ドラゴンクエスト8 プレイ日誌

【第5話 スコールにスコール】

 


 ドルマゲスを追って船を手に入れた一行であったが、その潜伏先である「闇の遺跡」は呪いによって閉ざされていた。そのため、大陸中を東奔西走して様々な人の願いを聞き、やっと封印を解くために必要な「太陽のカガミ」を手に入れることに成功した。・・・というのが、前回までのお話である。今回は、いよいよゲーム前半部の大きな山場となる「ドルマゲス戦」をお送りしよう。
 ――ちなみに、FFシリーズで「前半」「後半」という2パートで大きく分けられる作品はそう多くはないが、あえて言うのであれば「FF6のアルテマウェポン戦」や、「FF13のバルトアンデルス戦」が似たようなものとして挙げられるかもしれない。そういう感じのイメージで、今回の「ドルマゲス戦」を捉えていだければ、非ドラクエプレイヤーの方々にも分かりやすいだろう。居るのか? ここを読んでる人で・・・。


 さて、今回戦うことになる「ドルマゲス」は、さすがは大ボスというだけあって、今までとは比べものにならない強さを誇る。そのため、まず多少のレベル上げを行うことにする。ここで、是非とも習得しておきたいのは、ククールがLv.30で覚える「ベホマラー」である。これは、一度に全員のHPを100弱ほど回復できる強力な魔法であり、単体回復しか行えなかったこれまでの呪文とは別格の使いやすさを誇っている。
 ・・・ただし、この「ベホマラー」を覚えたとして、それでもドルマゲス戦では相手の攻撃が非常に激しいため、結局は毎回ベホマラーを唱えるような形になる。それくらい、今回のバトルは難しくなっているため、腕に自信があるという人以外は、必ず「ベホマラー」を覚えてから挑戦したい。やれ、普通に進めていると、この時点でのキャラクターのLvは25程度であり、そこで30でベホマラーを覚えるというのは、「ある程度レベルを上げれば楽に勝てますよ」という、制作側からの救済措置なのであろう。さすがに「2大RPG」と言われるドラゴンクエスト、この辺りのレベルデザインはバッチリということである。
 ――ちなみに、俺は「やり込みinFF」などというゲームの特殊攻略サイトをやってはいるが、ドラクエに関しては"ずぶの素人"であり、さらに今回のドルマゲス戦に対しても、特別な対策を練っているわけでもなく、そのための知識も持っていない。まあ、要は普通の方々と条件は同じなのである。でも、これからは「ドラクエ」シリーズにも造詣("ぞうけい")を深めていかないとね。



 というわけで、ドラクエの腕に自信が無い俺は、普通にレベル30まで上げてからドルマゲス戦に挑むことにしたのである。そのために使うのは、前回デブニートの付き添いで行った「王家の山」近くの森林である。ここでは、メタルスライムが「それなりの高い確率で」、しかも「一度に大量に登場する」ため、これまでの場所では最もレベル上げが行いやすくなっているのだ。
 さて、実際のメタルスライム戦での戦い方は今までと同じで、まずはゼシカが「ピオリム」で素早さを上げ、スコールとククールは「メタル斬り」を使って確実にHPを削る。またヤンガスは、当たれば一撃必殺の「大まじん斬り」で攻撃を行う。この戦法で、スコールとククールは左から、ヤンガスは右から攻撃していけば、8体ほど出現したパターンでは2〜3体程度は倒せるため、実にサクサクとレベルを上げていくことができるのである。
 ・・・まあ、レベルが低いうちは、キメラに火を吹かれたりカエルに凍らされたり苦しい戦いもあるのだが、ドラクエシリーズの傾向としてレベルを上げれば確実に楽になるため、苦しみながらもやりがいを持って戦闘を進めていくことができた。さすが、天下の「ドラクエ」である。やれ、この日誌を書くちょっと前に凄まじくゲームバランスの悪いクソゲーをプレイしたんだけど、それとは雲泥の差だわ・・・。

 そんなこんなで、2時間ほど戦い、無事にククールを含めた全員をレベル30にまで上げ、重要な回復手段となる「ベホマラー」も覚えることができた。
 ――これで、準備は完了である。さあ、いよいよ闇の遺跡に突入だ。行くぜ、ドルマゲスっ! なんかよく分からんけど、お前を倒すっ!!

 


 というわけで、いよいよドルマゲスの待ち受ける「闇の遺跡」の攻略を始めていく。道中、若干の仕掛けは存在するが、特に難しい謎解きは無く、また雑魚モンスターにも苦労するような奴はいない。ダンジョンの長さも普通である。まったく、こんなものはFF12のクリスタル・グランデ裏とかに慣れている俺にとっては、何と言うことはない。やはりこの辺は、最深部でのドルマゲス戦を最重要に捉えているという感じである。
 ・・・ちなみに、このダンジョンでは、ボス戦の前に全員のHP/MPを全回復できるポイントが存在する。やれ、ドラクエ8のストーリー中でそのような場所が登場するのは初めて・・・と思いきや、何とあの「トラップボックス」と戦った「剣士像の洞窟」でもHPとMPを全回復できるポイントが有ったらしい。これはマジで本気で、俺には全く分からなかった。くそっ、一体どこだと言うのだ・・・(;^o^)

 まあ、この「闇の遺跡」は、ダンジョンとしては特に難しくないということで、サクッと最深部まで進め、いよいよボス戦の部屋へと到着する。そこでは、ドルマゲスが球状の液体の中で身を休めていた。何でも、身に余る手に入れてしまったため、この遺跡で結界を貼って身を休めていたのだとか。なお、ここで服が脱げているというサービスシーンは存在しない。くそっ、「CERO:全年齢」め・・・!
 というわけで、いよいよドルマゲス戦へと突入する。このドルマゲス、なんと戦闘開始と同時に3体に分裂するという驚愕の特性を持っている。ただし、本体は必ず真ん中の1体であり、左右は使い魔的な存在となっている。やれ、この手のバトルシステムでよくある「全体攻撃をすると反撃を喰らう」とか「本物以外を倒すと全員が復活する」というシステムにはなっていないということだ。まあ、そうでなくとも強めのボスだしね。
 ・・・バトル自体について言うと、このドルマゲスは茨のムチで50ほどのダメージを全員に与えてきたり、ガレキを投げつけて単体に70〜80程度の大ダメージを2回与えてきたりと、かなり激しい攻撃を行ってくる。そのため、ククールはほぼ毎ターン「ベホマラー」を唱え、またスコールは「超パワフルスロー」で全体攻撃を行う。ヤンガスはもちろん、分身のほうを攻撃である。そんなこんなで、序盤こそ苦しかったものの、見事に2体の分身を倒すことに成功する。その後は4対1での戦いとなるので、一方的に押すことができる。まあ、相手のHPは細い外見からは想像も付かないほどに高かったが・・・無事、ドルマゲスの撃破に成功した。ふうっ!



 そんなこんなでドルマゲスを倒したと思った一行であったが、ドルマゲスは起き上がり、杖の力を解放してスコールたちに茨を使って攻撃を仕掛けてきた。これで万事休すと思いきや、何故かスコールたちは茨の呪いを跳ね返すことに成功した。するとドルマゲスは激昂し、真の力を解放してその姿をおぞましいものに変えてしまったのである。ちなみに、変形しても弱くはならない。
 ということで、いよいよ本番となる「ドルマゲス(第2形態)」戦が始まるのである。このバトルでは、背景もこれまでの「遺跡の奥」から「内臓のようにブヨブヨとした異空間」へ瞬間移動し、またBGMもオリジナルの大ボス専用曲へと変化する。もちろんバトル的にも、完全なる2回行動を行ってくることや、大ダメージを与える全体攻撃を数多く持っていることから、直前のドルマゲス(第1形態)戦を更に超える難易度を誇っている。まさに、ストーリー的にもバトル的にも、「ゲーム前半の山場」と言えるバトルなのだ。ちなみに、ここで全滅しても、再戦時には第2形態からバトルを始めることができる。ここでもドラクエの親切設計が発揮されているのだ。

 ということで、いよいよそんな強敵と戦っていくことになる。まず、こいつは「おたけび」によってこちらをひるませたり、また「いてつく波動」で全ステータスを解除してくるため、ステータス魔法とテンションによって徹底的に固めていく戦法は上手く通用しない。ただし、敵は素早さも高いため、「ピオリム」だけは必ず用いていく。この魔法の重要度は、今までと同じということである。
 ・・・また、敵の攻撃には、「激しい炎」「羽根の雨」「マヒャド」「ベギラゴン」など全体攻撃が数多く含まれており、そのダメージもかなり強烈となっている。そのため、第一形態戦と同じく、ククールはほぼ毎ターン「ベホマラー」を使ってHPを回復していく。また、スコールは「超パワフルスロー」で、ヤンガスは「大まじん斬り」で、ゼシカは「双竜打ち」で、それぞれドルマゲスへとダメージを与えていく。テンションや補助魔法が上手く通らないため、与えられるダメージは小さめである。しかも、敵のHPは第1形態の時よりも更に高くなっているため、とにかく地道に攻撃を繰り返していくしかない。
 ――ちなみに、このドルマゲス(第2形態)が使ってくる攻撃の中で最も強烈なのは「羽根の雨」であるが、その攻撃の際には「ドルマゲスのつばさから スコールのように羽根の雨がふりそそぐ!」というテキストが表示される。ところが、俺は主人公の名前を「スコール」というものにしていたため、その結果(;^o^)「主人公のように降り注ぐ・・・??」という謎の解釈を行ってしまったのである。もちろん、「スコール」とは東南アジアなどで見られる大雨のことであり、俺が付けた主人公の名前とは一切関係が無い。まったく、自由に名前を付けられるRPGでも、こういうことは初めてであった。スコールにスコールか・・・。



 そんなこんなで、ドルマゲス(第2形態)と戦っていく。今回は、第1形態戦と連続ということもあり、ククールが「ベホマラー」を景気良く使いすぎたせいで何とMPが切れてしまった。こうなると、アイテムも用意していなかったため、もうスコールが「ベホマ」あたりで1人ずつ回復を行うしかない。しかし、それでは回復ペースが間に合わず、しかもスコールのMPも少なくなっていたため、もう全滅は時間の問題だと思われた。
 ――が、これもバランス調整されているということなのだろうか、何とかギリギリの上手いところでドルマゲスを倒すことに成功したのである。撃破時には、運悪くククールが戦闘不能状態になっており、はぐれメタルにも匹敵する経験値を入手できなかったことは残念だが・・・まあ、それくらいは良いだろう。勝ったッ!ドラクエ8完!!


 というわけで、見事に冒険当初の目的であったドルマゲスを倒すことに成功した一行であったが、まだまだ「ドラクエ8」の冒険は続いていく。そしてもちろん、このプレイ日誌も、である。
 ――そして、これからもドラクエ8プレイ日誌は続くことになる。その「第2部」とでも呼ぶべき後半部を、どうぞよろしくお願いします!\(^o^)/

(2011年11月3日)

 

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