例えば「バイオハザード」シリーズなら、最新作の『8』がこの5月にPS5と4で発売するが、それでシリーズを知り、過去作にも触れてみたいと思ったところで、
『1〜3』の初期3作は、PSゲームアーカイブスを除くと、プレイ手段がかなり限られるため、そこで面倒になってやめてしまう人が多く発生するだろう。確かに、『1』については“ゲームキューブでのリメイク”のリマスター版がPS4やスイッチなどで、『2』『3』は完全リメイクがPS4などで発売されているが、それで原作が不要になったとは言えないと思う。FF7だって、完全リメイクが発売したから、原作がいらないということにはならず、むしろ比較することで楽しめるように思えた。
 ゲームアーカイブスは、DL版ということで劣化せず、価格も手頃で、いつでも名作に手を出せるという意味で、大変に優れたサービスであった。だからこそ、
それを捨ててしまうのは、非常にもったいないし、失望するし、悲しくなるものなのである。消すどころか、むしろPS2ソフトの本格配信など、数や質の面で、もっとサービスを広げてほしかった。そうすれば、少し例えが異なるものの、スイッチでの「マリオサンシャイン」のような心に来る作品【日記:2021/2/11】に巡り会える機会が増えていたかもしれない。

 やれ。かつては、
「ソニーは過去作を大事にしてくれる!」というような時代も存在し、私も積極的にDL版を買っていた。しかしながら、こういう切り捨てが1回でも発生してしまうと、今後はダウンロード版の扱いを慎重に考えなければならない。確かに、どんな物も永久ではない。しかし、今回の件を考えると、ダウンロード版よりもパッケージ版のほうが長持ちするのかもしれないのだ。
 ――さて、ここ最近のプレイステーションは、
ちょっと変であり、「日本へのPS5供給台数」「×ボタン決定」などから分かるように、明らかに日本を軽視している。“プレステ”は、日本で産まれたゲーム機であるが、今のソニーゲーム部門は、拠点が海外で、社長も外国人である。そのため、合理的でないものは捨てるという方針なのだろう。よって、日本に対するビジネスは「高性能CS機」という枠でライバルのはずのXboxが機能していないため後回しであり、日本で人気の高かった初期PSハードのソフトは切り捨てるし、日本で需要のある携帯ハードも終わりにしてソフトも救済しない。“プレステ”は、日本人から離れていったのだろうか。いや、日本人が“プレステ”を見放したのかな…。

 長くなったので、「@全般的なこと」として、ここで区切ります。
 明日のAでは、
「FFシリーズへの影響」という面に着目し、紹介してみたいと思います。
 
次回:【AFFシリーズに関わることについて】

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2021年3月31日(水)
PS3/Vitaストア終了…AFFシリーズに関わること (※)


 
一応「デジタルコンテンツセレクション」なるDLC収録版もありますが、ほぼ出回っていない…
 

 追記(2021/4/20)
 PS3/Vitaのストア閉鎖は撤回されました。下記のソフトは、この先も遊べます!



 
前回:【@全般的なことについて】
 続きである。第2回の今回は、PS3/Vitaのストア終了について、
「FFシリーズが受ける影響」という観点から考えていこう。
 …以下、
非常に長いリストが始まるので、心して読んでほしい。

 さて。編集は、『FF1』から順番にシリーズごと表でまとめていく形式でも良かったが、今回は
「影響を全く受けないタイトル」「受ける影響が僅かなタイトル」「大きな影響を受けるタイトル」の3つに分け、それぞれのブロックで整理をしていきたいと思う。
 …なお、ストア閉鎖は、PS3は7月2日、Vitaは8月27日である。それまでに、最新ハードでの救済策が発表されたり、または「店じまいセール」的な感じで、最後の値下げが為されるという可能性も存在する。
まあ、何となく、そういうものは何も無い気がするが…。というわけで、性急にダウンロード版を定価で大量購入することが無いよう、気を付けておきたい。また期日が近づいたら、似たようなテーマの記事を更新したいと思う。
 ――ちなみに。最後までまとめた結論を言うと、
「FF1〜6および13を、現行機のPS4とスイッチに移植してくれ」というものである。それだけで、以下に羅列した莫大な量の問題点のうち、多くが解決しちゃうんだよなあ…。


 影響を全く受けないタイトル

 
「クライシスコア ファイナルファンタジー7」(2007/PSP)
 クラウドの過去に関する人物:「ザックス」を主人公に据えたアクションRPGで、FF7本編の“前日談”と言える作品である。
元々ダウンロード版が無く、PSP本体とディスク版の組み合わせでしか遊べなかったので、今回のストア閉店とは無関係に、以前からプレイがしづらかった。今後のPSPソフトは、全てこの作品と同じような環境になるということである。

 
「ファイナルファンタジー12」(オリジナル版:2006/PS2、ゾディアックエイジ:2017/PS4など)
 「ガンビット」を用いた自動戦闘が印象的な本編タイトルで、「オリジナル版」「INT版以降」でゲームバランス調整の方向性がやや異なる。
PS3やVitaでは出ていないタイトルであり、ストア閉鎖と関係が無い。オリジナル版はPS2のディスクのみである。また、リマスター版の「ゾディアックエイジ」は、PS4を初出とし、今ではスイッチを含むほぼ全ての現行機に登場済みである。


 受ける影響が僅かなタイトル

 
「ファイナルファンタジー7(オリジナル版)」(1997/PS1)
 初代PSに移行して初めてのFFであり、ダイナミックな3D演出が話題となって、最近では完全リメイクが分作形式で制作されている。この作品については、追加要素ありの「インターナショナル版」がPSゲームアーカイブスで配信されているが、
ほぼ完全上位と言えるリマスター版が、PS4やスイッチなどで発売されており、現在においてもプレイ環境に問題はない。そのため、あえてPS1の移植であるゲームアーカイブス版にこだわることは無いと思われる。中古のディスク版(後期型PS3でもプレイ可能)も、それなりの量が出回っている。

 
「ファイナルファンタジー8」(1999/PS1)
 PS1での2作目であり、軍人として育てられた少年:スコールが、自らの心の変化と向き合いながら、「魔女」を倒していく物語である。軟派な恋愛物と見られがちなストーリーに、複雑かつ取っつきづらい「ジャンクション」システムが存在し、
FFシリーズ最大の賛否両論作としても知られている。上記のFF7と同じく、リマスター版がPS4・スイッチなどで配信されており、あえてPS3/Vita/PSPに拘泥する必要は無いであろう。中古のディスク版も、かなりの量が出回っているようだ。

 
「ファイナルファンタジー9」(2000/PS1)
 「初代PS三部作」のラストである。「原点回帰」をテーマとし、前2作とは異なり、ストーリー演出やバトルシステムが分かりやすい形となった。これより後のFFも全てリアル頭身であるため、デフォルメされたFF本編としては最終作となる。
これまたリマスター版が現行ハードで登場済みのため、いま現在に所有している人以外が、ゲームアーカイブス版を新規購入する必要は無いだろう。

 
「ファイナルファンタジー10/10-2 HDリマスター」(2013/PS3・Vitaなど)
 FF10/10-2の、2013年に発売されたリマスター版である。初登場時のハードはPS3とVitaであったが、
現在ではPS4・スイッチを含むほぼ全ての現行機でプレイ可能である。まあ、人物の顔グラフィックなど、PS2でのバージョンのほうが優れている点もあるのだが、PS2版はダウンロード配信が為されていないため、ストア閉鎖とは関係が無い。なお、Vitaでのリマスター版は、PS3やPS4版とセーブデーターを共有できるという独自の特徴があるが、それなりの本数が出回っており、Vitaの中古コーナーではだいたい目にすることが可能であるため、大きな問題は発生しないと思われる。

 
「ファイナルファンタジー13」(2009/PS3など)
 言わずと知れた、当サイト管理人の思う
FFシリーズ最高傑作である。13シリーズの中でも、PS3での本作品はダウンロード版が出ていないため、ストア閉鎖とは関係が無い。中古屋には、PS3ディスク版がほぼ確実に存在し、500円以下と言った極めて低価格で購入可能である。強いて言うなら、「Ver.1.00」「1.01」の2つのゲームバージョンがあり、PS3版はネットワークで「1.01」へとアップデートできるが、それがいつまで提供されるか不安ということだろうか。僅かな違いであっても、FF13ほど攻略性の高いゲームだと、無視できなかったりするからな…。




Vitaでは『1〜10』までプレイできたが、今後は『10』以外は新規購入が不可能になる



 大きな影響を受けるタイトル

 
「ファイナルファンタジー(PSP版)」(2007/PSP)
 いわゆる「FF1」である。2000年のワンダースワンカラーへの移植を皮切りに、様々なハードへと移植が為されているが、
現行機であるPS4とスイッチではプレイ不可能である。PSP移植版は、2007年に発売され、現状では最もクオリティの高いFF1と言える作品である。「時の迷宮」という追加要素は、PSP版で初めて追加されたようだ。ストア閉店により、ダウンロード購入していない者は、Vitaでプレイする手段が永久に失われ、PSPでもディスクが必須となる。PSP版の中古ディスクはあまり出回っていないようで、見かけることは少ない。加えて、Vitaで遊べないということは、VitaTVでも使用不能ということであるため、配信などを考えている人は、心に留めておきたい。
 なお、iOS版や3DS版は、PSP版をベースとした移植のようであり、そちらを使うという手もある。一方、Android版には、何故かGBA・PSPで初登場した追加要素が存在しないという。その他、PS3/Vita/PSPのゲームアーカイブスでは、「PS1への移植版」も配信されており、初代のファミコン版に比較的近いゲームバランスのFF1を楽しめるそうだ。

 
「ファイナルファンタジー2(PSP版)」(2007/PSP)
 FF1と同じく、PSPへの移植版がダウンロード配信されている。GBA版での要素に加え、PSP版独自の裏ダンジョンも追加されている。
こちらも、FF1と似たような状況であるため、気になる人は押さえておいて良いだろう。

 
「ファイナルファンタジー3(PSP版)」(2012/PSP)
 2006年に初登場した初代DSでの完全リメイク版が、ひっそりとPSPに移植されている。内容は、通信プレイ必須だった要素が1人でも解禁できるというくらいで、これといった追加要素は無いようだ。DSには公式でHDMIによる外部出力を行う機能が無いため、PSP版には配信用としての価値があると言える。
ディスク版は「存在するのか?」というくらいに見たことが無いため、こちらもこだわるのならばDL版にチェックを付けておきたい。

 
「ファイナルファンタジー4 コンプリートコレクション」(2011/PSP)
 FF4本編と、シリーズ内続編である「ジ・アフター」のカップリング移植である。2007年には、初代DSにて3Dのフルリメイクが行われているが、ゲームバランスが大きく異なり、GBA版に準拠した追加要素も存在しないなど、毛色の異なる作品となっている。
こちらのPSP版は、2Dベースの移植であるため、存在意義は失われていない。これらFF4は、例によってPS4とスイッチではプレイ不能である。
 PSP版は、GBA版での追加要素を含みつつ、同作で見られた極端なバグは解消されている。そして、独自の追加要素として、本編とアフターを繋ぐ「インタールード」が新規収録されており、
2DでのFF4の決定版と言える作品になっている。「ジ・アフター」については、初出がエピソード配信という特殊な形であり、PSP版が最も安定した環境で遊べるバージョンと言える。なお、「ジ・アフター」の携帯電話(スマートフォン)およびPC版は、DSリメイクをベースとした3Dでの動作となっているようだ。ちなみに、ゲームアーカイブスでは、スーパーファミコン版を忠実に移植したPS1版も配信されている。

 
「ファイナルファンタジー5」(1998/PS1)
 言わずと知れた、
FFシリーズ移植においての不遇作品その@である。PS3/Vita/PSPでは、「SFC版の移植であるPS1版のゲームアーカイブス版」(ややこしい…)をプレイ可能である。PS1版は、原作のSFC版と比べてロード等が劣化気味であり、GBA版以降での追加要素も入っていない。しかしながら、他のバージョンも、対応ハード・内容の両面で癖があるうえ、PS4とスイッチには移植されていないため、「FF5をプレイしたい」という場合、ゲームアーカイブス版も一考に値すると言えるだろう。PS1版にはディスクも存在するが、いま持っている人が手放さないためか、ほとんど目にすることは無い。

 
「ファイナルファンタジー6」(1999/PS1)
 
FFシリーズ移植においての不遇作品そのAである。FF5と同じく、PS4とスイッチに移植されていないうえ、決定版と言えるバージョンが存在しない。そのため、2019年のやり込み日誌連載では、WiiUでのGBA版というかなり変な環境を使うハメになった。こちらのゲームアーカイブス版は、FF5以上に原作からの劣化が激しいが、安定したプレイ環境を保有するという意味では我慢できるレベルである。中古のディスク版は、期待しないほうが良いだろう。

 
「ファイナルファンタジー タクティクス」(1997/PS1)
 FFシリーズの外伝で、「イヴァリース」の初登場作品でもある。PSPでは、2007年に「獅子戦争」と副題を付けて、追加要素ありでの移植が為されているが、
処理落ちが激しく、劣化移植と言わざるを得ない状況であるため、原作のゲームアーカイブス版にも存在意義がある。一応、携帯電話向けに、「獅子戦争」をベースとし、処理落ちも解消されたと言える移植が為されているようだ。中古ディスクは、熱烈なファンに支えられているためか、あまり目にすることが無い。
 「タクティクス・アドバンス」「タクティクス2」といったシステムと雰囲気の一部を受け継ぐ作品が出ているが、原作を含め、全てPS4・スイッチには移植されていない。

 
「ファイナルファンタジー13-2」(2011/PS3など)
 FF13のシリーズ内続編である。中古ディスク版は、初代13と同じく、どの中古屋でも安価で取り扱っている。
 この作品には、
有料DLCでの追加要素が非常に多いという特徴があり、PS4などの上位ハードに移植が為されていないため、ストアが閉店すると不完全版になってしまう。一応、追加DLCをディスクに収めた「デジタルコンテンツセレクション」というバージョンも存在するが、ほぼ見掛けることは無い。

 
「ライトニングリターンズ FF13」(2013/PS3など)
 FF13シリーズの完結作である。こちらのDLCは、おまけ要素が中心であり、本編のプレイに支障が出るようなことは無い。しかしながら、『13』『13-2』と比べた場合、
中古に出回っている本数が少ないため、ダウンロード版が購入できなくなると、新規プレイには一手間が掛かるだろう。




リメイクも良いが…まず現行機に移植してくれ!



まとめ

「クライシスコア」「FF12」…全く影響なし
「FF7」「FF8」「FF9」…リマスター版がPS4やスイッチなどで配信されており、ほぼ影響なし
「FF10/10-2」…HDリマスターがPS4・スイッチに配信されている。Vitaにこだわる場合も中古をそれなりに見るので問題なし
「FF13」…そもそもPS3にDL版が無かったので影響なし

「FF1,2」…PS4とスイッチではプレイ不能、PSP版独自の追加要素があるので注意
「FF3」…PS4とスイッチには移植されていない
「FF4」…P(略)(略)には移(略)。PSP版には、「2Dベースの移植」「ジ・アフターを含む」「繋ぎのシナリオがある」という独自の特徴がある
「FF5,6」…現行機に移植されていない。ただでさえプレイしづらい作品だが、その手段が更に減ることになる
「FFタクティクス」…現行機に移植されていない
「FF13-2」…DLCが多いため、ストア閉店で不完全版になってしまう。DLCを含んだディスク版はほとんど目にすることが無い
「ライトニングリターンズ」…13/13-2と比べると、中古ディスクの入手が難しい



 とまあ、こんな感じである。
割と影響が大きいね…。
 さて。上のリストにはほとんど書かなかったが、現在では多くの作品に
携帯電話(スマートフォン)版が存在するため、それを使ってのプレイも不可能ではない。ただ、携帯電話には、操作性を始めとし、移植度が低かったり、クラウドゲーミングであり回線速度に左右されたり、OSのバージョンアップで動作が不安定になったりなどと、なかなかもって問題が多い。私としては、やはりゲームはゲーム専用機でプレイするという文化から抜けきれないため、そういう方向性で、前述の一覧をまとめさせていただいた。
 ――そして。上の「まとめ」を見ていただければ分かるように、FFシリーズ過去作の移植は、「FF7以降(13を除く)」「FF1〜6および13シリーズ」で、
明らかな格差が存在する。特に、FF5・6は極めて不遇である。何故だろう、SFC三部作として、ファンに人気の高い作品だと思うのだが…。

 さて。ここまで、長々と述べさせていただいたが、一言で言うと
「決定版と呼べる作品を現行機(PS4/スイッチ)に移植してほしい」ということに集約できる。PS4は、言わずと知れた現行機であり、次世代機のPS5も「PS4の完全な下位互換性」を持っているため、今後しばらくはプレイに問題は出てこない。また、スイッチは、携帯機的な側面を持ったハードであり、過去作をプレイする環境としては、PS4/5以上に魅力的である。
 ――ということで、結論を言おう。
FF1〜6と13シリーズを、PS4およびスイッチに移植してくれ! ストアを閉鎖して、プレイ手段を減らすのなら、それくらいはやって良いであろう。なあ、頼むよ…。

登録タグ/ ゲーム一般 FFシリーズ

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